営業経験10年以上、履歴書作成時に意識したいポイントとは?

2025.12.30
コラム

はじめに

営業経験が10年以上になると、履歴書は「経歴を書けば評価される」ものではなくなります。採用担当者が本当に知りたいのは、これまでの経験を使って、自社でどんな価値を発揮してくれるのかという点です。

一方で、書き方を間違えると、

  • 昔ながらの営業スタイルに固執していそう
  • 柔軟性がなく扱いづらそう
  • 経験は長いが強みが見えない

といったマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

本記事では、営業経験10年以上の方が履歴書を作成する際に意識すべきポイントを、採用担当者の視点で分かりやすく整理し、具体例を交えながら解説します。


1. 職歴は「長さ」より「一貫性」を意識する

営業経験が長い方ほど、職歴欄に情報を詰め込みがちです。しかし、在籍年数や業務内容を並べるだけでは評価されません。

採用担当者が見ているのは、どんな考え方や強みを軸にキャリアを積んできたのかという点です。

評価されにくい書き方

  • 法人営業・個人営業・新規開拓・ルート営業を時系列で羅列
  • どの会社でも似たような業務説明になっている

評価されやすい書き方

  • 「一貫して法人向けソリューション営業に従事」
  • 「新規開拓から既存顧客の深耕までを継続して担当」

職歴全体を貫くキーワードを意識すると、経験の厚みと専門性が伝わりやすくなります。


2. 実績は「すごさ」より「再現性」で伝える

10年以上の営業経験があれば、目立つ成果の一つや二つはあるはずです。ただし、履歴書では「一度の大成功」よりも、安定して成果を出してきたかが評価されます。

事例比較

  • ×「売上前年比200%を達成」
  • ○「担当エリアで3年連続、売上前年比110〜120%を維持」

後者の方が、再現性と信頼性が伝わります。中堅・ベテラン層の採用では、即戦力としての安定感が重視される点を意識しましょう。


3. 管理・育成経験は「人数」より「関わり方」を書く

営業経験10年以上の方には、後輩指導やチーム支援の経験があるケースが多いでしょう。ただし、「部下〇名をマネジメント」という表現だけでは、具体的な価値が伝わりません。

意識したいのは、自分がどんな役割で、どんな行動を取ったのかです。

具体化のポイント

  • チームや部下が抱えていた課題
  • 自分が工夫した点、意識した点
  • その結果どう変わったか

記載例

「営業5名のチームリーダーとして目標管理と商談同行による育成を担当。属人化していた営業プロセスを整理・共有し、チーム全体の受注率向上に貢献。」

管理職経験がなくても、育成や支援への関わり方を書けば十分に評価されます。


4. 「昔ながらの営業」ではないことをさりげなく示す

採用担当者がベテラン営業に対して抱きやすい懸念の一つが、変化への対応力です。履歴書では、新しい取り組みに順応してきた姿勢を自然に盛り込みましょう。

アピールしやすい要素

  • CRM・SFAなど営業支援ツールの活用経験
  • オンライン商談やインサイドセールスとの連携
  • 提案資料や営業フローの標準化

記載例

「顧客管理システム導入時に現場定着を推進し、入力ルールの整備と活用方法を共有」

高度なITスキルを強調する必要はありませんが、変化を受け入れてきた姿勢は重要な評価ポイントになります。


5. 自己PRは「網羅」ではなく「一点集中」で伝える

経験豊富な方ほど、自己PRに多くの強みを詰め込みがちです。しかし、履歴書では印象に残る強みを一つに絞った方が効果的です。

避けたい例

  • 提案力、交渉力、行動力、調整力などを列挙するだけ

伝わりやすい例

  • 「顧客の課題を言語化し、社内外を巻き込みながら解決へ導く提案力」

その強みを裏付ける具体的なエピソードを一つ添えることで、説得力が大きく高まります。


6. 志望動機と履歴書の内容に一貫性を持たせる

営業経験10年以上の転職では、「なぜ今転職するのか」「なぜこの会社なのか」が厳しく見られます。履歴書の職歴や自己PRは、志望動機と必ず連動させる必要があります。

一貫性のある例

  • 志望動機:顧客と長期的な関係を築く営業がしたい
  • 履歴書:既存顧客の深耕、長期取引の実績を中心に記載

このように内容がつながっていると、採用担当者にとって納得感のある応募書類になります。


まとめ

営業経験10年以上の履歴書では、次の点を意識することが重要です。

  • 経験年数ではなくキャリアの一貫性を示す
  • 実績は再現性と安定感を重視する
  • 管理・育成経験は具体的な行動と成果で表す
  • 変化への対応力をさりげなく伝える
  • 強みは絞って深く書く
  • 志望動機と履歴書の内容を連動させる

経験が豊富であるほど、「何を書くか」よりも「何を削るか」が履歴書の完成度を左右します。これまでのキャリアを整理し、今の自分が企業に提供できる価値に焦点を当てた履歴書を作成しましょう。

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