PASONAの法則で考える、60歳代からの再就職成功術

2025.5.11
コラム

人生100年時代。60歳を超えても「まだまだ働きたい!」と思う方は多いですよね。現役時代の経験を活かしたい、新しい挑戦をしたい、自分らしいペースで働きたい――その理由はさまざまです。

でも、実際には「年齢がネックになって再就職は難しい」と感じる方も少なくありません。そんなときこそ、マーケティングの基本原則「PASONAの法則」を活用してみましょう。この法則を自分自身のアピールに応用することで、60歳代からでも再就職の道を切り開くことができます。この記事では、その具体的な方法を事例を交えながらご紹介します。


PASONAの法則って?

「PASONAの法則」は、大手人材会社パソナの創業者、南部靖之氏が提唱したマーケティングのフレームワークです。この法則は、次の6つのステップで構成されています。

  1. Problem(問題の提起)
    読者や顧客が抱える問題をはっきりさせる。
  2. Agitation(問題の深掘り)
    その問題を無視するとどんなリスクがあるか、不安を掘り下げる。
  3. Solution(解決策の提示)
    問題を解決する方法や手段を提案する。
  4. Offer(提案の明確化)
    具体的な解決策やオファーを分かりやすく提示する。
  5. Narrowing down(限定性の付与)
    「今しかない」「ここだけ」など、限定感を出して行動を促す。
  6. Action(行動の促進)
    最終的に行動を起こすための後押しをする。

これを再就職活動に応用すれば、自分を「この人材は採用したい!」と思わせるアプローチが可能です。


60歳代の再就職でよくある課題とは?(Problem)

まず、60歳代の方が再就職を考えるときにどんな問題に直面しやすいかを整理してみましょう。

  • 年齢がネックになる
    多くの企業が若い人材を求める傾向にあるため、「年齢で不利に見られるのでは?」と不安に思う方が多いです。
  • 体力や健康面が気になる
    フルタイムや肉体労働をする自信がない方もいます。
  • スキルが時代遅れかも?
    新しいITツールやデジタル技術への理解が追いついていないと感じる場合もあります。
  • 収入の減少
    再就職後の給与が、現役時代より低くなるのは避けられないことが多いです。

これらの課題は、気持ちを萎えさせる要因にもなりかねません。でも、大丈夫。次に、これらの問題をどう乗り越えるかを考えていきます。


問題を深掘りしてみる(Agitation)

「課題は分かったけれど、本当にそれが大きな問題になるの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、これらを放置すると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 経済的な不安
    年金だけでは生活費をカバーできない場合、貯金を切り崩す生活に。将来にわたって不安がつきまといます。
  • 社会とのつながりが薄れる
    仕事を辞めてから孤独を感じるようになり、精神的な負担が増えるケースもあります。
  • 自己価値感の喪失
    長年働いてきた方にとって、仕事がなくなると「自分は役に立たないのでは?」と感じる場面も出てきます。

特に日本では、「働くこと」が生きがいや社会とのつながりと深く結びついています。このため、再就職は単に収入のためだけでなく、心の充実感を得る上でも重要な意味を持ちます。


解決策を考える(Solution)

では、60歳代からの再就職を成功させるための具体的な方法をご紹介します。

1. スキルの見直しとアップデート

今まで培ってきたスキルを見つめ直し、必要なら新しい知識を学び直すことが重要です。

  • 事例:元営業職のAさんは、パソコン教室でエクセルやパワーポイントを学び直し、シニア向けIT指導員として再就職に成功しました。

2. ネットワークを活用する

昔の同僚や取引先、友人など、人脈を活かして情報を得ることは大切です。

  • 事例:元製造業マネージャーのBさんは、元部下の紹介で新規プロジェクトのアドバイザーとして採用されました。

3. 柔軟な働き方を受け入れる

正社員にこだわらず、契約社員やパートタイム、フリーランスなど幅広い選択肢を考えましょう。

  • 事例:Cさんは週2回、非常勤講師として働くことで、収入を得ながら自由な生活を満喫しています。

4. 地域のリソースを利用する

ハローワークや自治体主催のセミナーにはシニア向け求人がたくさんあります。

  • 事例:地元農業団体の支援を受けたDさんは、農産物の品質管理の仕事を見つけました。

自分の強みを伝える(Offer)

再就職活動で成功するためには、自分の魅力をしっかり伝える必要があります。

  • 経験のアピール:現役時代に培った経験や実績を分かりやすく伝える。
  • 柔軟な姿勢:新しいことへの挑戦や、環境への適応力を示す。
  • 健康管理の努力:体力や健康面に気を配っていることをアピールする。

履歴書や面接では「私はこんな風に役立てます!」と具体的に伝えることがポイントです。


行動を起こす(Action)

再就職活動で大事なのは、行動を止めないこと。以下のステップで進めましょう。

  1. スキルアップのために学習を始める。
  2. 再就職支援サービスを活用し、求人を探す。
  3. 応募書類を用意し、応募をスタートする。
  4. 面接を受け、必要ならその都度改善する。

まとめ

60歳代からの再就職は簡単ではないかもしれません。でも、PASONAの法則を活用して、自分の強みを伝えられるようにすれば、きっと成功への道が開けます。大切なのは「自分にはまだまだ価値がある!」と自信を持つこと。そして、それを行動に移すことです。

あなたのセカンドキャリアが充実したものになりますように!


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