職務経歴書に書くべき営業実績とは?|わかりやすい事例付き解説

2025.9.07
コラム

営業職で転職活動をする際、職務経歴書で一番注目されるのは「営業実績」です。
営業は成果が数字で表れる仕事なので、採用担当者は「どれくらい売上を上げたのか」「どんな方法で成果を出したのか」を知りたいと考えています。

ただ、実際に書こうとすると――

  • 売上金額だけ書けばいいのか?
  • 目標を達成できなかった時はどうする?
  • どのくらい具体的に書くべき?

と迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、営業職の職務経歴書における「営業実績」の書き方を、ポイントと事例を交えて解説します。


1. 営業実績とは「売上」だけではない

営業実績と聞くと「売上額」を思い浮かべる方が多いですが、それだけではありません。採用担当者が評価するポイントは大きく分けて次の5つです。

  1. 売上・利益
     例:個人売上、粗利額、単価向上
  2. 達成率
     例:目標達成率、新規契約数の達成率
  3. 新規開拓
     例:新規顧客社数、新規売上比率
  4. 既存顧客の拡大
     例:リピート率、解約率改善、満足度向上
  5. チームへの貢献
     例:後輩育成、業務改善、社内表彰

つまり、**「数字」+「工夫や取り組み」**で伝えることが大切です。


2. 読まれる営業実績の書き方

数字を入れる

営業実績はできるだけ数値化して表現しましょう。

  • 「新規顧客を多数獲得」
     →「年間25社を開拓(前年比+40%)」
  • 「売上を伸ばした」
     →「年間売上1億2000万円を達成(目標達成率120%)」

数字があるだけで説得力が一気に増します。

成果の出し方を示す

「どうやって成果を出したか」も伝えると強みが際立ちます。

例:

  • 「毎日50件のテレアポでアポ率を20%に改善」
  • 「既存顧客への訪問を週1回に増やし、解約率を15%→5%に改善」

転職先に合わせる

応募する会社が法人営業中心なら、法人営業に関する実績をメインに書くのが鉄則です。


3. 実際の書き方事例

事例①:法人営業(IT業界)

法人向け営業を担当。年間売上目標1.5億円に対し、1.8億円を達成(120%)。特に大手メーカー5社を新規開拓し、最優秀新人賞を受賞。顧客課題を数値化して提案し、受注率を向上させた。


事例②:ルート営業(食品業界)

既存顧客50社を担当。売上前年比130%を達成し、新商品導入率95%を実現。顧客アンケートでも高評価を獲得し、長期取引につなげた。


事例③:個人営業(不動産)

個人向け営業として、月間契約件数で支店トップを年間5回獲得。年間売上2億円を達成(粗利率20%)。セミナーを自主企画し、月平均50名の新規顧客を獲得。


事例④:目標未達から改善したケース

入社当初は達成率70%に留まったが、訪問件数を1.5倍に増やし、商談前の業界調査を徹底。3年目には達成率110%を記録し、チームリーダーに昇格。


4. 実績を書くときの注意点

  • 社外秘は守る
     →「大手メーカー」「年間数億円規模」といった表現を使う。
  • 最新の実績を重視する
     →直近3年の成果を書くと効果的。
  • 誇張はNG
     →面接で掘り下げられるため、正直に。
  • 数字が出せない場合は比率や件数を使う
     →「前年比」「達成率」「契約件数」などで置き換え可能。

5. 採用担当者に響くまとめ方

実績を伝えるときは、次の3点を意識しましょう。

  1. 成果(数字)
  2. 取り組み方(工夫)
  3. 学びや強み

例:
「既存顧客フォローを強化し、解約率を15%→5%に改善。この経験を活かし、貴社でも顧客満足度向上に貢献したいと考えています。」


まとめ

営業職の職務経歴書で大切なのは、**「成果を数字で示し、その再現性を伝えること」**です。

  • 売上や達成率を具体的に書く
  • 成果の出し方も記載する
  • 応募先に関連する実績を選ぶ

この3点を意識すれば、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる職務経歴書になります。

営業は数字で語れる仕事です。自分の努力と成果をわかりやすく整理し、次のキャリアにつなげていきましょう。


Contact

お問い合わせやお仕事紹介はこちら