
未経験職種への転職を成功させる方法【実体験からわかったこと】

「このまま今の仕事を続けていて、本当にいいんだろうか……」
「まったくの未経験だけど、別の職種にチャレンジしてみたい」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
私も30代半ばで未経験の職種に転職したとき、同じような不安をたくさん抱えていました。でも、準備や行動を積み重ねることで、ちゃんと新しいキャリアに踏み出すことができました。
今回は、私自身の転職体験をもとに、「未経験職種への転職を成功させる方法」をお伝えします。同じように悩んでいる方の背中を、少しでも押せたら嬉しいです。
1. 未経験職種への転職が難しい理由
まず最初に、「なぜ未経験職種への転職は難しいのか」を整理してみましょう。
- 企業は基本的に“即戦力”を求める
- 年齢が上がるほど、ポテンシャル採用が減る
- 周囲からの心配や反対もあって踏み出しづらい
- 「自分のスキルが通用しないのでは?」という不安が大きい
企業としては、できるだけ早く成果を出せる人を求める傾向があるため、「未経験=教育に時間がかかる人」と見られやすいんです。応募してもなかなか通らないと、「やっぱり無理なのかな」と思ってしまいますよね。
でも、チャンスはゼロではありません。しっかり準備して、自分をどう見せるかを工夫すれば、未経験からの転職でも十分に可能です。私は実際に、10年以上続けた営業職から、人材業界のキャリアアドバイザーへ転職しました。
2. 実体験:営業からキャリアアドバイザーへ転職した話
転職を考え始めたのは、34歳のとき。営業としてそれなりに実績も積んできましたが、ふと「誰かの人生にもっと寄り添う仕事がしたい」と思うようになったんです。
そのときに興味を持ったのが、人材業界のキャリアアドバイザー。でも、求人情報を見てみると、「業界経験者歓迎」ばかりで、未経験OKの求人は少なめ。正直、不安しかありませんでした。
それでも、「どうしてもこの仕事に就きたい」という思いが強く、いろんな工夫や準備を重ねて、最終的には複数社から内定をいただくことができました。
3. 未経験転職を成功に導いた5つのコツ
1|「なぜその仕事をしたいのか」をとことん深掘りする
「ちょっと面白そうだから」くらいの気持ちでは、書類も面接も通りません。
大事なのは、「なぜその職種でなければならないのか」を、自分の言葉でしっかり語れるようにすること。
たとえば私は、
- 「人のキャリアに関わる仕事がしたい」
- 「営業で培った“聴く力”を活かしたい」
- 「働くことに悩む人の力になりたい」
というような気持ちを、具体的なエピソードを交えて整理しました。志望動機がしっかりしていると、面接官の反応も変わってきます。
2|自分の経験を“別の角度”から活かせないか考える
たとえ職種が変わっても、これまでの経験がまったく役に立たないということはありません。
私の場合、営業で培った以下のようなスキルが活かせると考えました。
- 相手の課題を聞き出すヒアリング力
- 状況に合わせて提案する力
- 信頼関係を築くコミュニケーション力
このように「このスキルは新しい職種でも使える」と伝えることで、未経験でも採用側に安心感を与えられます。
3|“疑似経験”を積んで自信をつける
「実務経験がない」ことに引け目を感じるなら、自分から少しでも経験を取りにいくのが効果的です。
私は転職活動と並行して、キャリア相談の副業を始めたり、関連する資格(キャリアコンサルタントの勉強)にもチャレンジしました。
忙しくても、少しでも“やってみた”という実績があると、面接でも話しやすくなりますし、何より自信になります。
4|転職エージェントを上手に使う
未経験職種を狙うなら、求人選びも重要。私は複数の転職エージェントに登録して、次のようなサポートを受けました。
- 未経験歓迎の求人をピックアップしてもらう
- 実際の仕事内容や働き方を詳しく教えてもらう
- 面接対策や職務経歴書の添削
エージェントの中でも、希望職種に詳しい人に出会えると、心強さが倍増します。最低でも2~3社は登録して、相性のいい担当者を見つけてみてください。
5|“数撃ちゃ当たる”はNG。応募は質で勝負
未経験の場合、むやみに大量応募するよりも、「この企業で働きたい」と思える会社を絞って、丁寧に準備する方が成功率は高いです。
私は「社風が合いそう」「未経験でも育てる風土がある」「長く働けそう」といった基準で10社ほどに応募。そのうち3社から内定をいただきました。
「この会社で働く理由」がはっきりしていると、企業側にも熱意が伝わります。
4. 転職してみて感じたリアルなこと
無事に転職できたものの、最初の数ヶ月は大変でした。
業界用語や仕事の進め方、社内文化など、わからないことだらけ。でも、新しいことを学ぶ毎日が楽しくもあり、「この選択は間違ってなかった」と思えるようになりました。
大事なのは、最初から完璧を目指さないこと。
“未経験なんだから、最初はできなくて当たり前”という気持ちで、少しずつ成長していけば大丈夫です。
5. まとめ:未経験でも、可能性は十分ある
未経験職種への転職はたしかに簡単じゃありません。けれど、「経験がない」ことは、裏を返せば“これから何にでもなれる”ということでもあります。
- 今までの経験は、見せ方次第で武器になる
- 小さな実績や学びも、大きなアピールポイントになる
- 自分の意思で動き出せば、道は必ず開ける
私も最初は「本当にできるのかな……」と不安だらけでした。
でも、行動を起こしたからこそ、今は新しい環境で前向きに仕事に向き合えています。
「少しでも気になる職種がある」
「今の仕事にモヤモヤしている」
そんな方は、まずは情報を集めて、自分の気持ちを整理するところから始めてみてください。
一歩踏み出す勇気が、未来を変えてくれます。
あなたのチャレンジ、心から応援しています。