50代でキャリアの先が見えない…「セカンドキャリア」という選択肢

2025.5.01
コラム

はじめに

50代を迎えると、ふと考えることはありませんか?
「このまま今の仕事を続けて、将来は大丈夫だろうか…」

体力も気力もまだまだある一方で、
職場や社会の変化を肌で感じ、「このままでいいのかな」と不安になる人も多いはずです。

でも、50代はキャリアの終わりではありません。
むしろ、これから自分らしい働き方を選び直すチャンスです。

そこで今回は、“セカンドキャリア”をテーマに、実際の事例を交えながら、
50代からの新しい一歩について考えてみたいと思います。


なぜ50代でキャリアに不安を感じるのか?

定年後の生活への漠然とした不安

会社員人生もそろそろ終盤。
再雇用や年金の話題も耳にする中で、
「この先、ちゃんと生活していけるだろうか?」と不安になるのは自然なことです。

今や、60代・70代も働き続けるのが当たり前。
だからこそ、50代のうちにこれからを考え始める人が増えています。

役職定年、収入減少のリアル

役職定年によって管理職を外れ、年収が大きく減ることも珍しくありません。
それまでの地位や評価がリセットされる感覚に、戸惑う人も多いでしょう。

「このまま下り坂を歩むだけなのか…」
そんな気持ちが、キャリアへのモヤモヤを生み出します。

会社の将来や業界の変化

AIやデジタル化の波で、
これまで培ってきたスキルが通用しなくなる場面も増えています。

「うちの会社、大丈夫かな」
「この業界、このまま先細りしないだろうか」

そんな危機感が、現実味を帯びてきているのが今の50代です。


セカンドキャリアって何?

セカンドキャリアとは、今の仕事を一区切りつけたあとにスタートする、第2の職業人生のこと。

定年を待たずに、自分から新たな道に踏み出す人もたくさんいます。

今は人生100年時代。
50代なんて、まだまだ「これから」。
これまでの経験やスキルを生かして、
もっと自分らしく働く選択肢が広がっています。


【事例紹介】50代でセカンドキャリアに踏み出した人たち

事例①:営業職から地方企業の経営支援へ

大手メーカーで営業畑を歩んできた山本さん(52歳・仮名)。
47歳ごろから、「このまま会社にいてもいいのかな」という不安を感じるようになりました。

取引先の中小企業と接するうちに、
「もっと現場に近い立場で、地域を支える仕事がしたい」と思い始めたそうです。

そこで思い切って中小企業診断士の資格を取得。
現在は、地方銀行系のコンサルティング会社で、経営支援の仕事に就いています。

山本さんの言葉

「経験を活かして、経営者と本音で向き合えるのがやりがいです。50代からの学び直し、意外と楽しかったですよ!」


事例②:製造業から福祉業界へ

製造業の現場管理を長年務めてきた佐藤さん(53歳・仮名)。
早期退職のタイミングで、昔から興味のあった「人と接する仕事」にチャレンジすることを決意しました。

介護職員初任者研修を受講し、今は介護施設で利用者さんと向き合う毎日です。

佐藤さんの言葉

「モノづくりとは違うけど、人の役に立っている実感があります。50代で思い切って良かった。」


事例③:管理職から独立コンサルタントへ

IT企業で管理職をしていた木村さん(50歳・仮名)は、
会社の方向性に違和感を持ち、独立を決断しました。

これまでのマネジメント経験を生かし、
今は小規模企業向けのコンサルタントとして活動中です。

木村さんの言葉

「もちろん不安もありました。でも、自分で道を切り拓くワクワク感は、会社員時代とは比べ物になりません。」


セカンドキャリアを成功させるポイント

自分の強み・経験を見つめ直す

これまで培ってきたスキルや人脈、経験。
一つひとつ振り返ってみると、自分だけの「強み」が見えてきます。

紙に書き出してみるだけでも、意外な気づきがあるはずです。

新しい学びにチャレンジする

興味のある分野があれば、資格取得や学び直しもおすすめです。
最近は、社会人向けの講座やオンライン学習も充実しているので、ハードルは思っているより低め。

50代だからこそ、柔軟に学べる強みを活かしましょう。

完璧を求めすぎない

最初から完璧を目指さなくてOK。
小さな一歩を重ねることが何より大切です。

うまくいかないこともあるかもしれませんが、
それも含めて「新しい人生のスタート」だと思って楽しんでください。


まとめ

50代でキャリアに不安を感じるのは、誰にでもあることです。
でも、不安を抱えたまま立ち止まるより、
「セカンドキャリア」という新しい選択肢に目を向けてみませんか?

これまでの経験は、決して無駄になりません。
むしろ、次のステージでこそ輝くはずです。

焦らず、自分のペースで。
未来を変えるのは、今日の小さな一歩からです。

あなたも、自分らしいセカンドキャリアを探しに行きましょう。


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