定年って本当に必要?延長・廃止の動きと、これからの働き方を事例で解説!

2025.6.04
コラム

はじめに:人生100年時代、65歳で仕事を終えるのは早すぎる?

昔は「60歳で定年して、のんびり年金生活」が一般的なライフスタイルでしたよね。でも、今の日本では少子高齢化が進み、平均寿命もどんどん伸びています。

「まだまだ元気だし、働けるのに」「年金だけで生活できるかな?」という声が増える中、定年制度の見直しがあちこちの企業で始まっています。

今回は、定年延長や定年廃止に取り組んでいる企業の事例、そしてシニア世代が“第二のキャリア”にチャレンジしている実例をご紹介しながら、これからの働き方について一緒に考えていきましょう。


なぜ定年を見直す必要があるの?

背景①:働き手が足りない!

日本の働き手(15〜64歳の人口)はどんどん減っていて、企業は人材確保に苦労しています。一方で、「まだまだ元気で働きたい」というシニア世代は増加中。今こそ、その力を活かすチャンスです。

背景②:年金だけでは不安…

「老後2,000万円問題」が話題になったように、年金と貯金だけで生活していくのはなかなか大変。だからこそ、定年後も働いて収入を得たいという人が増えているんです。


企業事例①:大和ハウス工業~定年をなくし、年齢に縛られない働き方へ~

建設業界の大手・大和ハウス工業は、なんと2021年に定年制を廃止しました!

「年齢ではなく、成果や意欲で評価する」という考えのもと、60歳を超えても正社員としてバリバリ働ける環境が整っています。実際に、70代で管理職を務める社員もいるそうです。

さらに「キャリア自律支援制度」という仕組みもあり、社員が自分でキャリアを描けるようになっています。

注目ポイント

  • 年齢で区切らず、実力で評価
  • ベテラン社員が若手の育成にも活躍
  • 多様な人材が長く活躍できる組織に

企業事例②:ニトリホールディングス~70歳までの雇用+社外でも活躍できる支援を~

「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリホールディングスは、希望すれば70歳まで働ける制度を導入しています。

さらに、「社内で働き続ける」だけじゃなく、「外で新しいキャリアを築く」ための転職支援も行っているんです。これってちょっと珍しいですよね。

人事担当者いわく、「社内の経験は、外でも価値がある。だからこそ“卒業”後のキャリアも応援したい」とのこと。

注目ポイント

  • 定年=終わりではなく、次のスタート
  • 社外転職も積極的にサポート
  • シニア人材の新しい活躍の形を応援

個人のリアル①:63歳でIT業界に再就職したエンジニア

Aさん(63歳)は、長年システムエンジニアとして働いてきましたが、定年退職後も「まだ技術を活かしたい」と感じて再就職を決意。

転職エージェントを通じて中堅IT企業に再就職し、現在は週4日勤務でシステム運用のサポートをしています。

若手社員からも「落ち着いた対応力に助けられてます!」と信頼されているそうですよ。

学びポイント

  • 年齢よりも「スキル」と「意欲」が大事
  • 柔軟な働き方(週3・4勤務など)なら活躍しやすい

個人のリアル②:55歳で独立!フリーランス営業として活躍中

Bさん(55歳)は大手メーカーの営業マネージャーをしていましたが、「このまま定年を待つだけじゃなく、自分で新しい働き方をしたい」と考え、早期退職を選択

今は複数の企業と業務委託契約を結び、営業代行やコンサルティングの仕事をしています。講師としてセミナーにも登壇しているそうです。

学びポイント

  • 「定年=引退」ではなく、「キャリアの第2章」
  • 経験や人脈を活かして独立する道もアリ!

定年延長・廃止の課題は?

もちろん、定年をなくしたり延ばしたりするのはいいことばかりではありません。いくつかの課題もあります。

課題①:評価制度の見直しが必要

年齢でなく「成果」で評価するには、制度や基準をちゃんと作り直さないと、不公平感が出てしまいます。

課題②:健康や働き方の配慮

高齢になると体力的な問題も出てくるので、時短勤務やリモートワークなど、柔軟な働き方が重要になります。

課題③:若手とのバランス

ベテランが長く居続けることで、若手社員の成長機会が減る…なんてことにならないよう、世代間のバランスを取るマネジメントが求められます。


まとめ:これからは「どう働きたいか」を自分で決める時代

定年の延長や廃止は、単に「長く働けるようになる」だけでなく、一人ひとりが自分らしい働き方を選べる時代への一歩です。

企業にとっては人材確保のチャンス、働く人にとっては新たなチャレンジの場でもあります。

これからの時代は、「何歳まで働くか?」ではなく、「どんな働き方をしたいか?」を考えることが大切です。

あなたも、自分のキャリアの未来について、ぜひ一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。


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