SaaS営業職の成果アピール方法と事例

2026.1.17
コラム

― 売上だけでは評価されない時代の伝え方 ―

SaaS営業職では、成果の伝え方が重要視されるようになっています。
単に「売上を達成した」という説明だけでは、評価されにくくなっているのが現実です。

理由は明確です。
SaaSは契約後も価値提供が続くビジネスだからです。

新規受注だけでなく、

  • 継続利用
  • 解約防止
  • アップセル・クロスセル

まで含めて、成果として見られます。

この記事では、
SaaS営業で評価される成果の考え方と、具体的なアピール事例を分かりやすく解説します。


なぜSaaS営業は成果が伝わりにくいのか

SaaS営業の成果が見えにくい理由は、大きく3つあります。

分業制で貢献範囲が分かりづらい

SaaS営業は役割が細かく分かれています。

  • インサイドセールス
  • フィールドセールス
  • カスタマーサクセス

そのため、
「自分がどこまで成果に貢献したのか」が伝わりにくくなります。


短期成果と中長期成果が混在している

SaaSでは、

  • 新規受注(短期)
  • 解約率改善・LTV向上(中長期)

の両方が求められます。

どちらか一方しか伝えないと、評価が偏ります。


数字だけでは難易度が分からない

同じ売上でも、条件はさまざまです。

  • 新規 or 既存
  • SMB or エンタープライズ

数字の背景を説明しなければ、成果の価値は伝わりません。


SaaS営業で評価される成果の4つの軸

成果は、次の4つに分けて整理すると分かりやすくなります。

1. 売上・受注の成果

  • 目標達成率
  • 新規受注件数
  • 平均契約単価
  • 商談〜受注までの期間短縮

2. 継続利用・解約防止

  • 解約率(チャーン率)の改善
  • 利用率・アクティブ率向上
  • CSとの連携施策

3. アップセル・クロスセル

  • 既存顧客への追加提案
  • プランアップ実績
  • LTV向上への貢献

4. 再現性・仕組み化

  • 営業フロー改善
  • スクリプト・資料整備
  • ナレッジ共有・育成

SaaS営業では、
**「成果を再現できる人」**が高く評価されます。


成果アピールの基本構成

成果を伝える際は、次の流れを意識します。

  1. 課題(Before)
  2. 自分の役割
  3. 取り組み・工夫
  4. 数値成果(After)
  5. 再現性・学び

この順番で書くだけで、読み手の理解度が大きく向上します。


事例①:インサイドセールス

課題
問い合わせは多いが、商談化率が低迷。

役割
初期ヒアリング〜商談設定を担当。

取り組み

  • 業界別ヒアリング項目を整理
  • 失注理由を分析しスクリプト改善
  • フィールドセールスと情報共有

成果

  • 商談化率:23% → 38%
  • 有効商談数:月15件 → 25件

👉 前工程の改善による成果が評価ポイント。


事例②:フィールドセールス(新規開拓)

課題
価格競争に陥りやすい市場。

役割
中小企業向け新規開拓を担当。

取り組み

  • 課題ヒアリング重視
  • 機能説明ではなく効果訴求
  • 導入後の活用イメージ提示

成果

  • 新規受注:月8件
  • 平均単価:前年比120%
  • 受注率:30% → 45%

👉 「なぜ単価が上がったか」を説明できる点が強み。


事例③:既存顧客・アップセル

課題
利用が進まず、解約リスクが高い。

役割
既存顧客フォローと追加提案。

取り組み

  • 利用データ分析
  • 定期レビュー実施
  • CSと連携し成功事例共有

成果

  • アップセル率:15% → 32%
  • 解約率:3.5% → 1.8%

👉 SaaS特有の「継続価値」を語れる点が評価される。


評価されにくい表現

  • 「売上を頑張りました」
  • 「チームで達成しました」
  • 「多くの顧客を担当しました」

具体性がなく、再現性が伝わりません。


採用担当者が見ていること

採用側が知りたいのは、次の3点です。

  • 数字を理解しているか
  • 成果を言語化できるか
  • 次でも再現できるか

成果アピールは、思考力の説明です。


まとめ

SaaS営業の成果は、
数字+プロセス+役割+再現性で伝えます。

成果の大きさよりも、
「なぜ成果が出たのか」が重要です。

読み手がイメージできる成果アピールを意識しましょう。


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