営業職転職で評価される「課題解決力」の書き方|事例付き解説

2025.9.09
コラム

営業職の転職活動で企業が注目するポイントのひとつが 「課題解決力」 です。
営業はモノやサービスを売るだけではなく、顧客の課題を把握し、解決に導くことで成果につながります。だからこそ、職務経歴書や面接で課題解決力をどう伝えるかが、評価を大きく左右します。

この記事では、営業職転職で評価される課題解決力の書き方を、具体的な事例とともに紹介します。


1. 営業職で課題解決力が重視される理由

顧客ニーズの多様化

いまの営業は「説明」や「値引き」だけでは成果が出ません。顧客の業界構造や競合環境まで理解し、最適な提案をする力が求められます。

成果につながるスキル

「数字を達成した」という実績だけよりも、「顧客の課題をどう解決した結果、数字につながった」と語れる方が、即戦力として評価されやすくなります。


2. 課題解決力を伝える3つのステップ

課題解決力をアピールするには、以下の流れを意識しましょう。

  1. 課題の把握
    • 顧客が抱えていた問題を明確にする
    • 例:「競合にシェアを奪われていた」「業務効率が落ちていた」
  2. 解決策の提案と実行
    • どんな分析を行い、どんな施策を実行したか
    • 例:「業務プロセスを可視化して改善提案」「販促方法を刷新」
  3. 成果の提示
    • 数字や具体例で効果を示す
    • 例:「売上120%」「商談期間を3か月短縮」

3. 事例①:既存顧客の離反防止

課題

主要顧客が競合の低価格製品に切り替えを検討。失注すれば数千万円規模の売上減となる状況。

解決アプローチ

  • 購買部門だけでなく、現場や経営層にもヒアリング
  • 不満の中心は「価格」ではなく「納期」と「サポート」だと判明
  • 物流部門と連携し納期を短縮、専任サポート窓口を設置

成果

  • 顧客が契約継続を決定
  • さらに別部門への展開にも成功し、売上は120%に増加

職務経歴書での書き方例
「主要顧客の競合他社切り替えリスクに対し、ヒアリングで課題を把握。物流・サポート体制を改善し、契約継続と売上120%の拡大を実現。」


4. 事例②:新規開拓の成功

課題

新規顧客の商談が停滞。複数部署が関わる意思決定プロセスが壁となっていた。

解決アプローチ

  • 意思決定フローを調査し、各部署の関与度を整理
  • 経営層にはROI試算、現場には業務効率化メリットを提示
  • 社内技術部門と連携し、導入後のシミュレーションを提示

成果

  • 関係部署から同意を得て、導入検討を通常6か月から3か月に短縮
  • 初年度5,000万円の新規契約を獲得

面接での伝え方例
「新規商談が停滞した際、顧客の意思決定プロセスを分析。経営層と現場の双方に響く提案を行い、導入期間を短縮。結果として5,000万円の契約を獲得しました。」


5. 課題解決力を伝えるポイント

  • 課題→解決→成果 の流れで話す
  • 数字や具体例で信頼性を高める
  • 「自分の工夫」を言語化し、再現性を示す

6. NGな伝え方

  • 「頑張った」「工夫した」で終わる
  • 課題が不明確なまま提案しているように聞こえる
  • 成果に数字がない

これでは説得力が弱まり、評価も下がります。


7. まとめ

営業職転職で評価される課題解決力とは、顧客の本質的な問題を見極め、成果につなげる力です。

  • 課題を明確にする
  • 解決策を提案・実行する
  • 成果を数字で示す

この3つを押さえれば、職務経歴書も面接も一段と説得力が増します。

営業の本質は「課題解決」。あなたの経験を整理し、転職活動で強力なアピールにしてください。


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