履歴書で差が出る営業職の「自己紹介欄」の書き方
―― 読んだ瞬間に“会いたい”と思わせるコツ ――
営業職の転職活動では、履歴書の「自己紹介欄」が非常に重要です。
短いスペースですが、採用担当が最初に読む部分であり、ここで“興味を持ってもらえるか”が決まります。
ただ実際には、何を書けば良いのかわからず、当たり障りのない文章になりがちです。
そこでこの記事では、営業としての魅力を簡潔に伝える書き方を、事例付きでわかりやすく紹介します。
■ 自己紹介欄で伝えるポイントは3つだけ
難しく考える必要はありません。
以下の3つを押さえるだけでグッと読みやすくなります。
- どんな人か(仕事への姿勢)
- どんな営業スタイルか(強み・行動)
- どんな活躍ができそうか(再現性)
文字数は100〜200程度でOK。
短くても十分伝わります。
■ 書いてはいけないNGパターン
● ① 抽象的な言葉だけ
「明るく前向きです」
「努力できます」
誰にでも当てはまるため、印象に残りません。
● ② 長文の自己PR
自己紹介欄は“入口”。
職務経歴書と同じことを書くと読みにくくなります。
● ③ 社交辞令
「入社したら頑張ります」
「御社の発展に貢献します」
志望動機に書くべき内容なので不要です。
■ 読まれる文章の型(テンプレート)
迷ったら次の形に当てはめると書きやすくなります。
- 仕事への姿勢(ひと言)
- 営業としての強み
- 実績や数字
- 企業での活かし方
短くまとまり、読みやすさが格段に上がります。
■ 【事例】営業経験者の自己紹介欄
● 法人営業・新規開拓
「課題発見と提案を得意とし、新規開拓を中心に年間120社を訪問。昨年度は新規売上1.8億円を達成しました。迅速にPDCAを回す行動力を活かし、貴社の新規獲得にも貢献します。」
ポイント:強み → 実績 → 活かし方の流れでわかりやすい。
● ルート営業・関係構築型
「関係構築と丁寧なフォローを重視し、150社の既存顧客を担当。クレーム率を40%削減しつつ売上を12%伸ばしました。顧客の声を拾う姿勢で長期的な取引拡大に貢献します。」
ポイント:質(クレーム削減)と量(売上)の両方を提示。
● 無形商材営業
「ヒアリングによる課題整理を得意とし、複数部署を巻き込む案件を多数担当。昨年度は継続率93%を維持しました。調整力を活かし、導入後の定着まで支援できます。」
■ 【事例】未経験者の自己紹介欄
未経験は“営業に活かせる強み”を中心に書きます。
● 販売職→営業
「状況に合わせて提案する接客を得意とし、個人売上トップを年間3回獲得しました。相手の意図をくみ取る姿勢を営業活動にも活かしたいと考えています。」
● 事務職→営業
「正確な業務進行と調整力を強みに、社内のスケジュール管理を担ってきました。相手意図をくむ調整力を、営業としての折衝業務に活かしていきます。」
● アルバイト→営業
「スタッフ20名をまとめるリーダーとして改善活動に取り組んできました。自ら動く姿勢を営業の行動力として発揮したいと考えています。」
■ 採用担当が評価するポイント
● ① 一言で“どんな営業か”が分かる
読み手に負担がない文章は好印象です。
● ② 数字が入っている
営業職の文章は、数字があるだけで信頼性が上がります。
● ③ 内容がスッキリしている
短くまとめることで、面接への導線ができあがります。
■ うまく書くための3つのコツ
● コツ① 営業キーワードを少し入れる
・課題発見
・提案
・ヒアリング
・行動量
・継続率
など、営業の文脈が自然に伝わります。
● コツ② 強みを“行動”で表現
×「粘り強い性格です」
○「商談後は当日中にフォローし、継続率90%を維持しました」
説得力が大きく変わります。
● コツ③ 強みは1つに絞る
いろいろ書くより、1つを深く書いた方が印象に残ります。
■ 書く前に必ず整理しておく質問
- 自分の営業スタイルを一言で言うと?
- それを支える数字は?
- 応募先でどう活かせる?
この3つが明確なら、短い文章でも魅力がしっかり伝わります。
■ まとめ:自己紹介欄は短くても“勝負できる”
営業職の履歴書では、自己紹介欄が小さくても強力なアピールポイントになります。
- 仕事への姿勢
- 営業スタイル
- 実績(数字)
- 入社後の活躍イメージ
この4つを簡潔にまとめるだけで、書類選考の通過率は確実に上がります。
必要であれば、あなたの経歴をもとに、今すぐ使える自己紹介欄を作成します。
実績や担当業務を教えていただければ、最適な形に仕上げます。