30代で医療・製薬業界へ転職する人が、書類選考を突破するための「経験の言語化」

2026.2.26
コラム

30代で医療・製薬業界を目指す場合、20代のポテンシャル採用とは評価軸が異なります。
問われるのは、「即戦力」と「再現性」です。

未経験からの挑戦であれば、なおさらです。

医療・製薬業界には、国内大手の武田薬品工業、外資系のファイザー、研究開発型企業のエーザイなど、さまざまな企業があります。

しかし、どの企業にも共通しているのは、

「患者や医療従事者に、どのような価値を届けられるか」

という視点です。

そのため、職務経歴を並べるだけでは不十分です。
これまでの経験を、医療業界で活きる形に“翻訳”できているかどうかが、合否を分けます。


なぜ30代は「言語化」で差がつくのか?

企業が30代に求めるのは、次の3点です。

  1. 何をやってきたのか
  2. どんな成果を出したのか
  3. その成果は自社でも再現できるか

例えば、次のような書き方では弱い印象になります。

法人営業として新規開拓を担当。売上拡大に貢献しました。

これでは、成果の背景が見えません。

医療・製薬業界では、
・データに基づく分析力
・論理的な説明力
・長期的な関係構築力
が重視されます。

重要なのは「結果」だけではなく、
どのように成果を出したのかです。


経験を医療業界仕様に翻訳する3ステップ

行動ではなく「思考プロセス」を書く

NG

顧客との関係構築により売上を拡大。

OK

顧客の購買データを分析し、課題を仮説立てしたうえで提案内容を再設計。その結果、前年比120%の売上を達成。

「分析 → 仮説 → 提案 → 結果」という流れが見えるだけで、説得力は大きく変わります。


数字+プロセスで具体化する

事例:IT営業からMR志望(32歳)

Before

チームリーダーとして売上向上に貢献しました。

After

担当エリア30社の取引データを分析し、訪問優先順位を再設計。半年でシェアを15%向上させ、施策をチームへ展開。部門全体の売上を前年比108%へ改善。

この書き方なら、
・分析力
・戦略設計力
・横展開力
が明確に伝わります。


医療業界での活用イメージまで示す

30代では、ここまで踏み込みます。

これまで培ったデータ分析力と仮説提案力を活かし、医療従事者ごとの診療方針や課題に合わせた情報提供を行い、長期的な信頼関係を構築したいと考えています。

「何ができるか」ではなく、
どう活かすかまで書くことが重要です。


職種別・言語化の例

MR志望(営業出身)

顧客ごとの意思決定構造を整理し、提案資料を個別最適化。競合シェアを逆転し、年間売上1.3億円を達成。

準備力と戦略性が伝わります。


医療機器営業志望

技術的優位性を分かりやすく再構成し、商談化率を40%から65%へ改善。

専門性を「伝わる形」にできる力は大きな武器です。


CRA・臨床開発志望

業務フローを可視化し、属人化していた工程を標準化。処理時間を20%短縮。

正確性やプロセス管理能力が評価されます。


企業理解を一段深める

例えば、大塚製薬は、栄養や精神神経領域に強みを持つ企業です。

企業ごとに主力製品や戦略領域は大きく異なります。
だからこそ、

貴社の○○領域において、△△の経験を活かし…

と具体的に書けるかどうかが、志望度の差になります。


30代が陥りがちなNGパターン

・業務内容の羅列
・数字がない
・志望動機が抽象的
・業界理解が浅い

医療・製薬業界は、患者の生命やQOLに直結する製品を扱う業界です。
社会的責任が重く、論理性と誠実さが強く求められます。


まとめ

30代の転職で鍵となるのは、

✔ 数字
✔ 思考プロセス
✔ 再現性
✔ 活用イメージ

この4点です。

経験は、そのままでは伝わりません。
しかし、正しく翻訳すれば強力な武器になります。

30代は遅い挑戦ではありません。
むしろ、経験を武器に変えられるタイミングです。

書き方ひとつで、これまでの10年は
「ただの経歴」にも「圧倒的な強み」にも変わります。

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