人材業界営業職の転職書類で伝えるべき「成果と信頼」
― 数字だけでは通過しない理由 ―
人材業界の営業職は、成果が数字で表れやすい仕事です。
そのため転職書類では、
- 売上
- 成約数
- ランキング
といった実績を強調する人が多く見られます。
しかし実際の書類選考では、
数字が良くても落ちるケースが少なくありません。
理由は明確です。
人材業界では「成果」だけでなく、信頼の積み重ねが評価されるからです。
人材業界では「売れる」だけでは評価されない
人材営業は、人を扱う仕事です。
- 企業にとっては、採用の相談相手
- 求職者にとっては、人生の選択に関わる存在
採用担当者が見ているのは、
「数字を作れるか」ではなく、
「信頼を崩さずに数字を作れるか」です。
そのため転職書類では、
成果 × 信頼
この2つをセットで伝える必要があります。
成果は「数字+背景」で伝える
数字を書くこと自体は重要です。
ただし、数字だけでは評価されません。
よくある例
年間売上1億2,000万円
営業ランキング1位
これでは、
「なぜ達成できたのか」が伝わりません。
読みやすく改善した例
IT・Web系企業向け人材紹介営業を担当。
市況悪化で求人件数が減少する中、既存顧客への深耕を強化し、
年間売上1億2,000万円(個人目標達成率125%)を達成。
営業部50名中1位を獲得。
環境 → 行動 → 結果
この順番を意識すると、読み手の理解が早くなります。
信頼は「関係性の深さ」で示す
「信頼関係を築いた」と書くだけでは伝わりません。
信頼は、任され方で表現します。
事例①:企業との信頼を伝える
NG例
企業との信頼関係を大切にして営業していました。
読みやすい改善例
担当企業約40社のうち、7割が3年以上の継続取引。
採用要件の整理や選考フロー改善など、
採用計画の初期段階から相談を受ける関係を構築。
「長く任されている」
「上流から関与している」
この2点が伝われば、信頼は十分に表現できます。
事例②:求職者との信頼を伝える
読みやすい改善例
年間約300名の求職者と面談を実施。
短期的な内定を優先せず、将来のキャリアを踏まえた提案を徹底。
その結果、内定辞退率を部内平均25%から15%まで改善。
成約者からの紹介も複数発生。
辞退率や紹介は、
求職者からの信頼がなければ生まれない成果です。
成果と信頼は「セット」で書くと伝わりやすい
最も評価されるのは、
信頼が成果につながっていることが分かる書き方です。
読みやすいセット例
既存顧客と定期的に情報交換を行い、
急募案件だけでなく中長期の採用計画にも関与。
取引社数は維持したまま、1社あたりの取引額が増加し、
売上は前年比130%を達成。
「この人は別の会社でも成果を出せそう」
そう思わせる書き方です。
書類作成で気をつけたいポイント
- 数字を盛らない
- 抽象的な表現を使わない
- 成果が出なかった時期も、改善行動を書けば評価される
特に人材業界では、
誠実さそのものが評価対象になります。
まとめ:人材業界営業の書類は「人柄」が見えると強い
人材業界営業の転職書類では、
- 成果:数字で簡潔に
- 信頼:関係性と行動で具体的に
この2点を意識するだけで、通過率は大きく変わります。
転職書類は、
「どれだけ売ったか」を競う場ではありません。
どんな営業として信頼されてきたかを伝える場です。
成果と信頼をセットで整理し、
次のキャリアにつながる一枚に仕上げていきましょう。