営業経験を数字でアピールする方法|採用担当者の心をつかむコツ

2025.9.08
コラム

はじめに

営業職の転職やキャリアアップでは、実績の伝え方が勝負を分けます。
とくに営業職は「数字で結果を示す」仕事です。あいまいな表現よりも、数字で具体的に語ったほうが説得力が高まります。

でも実際に職務経歴書や面接で自己PRをしようとすると、

  • 「売上を伸ばしました」としか書けない
  • 「数字をどう出せばいいのかわからない」
    と悩む方も多いはずです。

この記事では、営業経験を数字でアピールする具体的な方法を、事例を交えてわかりやすく紹介します。


なぜ数字が大事なのか

営業職の成果はシンプルに「数字」で評価されます。
売上、契約数、達成率…。どれも一目で実績がわかります。

たとえば、

  • 「売上を大きく伸ばしました」
    よりも
  • 「前年比120%の売上を達成しました」
    のほうが圧倒的に伝わりやすいですよね。

数字は再現性の証拠でもあります。面接官は「この人ならうちでも成果を出してくれる」と想像しやすくなるのです。


数字でアピールする5つの切り口

数字を使うときは、次の5つを意識しましょう。

  1. 売上・利益
    • 年間売上〇億円、粗利率〇%改善
  2. 達成率
    • ノルマに対して〇%達成
  3. 新規顧客数
    • 年間〇社を新規開拓、既存顧客〇%増
  4. 順位・シェア
    • 支店内営業成績〇位、全国ランキング〇位
  5. 継続率・リピート率
    • 契約継続率〇%、リピート購入率〇%

この切り口を組み合わせると、あなたの実績を客観的に示せます。


実際のアピール例

法人営業の場合

悪い例
「大手企業を中心に取引を拡大し、売上を伸ばしました。」

良い例
「大手企業10社を新規開拓。年間売上は前年比130%、5,000万円増を達成しました。」

→ 数字を入れると「どのくらい成果を出したのか」がすぐ伝わります。


個人営業(保険)の場合

悪い例
「お客様一人ひとりに丁寧な提案を行い、信頼を得ました。」

良い例
「年間契約120件を獲得。支店内でトップ成績を達成しました。契約継続率95%も維持しています。」

→ 「信頼を得た」という抽象的な表現が、数字で裏付けられています。


ルート営業の場合

悪い例
「既存顧客との関係を大切にし、売上を維持しました。」

良い例
「既存顧客100社を担当。離脱率を10%から3%に改善し、粗利は前年比110%に伸ばしました。」

→ 「維持しました」だけでは弱いですが、改善率を示すと強いアピールになります。


数字を出せないときの工夫

会社の方針で売上を公表できない場合や、数字が手元にない場合もあります。そんなときは次の工夫が有効です。

  • 割合や達成率:前年比120%、ノルマ達成率110%
  • 規模感:年間100社を担当、1日30件訪問
  • 順位やランキング:支店内2位、全国ベスト10入り
  • 改善率:クレーム件数を半減、作業時間を30%削減

売上や利益以外の数字でも、十分にアピールできます。


面接での伝え方

職務経歴書に数字を書くのはもちろんですが、面接での話し方も大切です。

おすすめは次の順番です。

  1. 工夫したこと
  2. 取った行動
  3. その結果の数字

たとえば、

  • 「新規開拓で10社を獲得しました」
    ではなく
  • 「未開拓業界に注力。1年間で10社を新規開拓し、売上を前年比130%に伸ばしました。」

という流れで話すと、相手の理解度と印象が大きく変わります。


数字をもっと引き立てる工夫

  • グラフ化:売上推移や達成率を図表にすると一目でわかる
  • チーム貢献を強調:個人の成果だけでなく、組織全体にどう貢献したかも伝える
  • 未来につなげる:「この経験を御社でも活かし、〇〇分野で売上拡大に貢献したい」と結びつける

これで、単なる実績報告ではなく「採用したい人物像」に近づけます。


まとめ

営業経験を数字でアピールすると、あなたの実績はぐっと伝わりやすくなります。

  • 売上・達成率・顧客数・順位・継続率など、複数の数字を使う
  • 出せないときは、割合や規模感、改善率で工夫する
  • 面接では「工夫 → 行動 → 数字」の流れで語る

転職市場で営業経験者は常に需要があります。そのなかで差をつけるには、成果を「数字で語れるかどうか」が重要です。

数字をうまく活用すれば、あなたのキャリアはさらに大きなチャンスにつながるでしょう。

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