書類選考で差がつく!営業職の志望動機の書き方

2025.11.26
コラム

〜事例付きでわかる“通過する志望動機”の作り方〜

営業職の転職活動では、多くの応募者が志望動機でつまずきます。
どんなに経験が豊富でも、志望動機が一般的だと「うちじゃなくてもいいのでは?」と判断され、書類で落ちてしまうケースは少なくありません。

しかし、志望動機は“書き方の型”さえ理解すれば、誰でもレベルアップできます。

この記事では、営業採用で実際に評価された内容をベースに、
・考え方
・構成
・事例
・テンプレート

までまとめて解説します。
初めての人でもすぐ書けるように、できるだけ分かりやすく整理しました。


なぜ営業の採用は志望動機を重視するのか?

理由①:商品・サービスへの理解が伝わるから

営業は“価値を伝える”仕事。
志望動機には、その企業や商材をどれだけ理解しているかが自然と表れます。
浅い志望動機は「すぐ辞めそうだな」という印象になります。

理由②:要点整理の力が分かるから

営業は短時間で相手に伝える力が必要です。
その人の文章力や整理力が、そのまま志望動機に出ます。

理由③:自分の経験をどう活かせるか説明できるかが重要だから

営業は成果が求められる仕事です。
「経験をどう再現するのか」を言語化できる人は評価されます。


採用担当者が見ている「3つのポイント」

営業職の志望動機は、次の3つを押さえるだけで一気に通りやすくなります。

1. その会社を選んだ理由

“営業をやりたい理由”ではなく、
「なぜこの会社なのか」
が明確かどうかが最重要です。

2. 自分の経験がどうつながるか

営業経験者なら数字、経験が浅い人なら行動や工夫を示すことが大切です。

3. 入社後の貢献イメージ

どんな成果を目指すのか、方向性を少し書くだけでも印象が良くなります。


書類落ちするNG志望動機

よくあるNGパターンは次の通りです。

「成長性に魅力を感じて」など抽象的すぎる

どの会社にも当てはまるため、熱意が伝わりません。

未経験者が「チャレンジしたい」だけ

理由・根拠がないと説得力が弱く、落ちやすいです。

数字や具体性が一切ない

「頑張ります」「貢献したいです」だけだと、評価されません。


書類通過した志望動機【経験者の例】

事例①:IT商材の法人営業

応募者プロフィール

  • 通信営業5年
  • MVP受賞経験あり

志望動機(読みやすく整えた版)

貴社のクラウドサービスは、「導入しやすさ」と「業務改善効果」の両立が強みだと感じ、興味を持ちました。前職では、お客様の課題を整理し、最適なプランを提案する営業スタイルで年間MVPを受賞しました。

この経験は、貴社のクラウドサービス提案にも活かせると考えています。入社後は、中小企業への導入拡大に貢献し、貴社が掲げるDX推進の実現に力を尽くしたいと考えています。


事例②:メーカーのルート営業

応募者プロフィール

  • 広告営業経験8年

志望動機(読みやすく整えた版)

貴社の主力製品○○シリーズは、耐久性の高さとコストのバランスに優れ、長年多くの企業に支持されている点に魅力を感じました。広告営業として、課題ヒアリングから提案、フォローまで一貫して行ってきた経験は、貴社のルート営業にも活かせると考えています。

入社後は、既存顧客との関係を深めながら売上アップに貢献し、製品の価値向上に努めたいと考えています。


未経験者が書類通過する志望動機のコツ

未経験者の場合、次の3つが非常に重要です。

◆1. 営業を選ぶ理由は「経験に紐づけて書く」

「挑戦したい」だけでは弱いので、
・顧客対応
・提案の経験
・課題解決の経験
など、“営業に近い行動”を根拠にできます。

◆2. 前職の経験を営業スキルに変換する

「店長として売上改善をした」
「企画を通すために資料を作った」
など、営業に通じる行動を書きます。

◆3. 商品・サービスへの理解を必ず入れる

未経験者は“企業理解の深さ”で差がつきます。


未経験でも通過した志望動機【実例】

応募者プロフィール

  • 飲食店店長5年

志望動機(読みやすく整えた版)

飲食店での業務では、常にお客様の声を基に課題を特定し、改善策を実行してきました。特に、新メニューの売上改善では、ターゲットを分析し、提案資料を作り本部に承認された経験があります。

貴社の○○サービスは飲食業界でも導入が進んでおり、現場経験を活かした“課題の分かる提案”ができる点に魅力を感じました。入社後は、サービス業の導入企業拡大に貢献したいと考えています。


志望動機が簡単に書ける文章構成テンプレート

以下の順番で書くだけで、自然と読みやすくなります。

【テンプレート】

  1. 企業に興味を持った理由(固有名詞)
  2. 自分の経験・強み(数字や具体例)
  3. その強みが企業でどう活かせるか
  4. 入社後の貢献イメージ

この4つが揃うと、採用担当者が知りたい情報がすべて入ります。


読みやすく仕上げるためのコツ

  • 一文を長くしない
  • 抽象表現は使わず、具体的に書く
  • 固有名詞を1つ入れる
  • 数字を1つ入れる
  • 難しい言い回しは不要

この5つを意識するだけで、文章の質は大きく変わります。


まとめ:志望動機は“提案書”と同じ

営業の志望動機では、
「企業理解 × 自分の経験 × 貢献」
の3点が揃うと、書類通過率は大きく向上します。

志望動機は、自分を売り込む“提案書”です。
採用担当者が「会ってみたい」と思う情報を、シンプルに伝えることが重要です。


Contact

お問い合わせやお仕事紹介はこちら