SaaS営業への転職に強い職務経歴書の作り方
―「売った実績」より「再現できる営業」を伝える―
SaaS業界は成長を続けており、営業職の採用も活発です。
それにもかかわらず、
- 営業経験はある
- 実績も悪くない
- それでも書類が通らない
という人は少なくありません。
原因の多くは、職務経歴書がSaaS営業の評価軸に合っていないことです。
この記事では、
「SaaS企業に評価される職務経歴書の作り方」を
事例付き・実践目線で解説します。
1. なぜSaaS営業の職務経歴書は特別なのか
SaaS営業は、いわゆるモノ売り営業とは考え方が違います。
SaaS営業の特徴
- サブスクリプション型(継続利用が前提)
- 導入後の活用・定着が成果に直結
- 分業制(IS/FS/CS)
- 数値とデータで改善する文化
- 課題解決型の提案が必須
そのためSaaS企業が見ているのは、
「どれだけ売ったか」より
「どうやって成果を出したか」
という点です。
2. SaaS企業が職務経歴書で見る5つのポイント
SaaS営業の書類選考では、主に次の5点がチェックされます。
① 営業プロセスの理解
- どのフェーズを担当したか
- 分業体制での役割は何か
② 数値で説明できる実績
- 目標達成率
- 商談数・受注率
- 平均単価などのKPI
③ 課題解決型の提案経験
- 課題をどう整理したか
- 提案と成果のつながり
④ SaaS・ITへの親和性
- CRM/SFA/MAの利用経験
- データを使った改善経験
⑤ 再現性
- 属人的な成果ではなく
- 他の環境でも活かせる行動か
この5点が、文章全体から自然に伝わることが理想です。
3. SaaS営業向け職務経歴書の基本構成
読みやすく、評価されやすい構成は以下です。
- 職務要約(200〜300字)
- 職務経歴
・事業内容
・担当業務
・実績(数値)
・工夫・成果 - 活かせるスキル・ツール
- 自己PR(簡潔)
特に重要なのは、職務要約と実績欄です。
4. 職務要約は「役割+成果」を先に書く
NG例(抽象的)
法人営業として新規開拓を担当。目標達成に向けて努力してきました。
→ SaaS営業のイメージが湧きません。
OK例(具体的)
法人向けSaaSの新規営業として、インサイドセールスから連携した商談対応〜クロージングを担当。
課題ヒアリングを重視した提案により、商談化率を30%から45%へ改善。CRMを活用した案件管理で、安定して目標達成を継続。
ポイント
- SaaS営業であることを明示
- 担当フェーズを書く
- 数値で成果を示す
5. 職務経歴は「行動 → 工夫 → 結果」で書く
よくあるNG例
- 新規顧客開拓
- 商談対応
- 契約締結
→ 何をした営業なのか分かりません。
改善例(SaaS営業向け)
- ISからトスアップされたリードに対し、オンライン商談を実施
- 顧客の業務フローと課題を整理し、導入目的を明確化
- 活用シーンを重視した提案により、受注率40%を達成
- Salesforceを用いて失注要因を分析し、提案内容を改善
「SaaS営業らしい動き」が見えることが重要です。
6. 数値は「売上」以外も積極的に使う
SaaS営業で評価されやすい数値は以下です。
- 月間商談数
- 受注率
- 平均契約単価
- ARR/MRRへの貢献
- 解約率改善への関与
売上が書けない場合は、
- 改善率(〇%向上)
- チーム平均との差
- 担当フェーズでの成果
などでも十分評価されます。
7. SaaS未経験でも評価されるアピールポイント
未経験でも、次の経験はSaaS営業と相性が良いです。
- 法人営業経験
- 無形商材の提案
- 課題ヒアリング力
- ITツールの活用
- 数値改善の経験
例文
無形商材の法人営業として、顧客課題を整理し、解決策を提案する営業スタイルを確立。SaaS営業においても、導入後の活用を見据えた提案が可能です。
8. よくあるNGパターン
- 抽象表現や精神論が多い
- 数値がまったくない
- 分業体制での役割が不明
- モノ売りの表現のまま
SaaS企業は再現性を見ています。
感覚的な表現は避けましょう。
9. まとめ:SaaS営業の職務経歴書は「採用後を想像させる資料」
良い職務経歴書とは、
「この人が入社したら、
どのポジションで、どう活躍するか」
が自然に想像できる資料です。
- プロセスを書く
- 数値で語る
- 課題解決型営業を示す
- SaaS視点の言葉を使う
この4点を意識するだけで、書類通過率は大きく変わります。