
面接後に送るお礼メールの書き方(営業職向け)|事例付き解説

はじめに
営業職の面接後に忘れがちなのが「お礼メール」です。
お礼メールが合否を決めることは多くありません。しかし、営業職は「信頼関係」や「気配り」が求められる職種。ちょっとした一通のメールが、「この人は誠実だ」と感じてもらえるきっかけになります。
この記事では、営業職向けのお礼メールのポイント、例文、注意点をわかりやすく紹介します。
1. なぜお礼メールが大事なのか
- 信頼関係を示せる
営業は人間関係が大切。面接後の一言で「誠実な人」と思われやすくなります。 - 営業の基本マナーを伝えられる
営業では「訪問後のお礼」や「商談後のフォロー」が当たり前。メールを送らないと「基本ができていない」と思われることも。 - 印象を強められる
面接官は複数の応募者と会います。最後に届くお礼メールで「この人は丁寧だ」と記憶に残せます。
2. 送るタイミング
- 基本は24時間以内
面接当日、遅くても翌日までに送りましょう。 - 夜に送っても問題なし
ビジネスメールはすぐに読まれるとは限らないので、夜に送っても失礼にはなりません。 - 長文は避ける
熱意を込めすぎると逆効果。短く誠実にまとめるのが好印象です。
3. メールの基本構成
- 件名(応募者名を入れると親切)
- 宛名(「○○様」)
- お礼の言葉
- 面接で印象に残ったこと
- 入社意欲や抱負
- 締めの言葉
- 署名(氏名・電話・メール)
4. お礼メールの例文
例文①:基本的なお礼メール
件名:本日の面接のお礼(営業職 応募者:山田太郎)
株式会社○○
人事部 採用ご担当 ○○様
本日は面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
御社の営業スタイルや、お客様との信頼関係を重視されている点を伺い、大変学びになりました。
特に既存顧客へのフォローを強化することで、新規契約につながっているお話は印象的でした。
これまで培った顧客対応力を活かし、御社に貢献したいと考えております。
改めて貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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山田 太郎
電話:090-xxxx-xxxx
メール:xxxx@example.com
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例文②:一次面接後(シンプル版)
件名:面接のお礼(営業職応募:佐藤花子)
株式会社○○
採用ご担当 ○○様
本日は一次面接の機会をいただき、ありがとうございました。
営業未経験ではありますが、「課題解決型の営業」に力を入れているお話に大変魅力を感じました。
前職の販売経験を通じて、お客様の悩みを丁寧に伺う姿勢を大切にしてきました。
今後の選考にも誠意を持って臨みますので、よろしくお願いいたします。
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佐藤 花子
電話:080-xxxx-xxxx
メール:xxxx@example.com
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例文③:最終面接後(熱意を伝える)
件名:最終面接のお礼(営業職応募:鈴木一郎)
株式会社○○
営業本部 本部長 ○○様
先日は最終面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
○○様から直接、御社の事業展開や営業戦略について伺うことができ、大変光栄でした。
特に新規市場への挑戦を営業部全体で進めている点に強く惹かれました。
法人営業で培った提案力を活かし、御社の成長に貢献したいと考えております。
改めてこのような機会をいただき、心より感謝申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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鈴木 一郎
電話:070-xxxx-xxxx
メール:xxxx@example.com
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5. 書くときの注意点
- 謙虚に書く
売り込みすぎると逆効果。相手を立てる気持ちを忘れずに。 - 誤字脱字はNG
「雑な営業マン」という印象を与えかねません。送信前に必ず確認。 - 面接内容に触れる
「ありがとうございました」だけでは事務的。共感した点や印象に残った話題を一文加えると良いです。 - スマホでも読みやすく
改行を適度に入れて、長文になりすぎないように。
6. 実際の成功例
ある応募者は、お礼メールで次の工夫をしました。
- 面接で話題に出た「顧客のリピート率改善」に触れた
- 自分の前職での改善事例を一文で紹介した
- 短く熱意を伝えた
その結果、担当者から「話をしっかり理解している」「営業として耳を傾ける力がある」と評価され、採用につながったのです。
まとめ
営業職の面接後に送るお礼メールは、単なる礼儀ではなく「営業力の証明」です。
- 24時間以内に送る
- 簡潔に、誠実に書く
- 面接内容を盛り込む
- 誤字脱字を避ける
これだけで「信頼できる営業パーソン」という印象を残せます。
営業は「商談後のフォロー」が成果を左右します。面接後のお礼メールは、その第一歩。小さな配慮が大きな結果につながることを意識して、ぜひ実践してみてください。