
営業職転職で評価される「課題解決力」の書き方|事例付き解説

営業職の転職活動で企業が注目するポイントのひとつが 「課題解決力」 です。
営業はモノやサービスを売るだけではなく、顧客の課題を把握し、解決に導くことで成果につながります。だからこそ、職務経歴書や面接で課題解決力をどう伝えるかが、評価を大きく左右します。
この記事では、営業職転職で評価される課題解決力の書き方を、具体的な事例とともに紹介します。
1. 営業職で課題解決力が重視される理由
顧客ニーズの多様化
いまの営業は「説明」や「値引き」だけでは成果が出ません。顧客の業界構造や競合環境まで理解し、最適な提案をする力が求められます。
成果につながるスキル
「数字を達成した」という実績だけよりも、「顧客の課題をどう解決した結果、数字につながった」と語れる方が、即戦力として評価されやすくなります。
2. 課題解決力を伝える3つのステップ
課題解決力をアピールするには、以下の流れを意識しましょう。
- 課題の把握
- 顧客が抱えていた問題を明確にする
- 例:「競合にシェアを奪われていた」「業務効率が落ちていた」
- 解決策の提案と実行
- どんな分析を行い、どんな施策を実行したか
- 例:「業務プロセスを可視化して改善提案」「販促方法を刷新」
- 成果の提示
- 数字や具体例で効果を示す
- 例:「売上120%」「商談期間を3か月短縮」
3. 事例①:既存顧客の離反防止
課題
主要顧客が競合の低価格製品に切り替えを検討。失注すれば数千万円規模の売上減となる状況。
解決アプローチ
- 購買部門だけでなく、現場や経営層にもヒアリング
- 不満の中心は「価格」ではなく「納期」と「サポート」だと判明
- 物流部門と連携し納期を短縮、専任サポート窓口を設置
成果
- 顧客が契約継続を決定
- さらに別部門への展開にも成功し、売上は120%に増加
→ 職務経歴書での書き方例
「主要顧客の競合他社切り替えリスクに対し、ヒアリングで課題を把握。物流・サポート体制を改善し、契約継続と売上120%の拡大を実現。」
4. 事例②:新規開拓の成功
課題
新規顧客の商談が停滞。複数部署が関わる意思決定プロセスが壁となっていた。
解決アプローチ
- 意思決定フローを調査し、各部署の関与度を整理
- 経営層にはROI試算、現場には業務効率化メリットを提示
- 社内技術部門と連携し、導入後のシミュレーションを提示
成果
- 関係部署から同意を得て、導入検討を通常6か月から3か月に短縮
- 初年度5,000万円の新規契約を獲得
→ 面接での伝え方例
「新規商談が停滞した際、顧客の意思決定プロセスを分析。経営層と現場の双方に響く提案を行い、導入期間を短縮。結果として5,000万円の契約を獲得しました。」
5. 課題解決力を伝えるポイント
- 課題→解決→成果 の流れで話す
- 数字や具体例で信頼性を高める
- 「自分の工夫」を言語化し、再現性を示す
6. NGな伝え方
- 「頑張った」「工夫した」で終わる
- 課題が不明確なまま提案しているように聞こえる
- 成果に数字がない
これでは説得力が弱まり、評価も下がります。
7. まとめ
営業職転職で評価される課題解決力とは、顧客の本質的な問題を見極め、成果につなげる力です。
- 課題を明確にする
- 解決策を提案・実行する
- 成果を数字で示す
この3つを押さえれば、職務経歴書も面接も一段と説得力が増します。
営業の本質は「課題解決」。あなたの経験を整理し、転職活動で強力なアピールにしてください。