書類選考で印象に残る営業実績の書き方

2026.1.25
コラム

―「数字があるのに落ちる人」と「数字が弱くても通る人」の違い―

営業職の書類選考で、最も重視される要素の一つが「営業実績」です。
しかし実際には、

  • 数字を書いているのに通らない
  • 表彰歴があっても面接に進めない
  • 実績が控えめでも通過する人がいる

こうしたケースが数多く見られます。

理由は明確です。
営業実績は「中身」よりも「伝え方」で評価が変わるからです。

この記事では、採用担当者の視点を踏まえ、
書類選考で印象に残る営業実績の書き方を、事例とともに解説します。


なぜ営業実績は正しく評価されないのか

採用担当者が1通の職務経歴書にかけられる時間は、長くても数分です。
その短い時間で、次の点を見ています。

  • どんな営業なのか
  • 自社で活躍できそうか
  • 再現性はあるか

ところが多くの職務経歴書では、

  • 数字だけが並んでいる
  • 社内事情が前提になっている
  • 成果までの過程が見えない

という状態になっています。

その結果、
良い実績でも「判断できない」という理由で落とされてしまうのです。


印象に残る営業実績に共通する3つのポイント

書類選考を通過しやすい営業実績には、共通点があります。

比較対象がある

「売上3億円」だけでは評価できません。

  • 前年比
  • 目標達成率
  • チーム平均との差

など、「どれくらいの成果か」が分かる数字が必要です。


行動が見える

評価されるのは、結果だけではありません。

  • どんな課題があったか
  • 何を工夫したか
  • なぜ成果につながったか

この流れが簡潔に書かれている実績は、印象に残ります。


再現性が想像できる

採用担当者が見ているのは、入社後の姿です。

  • 業界が違っても活かせそうか
  • 自社でも再現できそうか

そう感じさせる実績は、高く評価されます。


NG例:数字はあるが評価されにくい書き方

よくある例を見てみましょう。

NG

法人営業として既存顧客を担当。
年間売上3億円を達成し、目標達成率120%。

この書き方では、次の点が分かりません。

  • どんな環境だったのか
  • 何をして成果を出したのか
  • どれほど価値のある数字なのか

そのため、印象に残りにくくなります。


改善例:同じ実績でも伝わり方が変わる

改善例

法人向け既存顧客営業を担当(約80社)。
市場縮小の中、顧客データを分析し提案内容を見直し。
追加受注率を前年比15%改善し、売上3億円・達成率120%を達成。

環境・行動・結果がつながり、
「考えて成果を出す営業」であることが伝わります。


事例①:若手営業の実績の見せ方

営業経験3年目。
突出した売上はないケースです。

改善前

新規開拓営業を担当し、目標を達成。

改善後

新規開拓営業として月30件の商談を創出。
フォロー方法を改善し、成約率を20%から28%に向上。
3期連続で個人目標を達成。

若手は、
売上額よりも成長と改善のプロセスが評価されます。


事例②:ベテラン営業が評価される書き方

営業経験20年以上。
売上規模は大きいケースです。

改善前

大手顧客を中心に担当し、年間10億円規模の売上を管理。

改善後

大手顧客5社を担当し、年間10億円規模の売上を管理。
価格競争が激化する中、契約条件を見直し。
売上を維持しながら、粗利率を3ポイント改善。

ベテラン層では、
課題対応力や収益視点が重要になります。


採用担当者が見ているポイント

営業実績から、採用担当者は次を見ています。

  • 数字に根拠があるか
  • 自社で活躍する姿が想像できるか
  • 将来のマネジメントを任せられそうか

評価されているのは、
実績そのものではなく「営業としての再現性」です。


書く前に確認したいチェックリスト

  • 比較できる数字があるか
  • 行動と結果がつながっているか
  • 初見でも状況が分かるか
  • 他社でも再現できそうか

この4点を意識するだけで、伝わり方は大きく変わります。


まとめ:営業実績は「分かる形」にしてこそ評価される

営業実績は、ただ書くだけでは伝わりません。
相手が理解できる形に整えて、初めて評価されます。

  • 数字の背景を補足する
  • 行動と成果を結びつける
  • 再現性を意識する

この視点を持つことで、
書類選考の通過率は確実に上がります。

積み重ねてきた経験を、正しく伝える。
それが、次のキャリアにつながります。


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