保険営業から転職する際の書類作成の注意点

2026.1.11
コラム

―「売ってきました」だけでは通らない理由―

はじめに

保険営業として経験を積んできたにもかかわらず、
転職活動で「書類が通らない」と感じる方は少なくありません。

原因の多くは、経験不足ではなく伝え方です。
保険営業の仕事は、書類上では内容が伝わりにくい傾向があります。

本記事では、
保険営業から転職する際に注意すべき書類作成のポイントを、
具体例を交えながら分かりやすく解説します。


1. 保険営業の経験は「不利」なのではなく「伝わりにくい」

保険営業の経験そのものが、評価されないわけではありません。
問題は、他業界の採用担当者に伝わりづらいことです。

採用担当者が見ているのは、

  • どんな顧客を担当していたのか
  • どんな課題を聞き出していたのか
  • どんな工夫をして成果につなげたのか

という「過程」です。
しかし職務経歴書では、結果だけが並びがちになります。


2. 注意点① 商品説明だけの職務経歴書になっていないか

よくあるNG例

保険商品の提案営業を担当。
新規開拓および既存顧客フォローを実施。

これでは、誰が書いても同じ内容です。
強みが伝わりません。

改善の考え方

ポイントは「商品」ではなく「顧客対応」です。

改善例

顧客の家族構成や将来不安を丁寧にヒアリングし、
必要保障額を数値で整理したうえで保険設計を提案。
契約後も定期面談を行い、継続的な見直しを実施。

「何を売ったか」より
どう向き合ったか」を伝えます。


3. 注意点② 数字は「背景」とセットで書く

実績を数字で書いても、評価されないことがあります。

ありがちな書き方

  • 年間契約件数〇件
  • 売上〇円
  • 表彰歴あり

これだけでは判断材料が不足します。

なぜか

  • 担当エリアが分からない
  • 個人の工夫か判断できない
  • 他社でも再現できるか不明

改善例

新規開拓が難しいエリアにて、
既存顧客からの紹介獲得に注力。
紹介依頼を仕組み化し、年間80件の新規契約を達成。

数字に行動の説明を添えるだけで、説得力が増します。


4. 注意点③ 「押し売り」に見える表現を避ける

保険営業の表現は、誤解されやすい傾向があります。

誤解されやすい言葉

  • 強いクロージング
  • 粘り強く契約
  • 断られても訪問

意図せず、マイナス評価になることもあります。

言い換えの視点

  • 強引 → 課題解決
  • 粘り強い → 信頼構築
  • 訪問継続 → 継続フォロー

複数回の面談を通じて不安を整理し、
顧客が納得して判断できる提案を重視。

表現を変えるだけで、印象は大きく改善します。


5. 注意点④ 営業以外のスキルを必ず書く

保険営業には、汎用性の高いスキルが多く含まれています。

書くべきスキル例

  • ヒアリング力
  • 課題整理力
  • 顧客管理
  • 数字管理
  • スケジュール管理

事例

顧客管理システムを活用し、
更新時期や提案履歴を一元管理。
フォロー漏れを防ぐ体制を構築。

これは、事務職やカスタマーサポートでも評価されます。


6. 注意点⑤ 志望動機で「不満」は書かない

転職理由として多いのが、
ノルマ・将来不安・働き方への不満です。

ただし、そのまま書くのは避けましょう。

NG

ノルマ中心の営業に限界を感じた。

改善例

顧客と長期的な関係を築く営業にやりがいを感じ、
チームで価値提供できる環境で経験を活かしたい。

「辞めたい理由」ではなく
次に何をしたいか」を書くことが重要です。


7. まとめ

保険営業からの転職書類は、
経験を翻訳する作業です。

  • 商品 → 顧客課題
  • 数字 → 行動と工夫
  • 営業力 → 汎用スキル

これを意識するだけで、書類の通過率は変わります。

積み上げてきた経験は、
正しく伝えれば他業界でも十分に通用します。


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