「バイトより安い…」正社員の低賃金問題とその対処法

2025.6.20
コラム

「えっ、自分の時給って、もしかしてバイト以下かも…?」

そんなショックな気づきに、胸がざわついたことはありませんか?

正社員として毎日働いているのに、給料を時給換算してみたら、コンビニや居酒屋のバイトよりも低い…。
そんな現実に直面している人は、いま増えています。

この記事では、正社員なのに「バイトより安い」と感じてしまう原因と、そこから抜け出すための方法を、実際の事例も交えてわかりやすく紹介します。


正社員なのに、なんでこんなに給料が安いの?

時給にすると驚くほど安い

東京都内のバイト時給は、いまや1,200〜1,400円が普通。
飲食や介護の現場では1,500円を超えることもあります。

一方、正社員で月給20万円。月250時間(残業込み)働いていたら、
時給は800円台になります。


【事例①:地方の製造業で働く28歳・男性】
地元にUターンして正社員に。月給は17万円、手取り13万円。
「高校時代のコンビニ夜勤より時給が低くて、ちょっとショックでした」


正社員=安定・高収入。
そんなイメージは、もう通用しない時代かもしれません。


なぜ、給料がこんなに安いのか?

理由①:会社に“お金を払う力”がない

特に中小企業や地方の会社では、利益が少なく、社員の給料に十分なお金を回せない現実があります。


【事例②:地方の建設会社で働く32歳・女性】
営業・現場管理・事務…全部一人で担当。月給18万円。
「会社に昇給の相談をしても“うちは経営が厳しいから”と流されるだけ」


理由②:昔の“年功序列”が崩れた

かつては年齢を重ねるだけで給料が上がりましたが、今はそうはいきません。
役職につかない限り、何年働いても昇給なし…という会社も増えています。

理由③:“名ばかり正社員”も多い

正社員なのに、ボーナスも昇給も福利厚生もなし。
実態は契約社員やバイトと変わらない。そんな「見せかけの正社員」も増えています。


このままだとどうなる?低賃金の3つのリスク

リスク①:貯金できず、将来が不安に

毎月の生活費で精一杯。
結婚・出産・介護など、人生の節目に備えられません。


【事例③:都内在住・35歳・男性】
月給21万円。家賃と生活費で貯金ゼロ。
「親に何かあっても、自分が支えられるのか不安です」


リスク②:転職しにくくなる

低賃金の職場では、スキルも経験も評価されづらく、転職しても給与アップにつながらないことがあります。

リスク③:心も体も壊れてしまう

「頑張っても評価されない」「将来が見えない」
そんな状態が続くと、メンタル不調や過労になる可能性も。


抜け出すには?今日からできる4つの対策

対策①:自分の「市場価値」を知る

まずは、今の給料が他社と比べて妥当かどうかを確認してみましょう。

  • 転職サイトで同業・同職種の給与をチェック
  • 転職エージェントに相談してみる
  • 自分のスキルや経験を棚卸しする

【事例④:事務職からITサポート職に転職・29歳女性】
事務+データ入力の経験が評価され、ITベンチャーへ転職。
年収は約80万円アップ!


対策②:副業で“収入の柱”を増やす

ライティングや動画編集など、自宅でできる副業も増えています。
小さく始めて、やがて本業以上の収入に育てた人も。

対策③:転職で環境を変える

今の会社に未来が見えないなら、思い切って転職も選択肢です。


【事例⑤:地方メーカー→都内営業職に転職・38歳男性】
「10年働いても月給が千円しか上がらない」と限界を感じ転職。
年収は400万→560万円に!


対策④:働き方そのものを見直す

給料が低い上に長時間労働…では、時給はますます下がるばかり。
まずは「働き方」から見直してみることも大切です。


正社員=安心ではない時代

もはや、正社員であることが“ゴール”ではありません。

  • どんなスキルがあるか
  • それが市場でどう評価されるか
  • どうキャリアを築くか

この3つを意識するだけで、見える景色が変わってきます。


まとめ:「声をあげる人」から、未来は変わる

「バイトより安い」と感じるのは、あなたの努力が足りないからではありません。
それは、構造的な問題です。

でも、そこに気づき、動き出すかどうかで、未来は変わります。

  • 今の会社にしがみつくのか
  • 新しい場所を探すのか
  • 自分の価値を広げるのか

選べる道は、意外とたくさんあるんです。

「このままで本当にいいのか?」
そう思った今が、動き出すチャンスです。


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