営業職の職務経歴書で「提案力」を伝える方法

2025.12.06
コラム

~採用担当者に伝わる書き方と事例紹介~

営業職に求められる能力の中でも「提案力」は評価の中心です。しかし、職務経歴書でただ「提案力があります」と書いても伝わりません。採用担当者は、

  • どんな課題を見つけたか
  • どう考えたか
  • どんな提案を行い
  • どのような成果が出たか

というプロセスを知りたがっています。

この記事では、職務経歴書で提案力を伝える方法を、使えるテンプレートや事例を交えて分かりやすく解説します。


1.営業における「提案力」とは

企業が営業に期待する提案力は、単なる商品説明ではありません。要素を分解すると以下が含まれます。

  • 顧客課題を正しく把握できる
  • 潜在ニーズを見つけられる
  • 顧客に合う解決策を提案できる
  • 価格ではなく“価値”で勝負できる
  • 論理的に説明できる
  • 提案後も検証・改善できる

つまり提案力とは、
課題発見から解決まで導く力
と言い換えられます。

そのため職務経歴書では、
「何を見て考え、どう行動し、どう成果につながったか」を具体的に書くことが大切です。


2.提案力は「結果だけ」で語れない

よくあるNG表現は次のようなものです。

提案によって売上に貢献しました。

これでは、

  • なぜその提案をしたのか
  • どんな分析や根拠があったのか
  • 結果までの流れ

が分かりません。

提案力を伝えるには、以下5つの流れで書くと伝わりやすくなります。

【書き方の5ステップ】

  1. 顧客の課題
  2. その課題を見つけた行動
  3. 仮説や判断理由
  4. 実際の提案内容
  5. 成果(可能なら数字)

この流れがあるだけで、
「再現性のある営業」
と評価されやすくなります。


3.そのまま使える職務経歴書テンプレート

【顧客課題】 

売上が前年同月比15%減。客層の高齢化が進行。

【分析】 

来店客アンケート、購買データを分析。若年層不足を主要課題と仮定。

【提案】 

SNS広告、キャンペーン商品、POP改善を実施し、会議も主導。

【成果】 

3ヶ月で新規来店客数25%増、該当商品の売上150%達成。

採用担当者が知りたい情報が一目で伝わる構成です。


4.事例①:既存顧客の売上回復

改善前

自社商品の提案により売上が向上。

改善後

担当店舗の売上が前年18%減。顧客アンケートとデータ分析によりニーズ変化を把握。 

体験型売場の設置、POP改善、スタッフ研修を提案し実施。 

結果、3ヶ月で前年同月比138%に回復。

プロセスが見えるため、成果に納得感が生まれます。


5.事例②:高単価商品の販売に成功

客単価の低さが課題。購買データから「体験価値を重視する層」が一定数いると特定。 

上位機種の体験ブース設置を提案。費用回収シミュレーションを提示し納得を得た。 

導入初月で販売数5倍、年間利益は140%に向上。

課題→分析→提案→結果が明確で読みやすい形です。


6.事例③:新規開拓で差別化

競合との値下げ競争が激化。単なる価格勝負では成約しないと判断。 

ヒアリングから在庫管理工数に課題があると特定。 

データ管理システムによる業務改善を提案。 

経営層向けに資料化し、効果を説明。 

成約率12%→28%に改善。

価格ではなく価値で選ばれる営業であることが伝わります。


7.数字を入れると説得力が増す

提案力は、結果を数字で示すと伝わり方が格段に変わります。

数字の例

  • 売上〇%増
  • 成約率〇%→〇%
  • 客単価〇円→〇円
  • 利益〇%アップ
  • 工数〇時間削減

数字が出せない場合は、

  • 前年比
  • 業界平均
  • 競合比較

など、客観的な指標を入れると良いです。


8.職務経歴書に使える表現例

  • ヒアリングとデータ分析から課題を特定
  • 複数の選択肢を提示し効果比較
  • 費用対効果を数値化
  • 判断材料を資料化し説明
  • 潜在ニーズを顕在化
  • 反論に備え説明材料を準備
  • 提案後の検証まで実施

思考プロセスが伝わる言葉は、それだけで「仕事ができる人」という印象につながります。


9.職務経歴書そのものが“提案書”

採用担当者は膨大な書類を読みます。
読みやすい職務経歴書は、

  • 情報が整理されている
  • 結論が先にある
  • 数字が使われている
  • 無駄がない

つまり、
職務経歴書自体がロジカルな提案になっている
ということです。


10.提出前のチェックリスト

  • 課題→提案→成果の流れがある
  • 主語が自分になっている
  • 数字や根拠がある
  • 他社でも再現できる内容
  • 抽象的な言葉だけで終わっていない

この形ができていれば、
「理由を説明できる営業」
として高評価につながります。


まとめ

営業の提案力は、結果ではなく

どう考えて行動したか”

を示すことで伝わります。

この記事で紹介した

  • 書き方のステップ
  • テンプレート
  • 事例
  • 言い回し例

を使えば、職務経歴書が格段に分かりやすくなります。

必要であれば、個別の添削やリライトにもご相談下さい。


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