
営業未経験からの職務経歴書|好印象を与えるポイント

はじめに
営業職は求人数が多く、未経験から挑戦する人も少なくありません。ですが、最初の壁になるのが「職務経歴書」です。経験がない分、何を書けばよいのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、営業未経験でも好印象を与えられる職務経歴書の書き方を、具体例とともに紹介します。
1. 営業未経験でも伝えられる強み
営業経験がなくても、これまでの仕事や活動の中で活かせる要素は必ずあります。企業は「伸びしろ」や「営業適性」を重視しているので安心してください。
アピールできるポイント
- 人と関わる力:顧客対応やチームワーク
- 課題解決力:問題を見つけて改善した経験
- 数字で示せる実績:売上や改善率、削減額など
- やり抜く力:困難を乗り越えた経験
- 顧客視点:相手の立場に立った工夫
2. 職務経歴書の基本構成
未経験でも、基本の流れは同じです。重要なのは「経験を営業につなげて書くこと」です。
- 職務要約:キャリアを2〜3行でまとめる
- 職務経歴:具体的な仕事内容と成果
- 活かせるスキル:営業に応用できる点を整理
- 自己PR:未経験でも挑戦したい理由や将来性
3. 好印象を与えるコツ
(1) 数字で成果を伝える
営業は成果を数字で評価する仕事です。未経験でも、これまでの実績を数字で表すと説得力が増します。
例
- 「1日80件の顧客対応を行い、満足度90%以上を獲得」
- 「新人教育を担当し、離職率を20%改善」
(2) 営業につながる経験を強調する
直接営業をしていなくても「接客」「交渉」「提案」などは立派な営業スキルです。
例
- 飲食店での接客 → 顧客との信頼関係構築
- 事務での調整 → 折衝・交渉スキル
- 技術職 → ソリューション営業に強み
(3) 成長意欲を見せる
「営業を学びたい」だけでは弱い印象になります。資格や学習の取り組みを具体的に書きましょう。
例
- 「宅建資格の勉強を開始し、基礎知識を習得中」
- 「営業関連書籍を月2冊読んで自己研鑽」
4. 職務経歴書の事例
事例1:接客業から営業へ
経歴:アパレル販売員 → 営業志望
職務要約
5年間、販売スタッフとして勤務。顧客ニーズを把握し、リピート率を向上。営業に必要なヒアリング力・提案力を強みとする。
実績
- 月間売上目標120万円に対し、平均110%達成
- 上位顧客100名の来店率を前年比20%アップ
- 新人教育を担当し、売上全体の底上げに成功
自己PR
接客で培った「顧客の声を引き出す力」を営業でも活かし、成果と満足度の両立を目指す。
事例2:事務職から法人営業へ
経歴:総務事務 → BtoB営業志望
職務要約
5年間、総務部で業務改善や調整業務を担当。プロジェクトのリーダーも経験し、調整力と提案力を発揮。
実績
- 文書管理システム導入で業務効率15%改善
- 仕入先交渉でコストを10%削減
- 関係者20名以上と調整し、プロジェクトを円滑に推進
自己PR
事務で培った正確性と交渉力を活かし、法人営業で成果を上げたい。
事例3:フリーターから営業へ
経歴:飲食店アルバイト → 営業志望
職務要約
3年間、飲食店で接客と店舗運営補助を担当。常連顧客の獲得や新人教育を経験。
実績
- SNS販促を提案し、来店数を15%増加
- 10名のシフト調整を担当
- 顧客アンケートで感謝の声を多数獲得
自己PR
「顧客に喜んでもらう工夫」を大切にし、営業でも顧客満足と成果を追求する。
5. よくある失敗例
- 抽象的すぎる:「コミュニケーション能力があります」だけ
- 成果がない:「〇〇を担当」とだけ書く
- 意欲が弱い:「営業をやりたい」だけで終わる
- 自信のなさを強調:「未経験なので不安ですが…」
6. まとめ
営業未経験でも、職務経歴書で好印象を与えることは十分可能です。
大切なのは、
- これまでの経験を営業に結びつけて表現する
- 数字や具体例で成果を伝える
- 成長意欲を行動で示す
営業は成果が数字で見える仕事です。だからこそ、未経験でも「数値」「改善」「挑戦」の姿勢をアピールできれば採用担当者の目にとまります。
未経験は弱点ではなく、伸びしろです。積極的に挑戦し、営業職としての第一歩を踏み出しましょう。