営業職転職の履歴書に書くべき内容とは?事例付きでわかりやすく解説
営業職の転職では「履歴書」は意外と重要です。
職務経歴書ばかりが注目されがちですが、履歴書の印象によって“面接に進めるかどうか”が左右されることも多くあります。
この記事では、営業職の履歴書に絶対入れるべき内容、差がつく書き方、実際の事例をまとめてわかりやすく解説します。
1. 営業職の履歴書でチェックされる5つの項目
採用担当者は、まず次のポイントを見ています。
① 職歴(どんな営業をしていたか)
- 営業スタイル(新規/既存/ルートなど)
- 商材
- 顧客(法人/個人、業界)
内容が具体的だと、経験値がイメージしやすくなります。
② 実績(数字で説明できるか)
売上、受注件数、達成率など、数字のある記載が最も評価されます。
③ 志望動機(企業との相性)
「なぜその会社なのか」が明確かどうかを重視されます。
④ 自己PR(再現性のある強み)
営業スタイルや強みが“具体的な行動”とともに書かれていると好印象です。
⑤ 資格
営業に関連する資格(宅建、保険資格、運転免許、IT系資格など)は必ず記載。
2. 営業職が履歴書でアピールするコツ
ここでは、より“読まれる履歴書”にするためのポイントを説明します。
◆(1)職歴は「商材・営業スタイル・顧客層」をセットで書く
採用担当者が一番知りたいのは、
「どんな営業をしていたのか」 という点です。
▼記載例
- 商材:複合機、勤怠管理システム
- 営業スタイル:新規60%/既存40%
- 顧客:従業員50〜300名の中小企業
- KPI:月20社訪問、商談10件、受注2〜3件
この3点セットがそろうと、候補者の“営業像”が一気にクリアになります。
◆(2)実績は「比較できる数字」を入れる
数字だけでなく、“比較”できる数字があると説得力が上がります。
▼良い書き方
- 年間売上:1億2,000万円(前年比115%)
- 新規開拓:月4件(目標3件の133%達成)
- チーム順位:上位10%を3期連続
成果が一目で伝わるようにまとめましょう。
◆(3)志望動機は「企業との接点」を入れる
営業職では、汎用的な志望動機はほぼ読まれません。
▼悪い例
- 成長したいと思ったため
- 営業に挑戦したいから
▼良い例
- 事業内容に共感
- サービスの強みと、自分の経験が合う
- 前職で感じた課題と御社の方針が一致
“なぜその会社か”が伝わればOKです。
◆(4)自己PRは「強み → 行動 → 成果」の流れ
営業職の自己PRはストーリーが大事です。
▼事例
- 強み:ヒアリング力
- 行動:訪問前の業界調査・財務分析を徹底
- 成果:競合からの切替受注を2件獲得
この流れなら、再現性のある強みとして伝わります。
◆(5)資格は“業務に役立つものだけ”書く
必要な資格があると即戦力として見られます。
▼評価されやすい資格
- 運転免許
- 宅建(不動産)
- 保険資格(生保/損保)
- ITパスポート
- 簿記
3. 営業職の履歴書で避けるべきNGパターン
■① 抽象的な自己PR
「コミュニケーション能力があります」はNG。根拠を示すべき。
■② ネガティブな転職理由
待遇・人間関係への不満などは絶対に書かない。
■③ 実績の“盛り”
面接で必ずバレます。
■④ 関係ない資格だらけ
重要情報が埋もれ逆効果に。
4. そのまま使えるテンプレート
▼職歴
20XX年4月〜現在
〇〇株式会社/法人営業
【担当業務】
・担当エリア:〇〇
・営業スタイル:新規〇%/既存〇%
・顧客:従業員〇〜〇名の中小企業
・商材:△△、□□
・KPI:訪問〇件/月、商談〇件/月
【実績】
・年間売上〇〇円(前年比△△%)
・新規開拓〇件(達成率〇%)
・チーム内〇/〇位
▼志望動機
貴社の〇〇事業に強く魅力を感じ、これまでの△△営業の経験を活かせると判断し応募しました。特に□□の点が前職経験と親和性が高く、早期貢献できると考えております。
▼自己PR
私の強みは〇〇です。前職では□□に取り組み、△△の成果を上げました。貴社でも同様の取り組みで貢献できると考えております。
5. 履歴書を見直すだけで通過率が上がる例
40代営業職の方の改善事例です。
改善前
- 表現が抽象的
- 雑多な資格が多い
- 数字が少ない
- 志望動機が汎用的
改善後
- 商材・顧客・営業スタイルを明確化
- 実績を数字で整理
- 志望動機に企業との接点を記載
- PRは「強み→行動→成果」に統一
通過率:22% → 61% にアップ。
6. まとめ:営業職の履歴書は“情報を絞って丁寧に”
営業職の履歴書で大切なポイントは次の5つです。
- 商材・営業スタイル・顧客の明確化
- 実績は比較できる数字で
- 志望動機は企業との接点を入れる
- 自己PRは「強み→行動→成果」
- 必要な資格だけ書く
これらを押さえることで、履歴書が格段に読みやすくなり、選考通過率も上がります。
必要であれば、あなたの履歴書の文面を一緒に作り直すこともできます。
希望があれば作成文面をお知らせください。