30代で医療・製薬業界へ転職する人が、書類選考を突破するための「経験の言語化」
30代で医療・製薬業界を目指す場合、20代のポテンシャル採用とは評価軸が異なります。
問われるのは、「即戦力」と「再現性」です。
未経験からの挑戦であれば、なおさらです。
医療・製薬業界には、国内大手の武田薬品工業、外資系のファイザー、研究開発型企業のエーザイなど、さまざまな企業があります。
しかし、どの企業にも共通しているのは、
「患者や医療従事者に、どのような価値を届けられるか」
という視点です。
そのため、職務経歴を並べるだけでは不十分です。
これまでの経験を、医療業界で活きる形に“翻訳”できているかどうかが、合否を分けます。
なぜ30代は「言語化」で差がつくのか?
企業が30代に求めるのは、次の3点です。
- 何をやってきたのか
- どんな成果を出したのか
- その成果は自社でも再現できるか
例えば、次のような書き方では弱い印象になります。
法人営業として新規開拓を担当。売上拡大に貢献しました。
これでは、成果の背景が見えません。
医療・製薬業界では、
・データに基づく分析力
・論理的な説明力
・長期的な関係構築力
が重視されます。
重要なのは「結果」だけではなく、
どのように成果を出したのかです。
経験を医療業界仕様に翻訳する3ステップ
① 行動ではなく「思考プロセス」を書く
NG例
顧客との関係構築により売上を拡大。
OK例
顧客の購買データを分析し、課題を仮説立てしたうえで提案内容を再設計。その結果、前年比120%の売上を達成。
「分析 → 仮説 → 提案 → 結果」という流れが見えるだけで、説得力は大きく変わります。
② 数字+プロセスで具体化する
事例:IT営業からMR志望(32歳)
Before
チームリーダーとして売上向上に貢献しました。
After
担当エリア30社の取引データを分析し、訪問優先順位を再設計。半年でシェアを15%向上させ、施策をチームへ展開。部門全体の売上を前年比108%へ改善。
この書き方なら、
・分析力
・戦略設計力
・横展開力
が明確に伝わります。
③ 医療業界での活用イメージまで示す
30代では、ここまで踏み込みます。
これまで培ったデータ分析力と仮説提案力を活かし、医療従事者ごとの診療方針や課題に合わせた情報提供を行い、長期的な信頼関係を構築したいと考えています。
「何ができるか」ではなく、
どう活かすかまで書くことが重要です。
職種別・言語化の例
MR志望(営業出身)
顧客ごとの意思決定構造を整理し、提案資料を個別最適化。競合シェアを逆転し、年間売上1.3億円を達成。
準備力と戦略性が伝わります。
医療機器営業志望
技術的優位性を分かりやすく再構成し、商談化率を40%から65%へ改善。
専門性を「伝わる形」にできる力は大きな武器です。
CRA・臨床開発志望
業務フローを可視化し、属人化していた工程を標準化。処理時間を20%短縮。
正確性やプロセス管理能力が評価されます。
企業理解を一段深める
例えば、大塚製薬は、栄養や精神神経領域に強みを持つ企業です。
企業ごとに主力製品や戦略領域は大きく異なります。
だからこそ、
貴社の○○領域において、△△の経験を活かし…
と具体的に書けるかどうかが、志望度の差になります。
30代が陥りがちなNGパターン
・業務内容の羅列
・数字がない
・志望動機が抽象的
・業界理解が浅い
医療・製薬業界は、患者の生命やQOLに直結する製品を扱う業界です。
社会的責任が重く、論理性と誠実さが強く求められます。
まとめ
30代の転職で鍵となるのは、
✔ 数字
✔ 思考プロセス
✔ 再現性
✔ 活用イメージ
この4点です。
経験は、そのままでは伝わりません。
しかし、正しく翻訳すれば強力な武器になります。
30代は遅い挑戦ではありません。
むしろ、経験を武器に変えられるタイミングです。
書き方ひとつで、これまでの10年は
「ただの経歴」にも「圧倒的な強み」にも変わります。