40代営業職が書類選考で落ちないための工夫

2026.1.03
コラム

――「経験豊富」なのに評価されない本当の理由

40代で転職活動を始めた営業職の方から、こんな声をよく聞きます。

  • 実績も経験もあるのに書類が通らない
  • 即戦力のはずなのに面接に進めない

結論から言うと、原因は能力不足ではありません。
多くの場合、問題は「書類での伝え方」にあります。

本記事では、40代営業職が書類選考で落ちやすい理由と、通過率を上げるための具体的な工夫を、事例を交えて解説します。


なぜ40代営業職は書類選考で不利になりやすいのか

まず、採用担当者の視点を押さえておきましょう。

採用側が見ているのは「即戦力」と「再現性」

40代に期待されているのは、

  • これまでの実績
  • その実績を自社でも再現できるか

この2点です。

しかし職務経歴書を見ると、
「〇〇業界で20年の営業経験」
「売上トップを何度も獲得」
と、結果だけが並び、プロセスが書かれていないケースが多く見られます。

これでは、「活躍できそうか」が判断できません。


マネジメント経験が逆効果になることもある

40代になると、マネジメント経験を書く方が増えます。

ただし応募企業が求めているのがプレイヤーの場合、

  • 現場に戻れるのか
  • 管理職志向が強すぎないか

と警戒されることがあります。

マネジメント=評価されるとは限らない点に注意が必要です。


経歴が長すぎて要点が伝わらない

キャリアが長い分、

  • 情報量が多い
  • 強みが分かりにくい

という状態になりがちです。

書類選考では、**丁寧さより「分かりやすさ」**が重視されます。


工夫① 実績より「どうやって成果を出したか」を書く

40代営業職の職務経歴書で最も重要なのは、
成果に至るまでの考え方と行動です。

NG

年間売上3億円を達成。エリアトップの成績。

これでは、「すごい」で終わってしまいます。

改善例

市場分析を行い、価格競争に陥らない業界を選定。
課題ヒアリングを重視した提案に切り替え、
既存顧客の平均単価を15%向上。
その結果、年間売上3億円を達成。

再現できそうな営業像が伝わるかどうかがポイントです。


工夫②「何でもできる営業」にならない

40代の書類でよくある失敗が、経験を詰め込みすぎることです。

  • 新規開拓
  • 既存深耕
  • 代理店営業
  • マネジメント
  • 企画

すべて書くと、採用側にはこう映ります。
「結局、この人の強みは何?」

対策

応募企業ごとに、強みを1〜2点に絞ること。

  • 新規開拓が強み → 開拓プロセスを詳しく
  • 既存深耕が強み → 関係構築や単価向上の工夫を中心に

40代は「幅」より「深さ」が評価されます。


工夫③ マネジメント経験は「現場目線」を添える

マネジメントを書く場合は、
自分が現場でどう動いていたかを必ず補足しましょう。

NG

営業部長として10名をマネジメント。

改善例

営業部長として10名をマネジメントしながら、
自身も重要顧客を担当。
商談同席や提案書レビューを行い、
チーム全体の受注率を20%改善。

「今も現場で動ける」ことが伝わります。


工夫④ 職務要約は「一目で価値が分かる」構成にする

書類選考では、最初に職務要約だけ読まれることも珍しくありません。

おすすめの構成は次の4点です。

  1. 経験年数・業界
  2. 一貫した強み
  3. 代表的な成果
  4. 提供できる価値

例文

法人営業として20年以上の経験を持つ。
課題解決型の提案営業を強みとし、
新規・既存の両面で売上拡大に貢献。
直近5年間は目標達成率120%以上を維持。

短く、具体的にを意識しましょう。


工夫⑤ 年齢を感じさせない言葉を選ぶ

無意識の表現も印象に影響します。

避けたい表現

  • 足で稼ぐ
  • 気合と根性
  • 昔ながらの営業

言い換え例

  • データ分析
  • 仮説検証
  • 改善サイクル

同じ行動でも、言葉次第で評価は変わります。


事例:書類通過率が改善した40代営業職

ある40代法人営業の方は、
10社応募してすべて書類落ちでした。

課題は、

  • 実績だけで背景がない
  • 経歴が長く分かりにくい
  • 強みが不明確

そこで、

  • 強みを絞る
  • プロセスを書く
  • 職務要約を整理

この3点を修正した結果、
5社応募で3社が書類通過

年齢ではなく、伝え方が原因でした。


まとめ:40代営業職は「伝え方」で差がつく

40代営業職が書類選考で落ちないために重要なのは、
経験の量ではなく、経験の伝え方です。

  • 成果だけでなくプロセスを書く
  • 強みを絞る
  • マネジメントは現場視点で補足
  • 職務要約で価値を即伝える

これだけで、書類選考の通過率は大きく変わります。

40代は不利な年齢ではありません。
整理された経験は、企業にとって即戦力です。


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