営業職から異業種営業へ転職時の経歴書の工夫|事例で学ぶ成功ポイント

2025.9.11
コラム

営業職から異業種営業へ転職を考えるとき、多くの方が心配するのが「自分の経験は新しい業界でも評価されるのか?」という点です。確かに、異業種への挑戦は「未経験だから即戦力になれないのでは」と見られることもあります。

ですが、経歴書の書き方を少し工夫すれば、これまでの経験を「どんな業界でも活かせる力」としてアピールできます。

この記事では、異業種営業への転職で役立つ経歴書の工夫を、事例を交えながらわかりやすく解説します。


1. 異業種営業への転職が難しい理由

異業種への転職が難しいと言われるのには、いくつか理由があります。

  • 業界特有の知識がない
    例:不動産営業からIT営業へ転職する場合、不動産知識は直接役に立たない。
  • 商材や顧客層が違う
    例:BtoC営業とBtoB営業では、顧客の意思決定の流れが大きく異なる。
  • 採用側の不安
    「未経験だから成果を出すのに時間がかかるのでは?」と思われがち。

だからこそ、経歴書で 「業界が変わっても成果を出せる力がある」 ことを伝える必要があります。


2. 経歴書で強調すべき3つのポイント

数字で成果を示す

どの業界でも一番伝わりやすいのは「数字」です。

  • 新規開拓100件/月
  • 売上前年比120%達成
  • 契約継続率95%

このように数字を入れると、成果が客観的に伝わります。

営業のプロセスを強調する

商材が違っても、営業の基本プロセスは共通しています。

  • 新規開拓の方法(飛び込み、テレアポ、紹介、オンラインなど)
  • 課題を聞き出して解決策を提案する経験
  • 契約交渉やクロージングの工夫

こうした経験を整理して書くと「異業種でも応用できる」と採用側に伝わります。

顧客理解と課題解決力

異業種営業で特に重視されるのは「課題を発見し、解決につなげる力」です。
「お客様がどんな悩みを持っていたのか」「それにどう対応したのか」をエピソードで書くと説得力が増します。


3. 事例で学ぶ経歴書の書き方

事例1:不動産営業 → IT営業

背景:不動産販売営業を5年経験。IT業界に挑戦。

工夫した点

  • 「ライフプランに基づく提案力」を「経営課題に基づくソリューション提案」に言い換える。

書き方例

  • 「顧客のライフプランをヒアリングし、最適プランを提案。年間契約数で社内トップを3年連続達成」
  • 「課題解決型の提案スキルを活かし、IT分野でも顧客の経営課題解決に貢献可能」

事例2:食品メーカー営業 → 人材紹介営業

背景:食品メーカーでスーパー向け営業を担当。人材紹介へ転職希望。

工夫した点

  • 「顧客のニーズに合わせて最適な提案を行う力」を共通点として強調。

書き方例

  • 「大手スーパーへの提案で取引額を前年比130%に拡大」
  • 「人材業界でも、企業の課題を理解し、最適な人材を提案できる」

事例3:広告代理店営業 → 医療機器営業

背景:広告代理店で法人営業を経験。医療業界に挑戦。

工夫した点

  • 新規開拓経験を強調し、「無形商材営業の経験」を「有形商材営業」に応用できるとアピール。

書き方例

  • 「飛び込み営業で年間30社の新規顧客を獲得」
  • 「課題に合わせた広告提案経験を、医療現場での製品提案に応用可能」

4. 実際に使える経歴書の工夫

  • 職務要約に「異業種でも活かせる力」を書く
    例:「新規開拓から提案・契約まで一貫して担当。未知の業界知識を学びながら成果を出す力を持ち、異業種でも即戦力として活躍可能」
  • 成果を「汎用スキル」に言い換える
    「住宅販売で年間20件成約」 → 「課題を聞き取り、最適な提案で顧客の意思決定を支援」
  • 自己PRに学ぶ姿勢を入れる
    例:「ITパスポート資格を取得」「業界セミナーに参加」など、学習意欲を伝える。

5. まとめ

異業種営業への転職では「業界未経験」という弱点をどう補うかが大切です。そのために、

  • 成果を数字で示す
  • 営業プロセスのスキルを整理する
  • 顧客理解と課題解決力を具体的に書く

といった工夫が欠かせません。

経歴書はただの履歴ではなく、「異業種でも活躍できることを証明するツール」です。不動産からIT、食品から人材、広告から医療といった実例が示すように、工夫次第で異業種への道は十分に開けます。

これから転職を目指す方は、自分の経験を“異業種でも通じる力”に変換し、経歴書でしっかりアピールしてみてください。


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