
中途採用営業職面接の流れと準備ポイント|事例つき解説

営業職はどの業界でも必要とされる職種です。特に中途採用では「即戦力性」が求められるため、面接でのアピール次第で結果が大きく変わります。
この記事では、営業職の面接の流れを分かりやすく整理し、各段階での準備ポイントを紹介します。さらに、実際の成功・失敗事例も交えて解説します。
1. 面接の一般的な流れ
営業職の面接は、次の順番で進むのが一般的です。
- 書類選考(履歴書・職務経歴書)
- 一次面接(現場マネージャー・人事)
- 二次面接(部長クラス)
- 最終面接(役員・社長)
- 内定通知
- 書類選考 → 実績の確認
- 一次面接 → 即戦力性・人柄の確認
- 最終面接 → 企業理念やカルチャーとの相性
という流れで見られます。
2. 書類選考で意識すること
営業実績は数字で示す
営業職は「どれだけ成果を出したか」が最重要です。
- ✕「新規開拓を頑張りました」
- 〇「新規開拓で年間20件の契約を獲得。売上前年比130%を達成」
数字・期間・成果をセットで書きましょう。
成果が出なかった経験も強みに
失敗も「改善力」を示す材料になります。
例:
成果が伸び悩んだ時期に提案書を改善。上司同行を増やした結果、翌年には社内トップ3の成績を達成。
「課題にどう向き合ったか」が評価されます。
3. 一次面接で見られるポイント
一次面接は現場マネージャーや人事が担当。即戦力性とコミュニケーション力が評価されます。
よく聞かれる質問
- 前職での営業実績は?
- 新規営業と既存営業、どちらが得意?
- 成果を出すために工夫したことは?
- 成績が出ないときの対応は?
成功事例
質問:「前職での成果を教えてください」
回答例:
法人新規開拓営業を担当し、1年目は20件、2年目は35件の契約を獲得。大手企業にはエンジニアと連携し、課題解決型提案を実施。契約単価を平均30%引き上げました。
「数字+工夫+成果」で答えると説得力が増します。
失敗事例
質問:「成績が出ないとき、どう対応しましたか?」
NG回答:
特に工夫はなく、努力を続けていたら自然と成果が出ました。
再現性がないためマイナス評価に。必ず具体的な改善行動を伝えましょう。
4. 二次面接で見られるポイント
二次面接は部長クラスが出席。戦略性やチームへの貢献度が評価されます。
よく聞かれる質問
- 将来どんな営業を目指したいか?
- 部下や後輩を育てた経験は?
- 当社の商品をどう売るか?
成功事例
質問:「当社の商品をどう売りますか?」
回答例:
主力製品Aは競合よりコスト優位性があります。ただ価格競争に陥りやすい点が課題です。そこで「導入後のサポート体制」を前面に出し、紹介制度を活用して新規獲得を増やしたいと考えます。
「調査+具体的な施策」を盛り込むと効果的です。
5. 最終面接で見られるポイント
最終面接は役員や社長が担当。重視されるのは「価値観の一致」と「将来性」です。
よく聞かれる質問
- なぜ当社を選んだのか?
- 5年後のキャリアビジョンは?
- 当社で実現したいことは?
成功事例
質問:「なぜ当社を選んだのですか?」
回答例:
営業を「販売」ではなく「顧客課題の解決」と捉える姿勢に共感しました。これまでの法人営業経験を活かし、顧客の成長に貢献すると同時に、将来的にはマネージャーとしてチームを牽引したいです。
理念への共感を伝えると、経営層に響きます。
6. 面接前に必ず準備すること
- 自己PRの軸を決める
「数字に強い営業」「提案型営業」など、一言で言えるように。 - 企業研究をする
- HPやニュースで事業内容を把握
- 競合比較
- 市場動向の理解
- 逆質問を用意する
例:- 御社で成果を出す営業担当者の共通点は?
- 新規事業に営業はどう関わるのか?
逆質問は「意欲」と「理解度」を示す場です。
7. 成功・失敗事例
成功例
30代男性(法人営業経験7年)
一次面接で「成約率を15%→28%に改善した実績」を提示。二次面接では「新市場開拓の提案」を実施。最終面接で理念への共感を伝え、即戦力として採用。
失敗例
40代男性(個人営業経験15年)
「頑張ります」と精神論ばかりで具体性なし。企業研究も不十分で「御社の商品は何ですか?」と逆質問。不採用。
まとめ
中途採用の営業職面接で大切なのは次の3つです。
- 数字で成果を語る
- 課題克服のプロセスを示す
- 企業研究を徹底し、志望動機や逆質問に活かす
営業職の面接は「結果」よりも「結果を出せる根拠」を示すことがカギです。しっかり準備して臨みましょう。