IT営業の転職で重視されるスキルの書き方
― 経験年数より「再現性」が評価される理由 ―
IT営業への転職を考えたとき、
「何をアピールすれば評価されるのか分からない」
と感じる人は多いのではないでしょうか。
職務経歴書に
「IT営業として〇年経験」
と書いていても、書類選考を通過できないケースは珍しくありません。
その理由は、IT営業ならではの評価ポイントが正しく伝わっていないからです。
この記事では、
採用担当者がIT営業に求めているスキルと、
それを転職書類でどう書けばよいのかを、
事例を交えながら分かりやすく解説します。
なぜIT営業は「スキルの書き方」で差がつくのか
IT営業は、一般的な営業職とは少し性質が違います。
商品を売るだけでなく、顧客の課題を整理し、ITで解決する役割を担う仕事だからです。
そのため、採用担当者は次の点を重視しています。
- ITの知識をどれだけ持っているか
→ 業務でどう使ってきたか - 売上を上げたか
→ どんなプロセスで成果を出したか - 一人で動けるか
→ エンジニアや社内外と連携できるか
これらが読み取れない書類は、
経験年数が長くても評価されにくくなります。
IT営業の転職で重視される5つのスキル
① 課題を聞き出し、整理する力
IT営業で最も重要なのは、ヒアリング力です。
ただ話を聞くだけでは足りません。
曖昧な悩みを整理し、課題として言語化する力が求められます。
改善前
「顧客ニーズをヒアリングし提案」
改善後
「業務フローや現行システムを整理し、課題を明確にした上で要件を整理」
事例
製造業の顧客に対し、現場と管理職の両方にヒアリングを実施。
二重入力や属人化といった問題を整理し、業務改善につながる提案を行った。
② ITの内容を分かりやすく伝える力
IT営業に、エンジニア並みの知識は求められていません。
重要なのは、難しい内容を分かりやすく説明できるかです。
改善前
「クラウドサービスを提案」
改善後
「クラウド導入による業務の変化やメリットを、非IT部門にも分かる形で説明」
事例
クラウド移行に不安を感じていた顧客に対し、
セキュリティや運用面を具体例で説明。
技術の話ではなく、業務改善の視点で伝えることで導入が決定した。
③ 課題に合わせて提案を組み立てる力
IT営業は、決まった商品を売る仕事ではありません。
顧客ごとに提案内容を考える力が求められます。
改善前
「自社サービスを提案し受注」
改善後
「顧客の課題に応じて、複数サービスを組み合わせた提案を設計」
事例
パッケージ導入だけでなく、カスタマイズや運用支援も含めて提案。
その結果、受注単価の向上と継続契約につながった。
④ 関係者をまとめ、進行する力
IT営業は、一人で完結する仕事ではありません。
エンジニアや外部パートナーとの連携が不可欠です。
改善前
「エンジニアと連携」
改善後
「要件やスケジュールを調整し、納期と品質を管理」
事例
顧客とエンジニアの間に立ち、要件変更や進行管理を担当。
トラブルを防ぎ、プロジェクトを予定どおり完了させた。
⑤ 数字とプロセスで成果を示す力
成果は重要ですが、数字だけでは評価されません。
なぜ成果が出たのかを書くことが大切です。
改善前
「売上前年比120%」
改善後
「提案内容を見直し、既存顧客の売上を前年比120%に拡大」
IT営業の転職で避けたい書き方
- 「提案力」「コミュニケーション力」だけで終わっている
- IT用語を並べているだけ
- 数字はあるが、理由が書かれていない
- 他業界の営業と同じ内容に見える
IT営業の強みは、
技術とビジネスをつなぐ役割にあります。
まとめ:評価されるのは「再現できるスキル」
IT営業の転職では、
「何ができるか」より
「どうやって成果を出してきたか」
が見られています。
- どんな課題を
- どう整理し
- 誰と連携し
- どんな結果を出したのか
これを意識して書くだけで、
書類の伝わり方は大きく変わります。
IT営業の経験は、正しく書けば強い武器になります。
スキルの書き方を見直し、次のキャリアにつなげていきましょう。