「営業が好き」だけでは伝わらない!志望動機の磨き方
“好きを成果につなげる理由”まで語れる人が選ばれる
営業職の志望動機でよくあるのが、
- 「営業が好きだからです」
- 「人と話すのが得意です」
という表現です。
ただ、これだけでは採用担当者には響きません。
理由は簡単で、採用側が本当に知りたいのは
「なぜあなたが営業として成果を出せるのか」
だからです。
この記事では、「営業が好き」だけでは伝わらない理由と、志望動機を“選ばれるレベル”まで磨く方法を、事例付きでわかりやすく解説します。
■ 「営業が好き」が弱い理由
営業職の応募では、似たような志望動機が大量に届きます。
- 「営業が好き」
- 「コミュニケーションが得意」
- 「人と接するのが好き」
これらは悪くありませんが、
あなたを採る理由にはなりません。
採用担当者がほしい情報は次の3つです。
- なぜその会社で営業をしたいのか
- 営業としてどんな成果を出せるのか
- その会社にどう貢献できるのか
つまり、志望動機は
“好き → 成果 → 貢献”
の順で語ることが大切です。
■ 志望動機を磨く3ステップ
ステップ1:あなたの「営業が好き」の正体を明確にする
「営業が好き」の中身は、人によって完全に違います。
例えば──
- 新規開拓の0→1が好き
- 課題発見が面白い
- 交渉や提案ストーリーを組み立てるのが得意
- 他社が獲れない案件を落とすのが快感
まずは、あなたの“好きの源泉”を言語化するところから始めましょう。
ステップ2:その“好き”が成果につながった事例を書く
採用側が知りたいのは、あなたの強みの 再現性 です。
■ NG例(抽象的)
「お客様に寄り添って提案していました。」
これでは評価しようがありません。
■ OK例(具体的)
「課題を深掘りし、平均単価30万円の商品を80万円で3件受注しました。」
数字やプロセスが入ると、一気に説得力が上がります。
ステップ3:応募企業で“どう活かせるか”まで説明する
志望動機の最終形は、
あなたの強み × 企業の営業スタイル
がぴったり合うことです。
例:
- 提案型で成果 → 課題解決型の企業と相性◎
- スピード商談が得意 → WEBサービス系と相性◎
- 関係構築の深さ → 既存深耕営業で活きる
企業とあなたの営業スタイルが一致した瞬間、
「この人はうちで活躍できる」
と確信してもらえます。
■ 【事例付き】志望動機の磨き方
▼ 事例①:法人向けIT営業 Aさん
Before
「営業が好きで、提案できる仕事に魅力を感じました。」
→ どのIT企業にも言える弱い志望動機。
After
「営業の中でも課題発見のプロセスに最もやりがいを感じています。前職では業務フローを分析し、手作業を自動化するツールを提案した結果、年間200時間の削減を実現しました。
御社は顧客の業務改善に深く入り込む営業スタイルであり、課題深掘りの強みが最も活かせると感じ、志望しました。」
→ “好き”が“強み”に変わり、企業とのフィット感が伝わる。
▼ 事例②:ルート営業から人材業界へ Bさん
Before
「人と話すのが得意なので応募しました。」
→ 抽象的すぎる。
After
「既存顧客の深耕が得意で、ニーズの変化を捉え追加提案につなげてきました。前職では生産管理の課題を捉え、追加サービスを提案し、契約額を年間30%増加させました。
採用課題は日々変化するため、変化を見逃さず関係を深める力が必要です。御社の伴走型営業で強みを活かせると考え志望しました。」
→ 相性の説明が入ることで一気に“採る理由”になる。
▼ 事例③:未経験からSaaS営業へ Cさん
Before
「営業として成長したいと思い応募しました。」
→ 抽象的で熱意だけ。
After
「DX領域に関心があり、社内ツールの運用改善を自主的に担当し、作業時間を20%削減しました。これをきっかけに、業務改善の提案に面白さを感じました。
SaaS営業は業務課題を理解し改善提案する仕事であり、現場目線で課題を整理する力と相性が良いと感じ志望しました。」
→ 未経験でも“相性 × 努力の証拠”があれば武器になる。
■ そのまま使える志望動機テンプレ
【営業職向け 志望動機テンプレ】
- 自分が営業で好きなポイントの核心
- その好きが成果に結びついた具体的エピソード
- 応募企業の営業スタイルとどう合うか
- 入社後どう貢献できるか
この4点を押さえるだけで、伝わる志望動機が作れます。
■ まとめ:志望動機は“好き”で終わらせない
- 「営業が好き」だけでは差別化できない
- “好きの正体”を言語化すると個性になる
- エピソードで強みの再現性が伝わる
- 企業との相性を語ると説得力が一気に上がる
- テンプレを使えば誰でも構造的に書ける
志望動機は、あなたを“採る理由”を伝える最も強力な材料です。
ぜひ、
「好き × 強み × 企業との相性」
で磨き上げてください。
必要であれば、応募企業名とあなたの経歴を教えていただければ、
そのまま選考で使える志望動機作成をサポートします。
いつでもどうぞ。