SaaS営業への転職に強い職務経歴書の作り方

2026.1.09
コラム

―「売った実績」より「再現できる営業」を伝える―

SaaS業界は成長を続けており、営業職の採用も活発です。
それにもかかわらず、

  • 営業経験はある
  • 実績も悪くない
  • それでも書類が通らない

という人は少なくありません。

原因の多くは、職務経歴書がSaaS営業の評価軸に合っていないことです。

この記事では、
「SaaS企業に評価される職務経歴書の作り方」を
事例付き・実践目線で解説します。


1. なぜSaaS営業の職務経歴書は特別なのか

SaaS営業は、いわゆるモノ売り営業とは考え方が違います。

SaaS営業の特徴

  • サブスクリプション型(継続利用が前提)
  • 導入後の活用・定着が成果に直結
  • 分業制(IS/FS/CS)
  • 数値とデータで改善する文化
  • 課題解決型の提案が必須

そのためSaaS企業が見ているのは、

「どれだけ売ったか」より
「どうやって成果を出したか」

という点です。


2. SaaS企業が職務経歴書で見る5つのポイント

SaaS営業の書類選考では、主に次の5点がチェックされます。

営業プロセスの理解

  • どのフェーズを担当したか
  • 分業体制での役割は何か

数値で説明できる実績

  • 目標達成率
  • 商談数・受注率
  • 平均単価などのKPI

課題解決型の提案経験

  • 課題をどう整理したか
  • 提案と成果のつながり

④ SaaS・ITへの親和性

  • CRM/SFA/MAの利用経験
  • データを使った改善経験

再現性

  • 属人的な成果ではなく
  • 他の環境でも活かせる行動か

この5点が、文章全体から自然に伝わることが理想です。


3. SaaS営業向け職務経歴書の基本構成

読みやすく、評価されやすい構成は以下です。

  1. 職務要約(200〜300字)
  2. 職務経歴
     ・事業内容
     ・担当業務
     ・実績(数値)
     ・工夫・成果
  3. 活かせるスキル・ツール
  4. 自己PR(簡潔)

特に重要なのは、職務要約と実績欄です。


4. 職務要約は「役割+成果」を先に書く

NG例(抽象的)

法人営業として新規開拓を担当。目標達成に向けて努力してきました。

→ SaaS営業のイメージが湧きません。

OK例(具体的)

法人向けSaaSの新規営業として、インサイドセールスから連携した商談対応〜クロージングを担当。
課題ヒアリングを重視した提案により、商談化率を30%から45%へ改善。CRMを活用した案件管理で、安定して目標達成を継続。

ポイント

  • SaaS営業であることを明示
  • 担当フェーズを書く
  • 数値で成果を示す

5. 職務経歴は「行動 → 工夫 → 結果」で書く

よくあるNG例

  • 新規顧客開拓
  • 商談対応
  • 契約締結

→ 何をした営業なのか分かりません。

改善例(SaaS営業向け)

  • ISからトスアップされたリードに対し、オンライン商談を実施
  • 顧客の業務フローと課題を整理し、導入目的を明確化
  • 活用シーンを重視した提案により、受注率40%を達成
  • Salesforceを用いて失注要因を分析し、提案内容を改善

「SaaS営業らしい動き」が見えることが重要です。


6. 数値は「売上」以外も積極的に使う

SaaS営業で評価されやすい数値は以下です。

  • 月間商談数
  • 受注率
  • 平均契約単価
  • ARR/MRRへの貢献
  • 解約率改善への関与

売上が書けない場合は、

  • 改善率(〇%向上)
  • チーム平均との差
  • 担当フェーズでの成果

などでも十分評価されます。


7. SaaS未経験でも評価されるアピールポイント

未経験でも、次の経験はSaaS営業と相性が良いです。

  • 法人営業経験
  • 無形商材の提案
  • 課題ヒアリング力
  • ITツールの活用
  • 数値改善の経験

例文

無形商材の法人営業として、顧客課題を整理し、解決策を提案する営業スタイルを確立。SaaS営業においても、導入後の活用を見据えた提案が可能です。


8. よくあるNGパターン

  • 抽象表現や精神論が多い
  • 数値がまったくない
  • 分業体制での役割が不明
  • モノ売りの表現のまま

SaaS企業は再現性を見ています。
感覚的な表現は避けましょう。


9. まとめ:SaaS営業の職務経歴書は「採用後を想像させる資料」

良い職務経歴書とは、

「この人が入社したら、
どのポジションで、どう活躍するか」

が自然に想像できる資料です。

  • プロセスを書く
  • 数値で語る
  • 課題解決型営業を示す
  • SaaS視点の言葉を使う

この4点を意識するだけで、書類通過率は大きく変わります。


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