50代営業職の転職|現実と成功の秘訣

2025.10.02
コラム

はじめに

「50代からの転職は難しい」とよく言われます。
特に営業職は経験が豊富な分、期待も大きいですが、年齢の壁を理由に書類選考で落ちてしまうケースも少なくありません。

しかし近年は、人材不足や即戦力へのニーズから、50代でも転職を成功させる人が増えています。
ここでは、現実の厳しさと成功のポイントを整理し、実際の事例を交えて解説します。


1. 50代営業職の転職現実

年齢のハードル

企業が抱きやすい懸念は次の3つです。

  • 給与が高くなりがち
  • 新しい環境への適応に時間がかかる
  • マネジメント経験はあるが現場力が衰えているかもしれない

このため、30〜40代と比べると求人は限られ、未経験分野への挑戦はさらに難しくなります。

需要もある

一方で、少子高齢化により営業人材は不足。特に中小企業や地方企業では「即戦力」として50代を歓迎する動きもあります。
営業代行や代理店開拓など、経験を活かせるポジションはむしろ増えてきています。


2. 直面しやすい課題

  • 書類で落ちやすい
    「年齢不問」と書かれていても、実際は40代までを想定している場合も多いです。
  • 強みを整理できていない
    長いキャリアがあっても、「成果を数字で語れるか」が鍵。これができないと「ただ長く働いただけ」と思われてしまいます。
  • ITや最新営業手法の遅れ
    CRMやオンライン商談など、新しい営業スタイルに対応できないと「古い営業マン」という印象を与えてしまいます。

3. 成功の秘訣

成果を数字で示す

50代に最も求められるのは「即戦力」。
「どんな顧客を開拓し、どれだけの売上を出したか」を具体的に伝えましょう。

例:

  • 「年間1億円の新規契約を獲得」
  • 「取引先50社をゼロから立ち上げ」
  • 「既存顧客の売上を前年比150%に拡大」

現場力を強調

「部下をまとめてきた」よりも、「自分自身で数字を出し続けている」ことをアピールした方が効果的です。

給与に柔軟性を持つ

「年収は下がってもいいから、新しい環境で成果を出す」という柔軟さが転職を成功に導きます。

新しいことを学ぶ姿勢

ITツールやSNS営業などを学び直すと、「年齢を感じさせない人材」と評価されます。


4. 転職成功の事例

事例1:メーカーから商社へ(52歳男性)

大手メーカーを退職後、書類が通らず苦戦。
自己PRを「営業戦略を立てられる即戦力」と切り替え、中小商社に採用されました。
取引先を開拓して売上を120%に伸ばし、1年で営業部長に昇格。

事例2:外資から地方企業へ(55歳女性)

外資系で20年以上の営業経験がありましたが、給与水準の高さで敬遠されがちでした。
最終的に地元の建材会社に転職し、「営業プロセス管理のノウハウ」で評価され採用。
現在は営業改善と若手教育を任され、企業の成長を支えています。

事例3:ITベンチャーに挑戦(50歳男性)

製造業の営業一筋。デジタルに弱かったため、独学でオンライン営業を学習。
ベンチャー企業から「学ぶ姿勢」を評価され採用されました。
入社後は成果を出し、若手の見本となっています。


5. 実践すべき戦略

  1. 営業実績を数字で棚卸しする
  2. 中小・地方企業も視野に入れる
  3. 初年度の年収ダウンを許容する
  4. 最新の営業スキルを学び直す
  5. 人脈や紹介を積極的に活用する

まとめ

50代の営業職にとって転職は確かに厳しい挑戦です。
ですが、長年の経験・人脈・実績は大きな武器。

大切なのは、

  • 即戦力としてどう貢献できるか
  • 柔軟な姿勢を持ち、学び続ける意欲を示せるか

この2点です。
しっかり準備すれば、50代からでも新しいキャリアを築くことは十分に可能です。


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