営業職の職務経歴書フォーマットの選び方|読みやすく伝わる構成とは
営業職の転職では、職務経歴書が合否に大きく影響します。
実績・営業スタイル・再現性を短時間で理解してもらう必要があるため、
フォーマット(書き方の形式)選びは非常に重要です。
しかし、どれを選ぶべきか迷う人は多くいます。
- 時系列で書けばいい?
- 実績ごとにまとめたほうが良い?
- 自分のキャリアに合う形式はどれ?
本記事では、営業職でよく使われる3つのフォーマットを解説し、それぞれに向いている人の特徴・記載例・事例を整理して紹介します。
1. 営業職でよく使われる3つの形式
① 編年体(時系列)
入社した順番に経歴を書く最もオーソドックスな形式です。
特徴
- キャリアの流れが理解しやすい
- 長く同じ業界で成果を積み上げてきた人に向く
向いている人
- 営業経験が長い
- 同じ領域で実績を伸ばしてきた
- 昇進や成果の積み上げでストーリーが見える
記載例
〇〇株式会社(2020年4月~現在)
法人営業担当/関西エリア担当
年間売上1.8億円(前年比115%)
新規取引 20社
キャリアの「成長」を伝えやすい形式です。
② 逆編年体(新しい職歴から書く)
編年体を逆にし、最初に最新実績を見せる形式です。
特徴
- 最初に現在の力が伝わる
- 「即戦力」を求める企業に刺さりやすい
向いている人
- 現職で成果を上げている
- 短い時間で強みを見せたい
- 数字で勝負できる実績がある
記載例
【2022年4月~現在】
株式会社〇〇/法人営業
年間売上1.2億円(前年比123%)
新規開拓比率45%
採用担当が最初の数秒で「強み」を把握できます。
③ キャリア式(実績・スキル別)
経歴を時系列ではなく、項目ごとに整理する形式です。
特徴
- 経歴が複数ある人でも整理しやすい
- 営業未経験者でも使いやすい
- 自分の強みが視覚的に伝わる
向いている人
- 異業界を経験
- 転職回数が多い
- 職歴に空白がある
- 実績とスキルを整理して見せたい
記載例
【営業実績】
◆新規開拓:年間獲得48件(アポ取得率28.5%)
◆顧客担当:150社/継続率93%
◆営業手法:訪問、架電、Web商談、展示会、紹介
「数字・役割・得意分野」が見やすく整理できます。
2. 営業職でフォーマット選びが重要な理由
営業職の書類は、採用担当が
- 実績
- 営業プロセス
- 再現性
を短時間で読み取れる必要があります。
採用担当が職務経歴書1枚にかける時間は多くの企業で
約30秒~1分
と言われます。
つまり、
形式が読みやすいほど「評価されやすい」
ということです。
逆に、見出しが無い、時系列が乱れているなど、
- 内容を読む前に疲れる
- 情報が整理されていない
- 「伝える力が弱い」印象になる
というデメリットがあります。
営業は情報整理と伝達の職種でもあるため、
書類の読みやすさは評価そのもの
と言っても良いでしょう。
3. 経歴別|選ぶべきフォーマット
① 営業経験10年以上
近年の実績を見せたい → 逆編年体
キャリアの積み上げを見せたい → 編年体
どちらを選んでも効果的です。
良い例
【2021年~現在】
大阪支店/法人営業
年間売上2.4億円(前年比118%)
新規顧客26件
実績の伸びがそのまま評価に繋がります。
② 営業3~10年(成果に波がある)
キャリア式 or 逆編年体
得意な領域・型・実績が整理できる形式が向いています。
例
◆営業領域
・新規開拓
・企画提案
・継続フォロー
成果の凹凸があっても「できること」が分かれば採用側は判断できます。
③ 営業未経験
キャリア式がベスト
数字がない場合は、
- 再現性
- 営業に活かせる能力
- 業務姿勢
を言語化して補います。
例
◆活かせる強み
・課題整理力
・顧客との信頼構築
「未経験でも成果が出そう」というイメージを作ることができます。
④ 経歴が複雑/転職回数が多い
キャリア式が最も有効
時系列で並べると印象が悪くなるケースでも、
経験の幅・強みベースでまとめる
ことで魅力が整理されます。
4. 採用担当が読みやすい職務経歴書の共通点
◎ 数字がある
× 売上に貢献
○ 年間売上1.5億円(前年比112%)
数字は客観性と説得力を生みます。
◎ 営業プロセスを書いている
初回商談 → 課題ヒアリング → 提案 → 成約 → フォロー
営業スタイルが具体的に伝わります。
◎ 再現性が見える
異動後も成約率を維持(28% → 31%)
「うちの会社でも活躍できる」が伝わると面接につながります。
5. フォーマット変更で書類通過が上がった例
例A:営業経験8年・成果が伸びている
Before
編年体
→ 現職の成果が後ろに回り目立たない。
After
逆編年体
→ 最初の段落で成果が伝わりやすくなり、読み手の印象が改善。
結果:3社応募 → 3社書類通過
例B:転職4回・経歴複雑
Before
編年体
→ 転職が目立ちマイナス印象。
After
キャリア式
→ 実績ベースで整理し、強みが見えやすい構成へ。
結果:複数社で面接へ進出。
6. 職務経歴書のチェックポイント
以下に当てはまればほぼ通用します。
- 1枚目で「強み」が分かる
- A4で1~2枚
- 見出しと数字がある
- 内容が流れで理解できる
- 第三者が読んでも迷わない
営業は
相手に伝える仕事
です。
職務経歴書は、最初のプレゼンでもあります。
7. 結論|どれが正解か?
最後にまとめます。
| 状況 | 最適フォーマット |
| 営業経験が長い | 編年体 or 逆編年体 |
| 最新実績を強く見せたい | 逆編年体 |
| 経歴が複雑/転職が多い | キャリア式 |
| 営業未経験 | キャリア式 |
職務経歴書は「自分の価値を相手に伝える営業資料」です。
フォーマットを変えるだけで、同じ内容でも伝わり方は大きく変わります。
最も自分の強みが伝わる形式で、採用担当に
「会ってみたい」
と思わせる書類を仕上げていきましょう。