営業職転職の履歴書に書くべき内容とは?事例付きでわかりやすく解説

2025.12.22
コラム

営業職の転職では「履歴書」は意外と重要です。
職務経歴書ばかりが注目されがちですが、履歴書の印象によって“面接に進めるかどうか”が左右されることも多くあります。

この記事では、営業職の履歴書に絶対入れるべき内容、差がつく書き方、実際の事例をまとめてわかりやすく解説します。


1. 営業職の履歴書でチェックされる5つの項目

採用担当者は、まず次のポイントを見ています。

職歴(どんな営業をしていたか)

  • 営業スタイル(新規/既存/ルートなど)
  • 商材
  • 顧客(法人/個人、業界)

内容が具体的だと、経験値がイメージしやすくなります。

実績(数字で説明できるか)

売上、受注件数、達成率など、数字のある記載が最も評価されます。

志望動機(企業との相性)

「なぜその会社なのか」が明確かどうかを重視されます。

自己PR(再現性のある強み)

営業スタイルや強みが“具体的な行動”とともに書かれていると好印象です。

資格

営業に関連する資格(宅建、保険資格、運転免許、IT系資格など)は必ず記載。


2. 営業職が履歴書でアピールするコツ

ここでは、より“読まれる履歴書”にするためのポイントを説明します。


(1)職歴は「商材・営業スタイル・顧客層」をセットで書く

採用担当者が一番知りたいのは、
「どんな営業をしていたのか」 という点です。

記載例

  • 商材:複合機、勤怠管理システム
  • 営業スタイル:新規60%/既存40%
  • 顧客:従業員50〜300名の中小企業
  • KPI:月20社訪問、商談10件、受注2〜3件

この3点セットがそろうと、候補者の“営業像”が一気にクリアになります。


(2)実績は「比較できる数字」を入れる

数字だけでなく、“比較”できる数字があると説得力が上がります。

良い書き方

  • 年間売上:1億2,000万円(前年比115%)
  • 新規開拓:月4件(目標3件の133%達成)
  • チーム順位:上位10%を3期連続

成果が一目で伝わるようにまとめましょう。


(3)志望動機は「企業との接点」を入れる

営業職では、汎用的な志望動機はほぼ読まれません。

悪い例

  • 成長したいと思ったため
  • 営業に挑戦したいから

良い例

  • 事業内容に共感
  • サービスの強みと、自分の経験が合う
  • 前職で感じた課題と御社の方針が一致

“なぜその会社か”が伝わればOKです。


(4)自己PRは「強み → 行動 → 成果」の流れ

営業職の自己PRはストーリーが大事です。

事例

  • 強み:ヒアリング力
  • 行動:訪問前の業界調査・財務分析を徹底
  • 成果:競合からの切替受注を2件獲得

この流れなら、再現性のある強みとして伝わります。


(5)資格は“業務に役立つものだけ”書く

必要な資格があると即戦力として見られます。

▼評価されやすい資格

  • 運転免許
  • 宅建(不動産)
  • 保険資格(生保/損保)
  • ITパスポート
  • 簿記

3. 営業職の履歴書で避けるべきNGパターン

■① 抽象的な自己PR

「コミュニケーション能力があります」はNG。根拠を示すべき。

■② ネガティブな転職理由

待遇・人間関係への不満などは絶対に書かない。

■③ 実績の“盛り”

面接で必ずバレます。

■④ 関係ない資格だらけ

重要情報が埋もれ逆効果に。


4. そのまま使えるテンプレート

職歴

20XX年4月〜現在 

〇〇株式会社/法人営業

【担当業務】 

・担当エリア:〇〇 

・営業スタイル:新規〇%/既存〇% 

・顧客:従業員〇〜〇名の中小企業 

・商材:△△、□□ 

・KPI:訪問〇件/月、商談〇件/月 

【実績】 

・年間売上〇〇円(前年比△△%) 

・新規開拓〇件(達成率〇%) 

・チーム内〇/〇位

志望動機

貴社の〇〇事業に強く魅力を感じ、これまでの△△営業の経験を活かせると判断し応募しました。特に□□の点が前職経験と親和性が高く、早期貢献できると考えております。

自己PR

私の強みは〇〇です。前職では□□に取り組み、△△の成果を上げました。貴社でも同様の取り組みで貢献できると考えております。


5. 履歴書を見直すだけで通過率が上がる例

40代営業職の方の改善事例です。

改善前

  • 表現が抽象的
  • 雑多な資格が多い
  • 数字が少ない
  • 志望動機が汎用的

改善後

  • 商材・顧客・営業スタイルを明確化
  • 実績を数字で整理
  • 志望動機に企業との接点を記載
  • PRは「強み→行動→成果」に統一

通過率:22% → 61% にアップ。


6. まとめ:営業職の履歴書は“情報を絞って丁寧に”

営業職の履歴書で大切なポイントは次の5つです。

  • 商材・営業スタイル・顧客の明確化
  • 実績は比較できる数字で
  • 志望動機は企業との接点を入れる
  • 自己PRは「強み→行動→成果」
  • 必要な資格だけ書く

これらを押さえることで、履歴書が格段に読みやすくなり、選考通過率も上がります。


必要であれば、あなたの履歴書の文面を一緒に作り直すこともできます。
希望があれば作成文面をお知らせください。

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