50代で金融業界へ転職する人が書類選考で評価される経験とは

2026.2.09
コラム

「50代で金融業界への転職は難しい」
そう感じる人は少なくありません。

金融業界は専門性が高く、年齢に対するハードルもある業界です。
そのため、書類選考の段階で諦めてしまう人も多いでしょう。

しかし実際には、
50代でも書類選考を通過し、内定を得ている人は確実に存在します。

その違いを分けているのは、学歴や資格ではありません。
これまでの経験を、金融業界の視点で伝えられているかどうかです。

この記事では、

  • 金融業界が50代に求めていること
  • 書類選考で評価される経験の特徴
  • 実際に通過した事例

を交えながら、
50代が金融業界で評価される職務経歴書の考え方を解説します。


なぜ金融業界は50代の採用に慎重なのか

まず、企業側の視点を整理しましょう。

金融業界が50代の応募者に対して気にしているのは、次の点です。

  • 新しい制度や商品についていけるか
  • 過去のやり方に固執しないか
  • 若手や中堅と協力できるか
  • 年齢に見合う価値を発揮できるか

ここで重要なのは、
年齢そのものが問題なのではないという点です。

企業が見ているのは、

この人の経験は、今の現場で再現できるか

この一点です。


書類選考で評価される50代の経験とは

評価される経験には、はっきりとした共通点があります。


金融知識より「仕事の進め方」が伝わる経験

金融業界への転職というと、
銀行・証券・保険といった業界経験に目が向きがちです。

しかし書類選考で評価されるのは、次のような点です。

  • 顧客の課題をどう整理したか
  • リスクをどう説明し、納得を得たか
  • 関係者をどう調整したか

つまり、業務プロセスです。

事例①:メーカー営業 → 地方銀行 法人営業

50代前半、メーカー営業出身のAさん。
金融業界は未経験でした。

Aさんは職務経歴書で、次の点を中心に書きました。

  • 法人顧客への中長期提案
  • 設備投資や資金計画を踏まえた説明
  • 経営層との意思決定への関与

結果、
「融資提案に必要な考え方が身についている」
と評価され、書類選考を通過しました。

金融知識は後から学べます。
提案の組み立て方や合意形成力は、50代ならではの強みです。


数字を「結果」ではなく「判断の根拠」として語れる経験

50代の職務経歴書で多いのが、
売上や達成率だけを並べた内容です。

金融業界が知りたいのは、

その数字を見て、何を考え、どう判断したか

です。

事例②:不動産業界 → 信託銀行関連会社

50代後半のBさんは、不動産業界出身。
職務経歴書では、実績そのものよりも、

  • 市場動向を踏まえた判断
  • リスク要因の整理
  • 顧客への説明プロセス

を丁寧に記載しました。

その結果、
「金融リスクの考え方が理解できている」
と評価され、書類選考を通過しました。


トラブル対応・調整の経験

金融業界では、
問題が起きたときの対応力が非常に重視されます。

ここは50代の強みが最も活きる部分です。

事例③:保険代理店 → 生命保険会社 管理部門

Cさんは、営業成績ではなく、

  • 苦情対応
  • 約款を巡る調整
  • 社内ルールの改善

といった経験を前面に出しました。

結果、
「現場を安定させられる人材」
として高く評価されました。

金融業界では、
成功体験よりも修羅場経験の方が評価されやすいのです。


書類選考で評価されにくい50代の書き方

逆に、評価されにくい職務経歴書には共通点があります。

  • 「長年〇〇に従事」など抽象的
  • 役職や肩書きの強調が中心
  • マネジメント経験だけで中身が見えない

金融業界では、

今後も現場で実務を担えるか

が見られています。

管理職経験があっても、
自分自身が何を判断し、どう動いたのかを必ず書きましょう。


50代が通過しやすい職務経歴書の構成

おすすめの構成は次の通りです。

  1. 職務要約(金融業界で活かせる点に絞る)
  2. 業務内容(仕事の進め方が分かるように)
  3. 成果(数字+判断の背景)
  4. トラブル・改善経験

「何をしてきたか」より、
**「どう考えてきたか」**を意識することが大切です。


50代の金融業界転職は「経験の言い換え」で決まる

50代で金融業界に転職できる人は、特別な経歴を持っているわけではありません。

共通しているのは、
自分の経験を金融業界の言葉に置き換えていることです。

  • 営業経験 → リスク説明・合意形成
  • 管理経験 → ルール運用・統制
  • 数字 → 意思決定の材料

この言い換えができれば、
年齢はハンデではなく強みになります。


まとめ

  • 金融業界は50代の「再現性ある経験」を評価する
  • 見られているのは知識より仕事の進め方
  • 修羅場経験は大きな武器になる
  • 経験を金融業界の視点で伝えることが重要

50代の転職が不利なのではありません。
経験を伝えきれていないことが、不利になるだけです。


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