
営業職転職で避けるべきNGワード10選|事例で学ぶ面接対策
2025.9.01

営業職は、会社の売上を支える花形の仕事。転職市場でも常に需要がありますが、人気がある分だけ競争も激しくなります。
その中で差がつくのが 「言葉の選び方」 です。
せっかくの経験や実績があっても、面接や書類で不用意な一言を口にすると評価が下がってしまうことも。
ここでは、営業職転職で避けたいNGワードを10個取り上げ、実際の事例と「良い言い換え例」を紹介します。
1. 「とにかく稼ぎたいです」
- NG理由
営業=稼げる仕事、というイメージは確かに正しいです。でも「稼ぎたい」だけでは「自分本位で顧客志向がない」と思われます。 - 事例
面接で「御社を志望した理由は?」に対し「成果を出せば稼げるからです」と答えたAさん。結果は不採用。「顧客への意識が見えない」と判断されました。 - 良い言い換え
「成果を上げて顧客や会社に貢献し、その結果として正当に評価される環境に魅力を感じました。」
2. 「前職の会社が悪かったので辞めました」
- NG理由
ネガティブな退職理由は「また不満を言うのでは?」と警戒されます。営業にはポジティブさが必要です。 - 事例
「上司が全然サポートしてくれなくて…」と答えたBさんは、「環境に依存する人」と判断され不採用に。 - 良い言い換え
「前職では強みを十分に活かせなかったため、より力を発揮できる環境を求めて転職を決意しました。」
3. 「営業経験はありませんが、やる気はあります」
- NG理由
「やる気」だけでは抽象的。営業は成果を数字で示す仕事なので説得力に欠けます。 - 事例
「やる気なら誰にも負けません」と語ったCさん。しかし「根拠のない精神論」と受け取られました。 - 良い言い換え
「営業経験はありませんが、前職で培ったプレゼン力や顧客対応力を活かし、成果に結び付けたいと考えています。」
4. 「御社のことはあまり詳しく知りません」
- NG理由
企業研究不足は「志望度が低い」と受け取られます。営業は事前調査が命です。 - 事例
「業界のことは調べていません」と話したDさん。面接官から「営業の基本ができていない」と判断されました。 - 良い言い換え
「公式サイトや決算資料を拝見し、特に〇〇事業の強みに魅力を感じました。自分の経験を活かして貢献したいです。」
5. 「数字にはあまり強くありません」
- NG理由
営業は数字を追いかける仕事です。「苦手」と言うと成果管理ができない印象になります。 - 事例
「数字よりも人と接するのが好きで…」と答えたEさんは不採用。「数字意識が弱い」と評価されました。 - 良い言い換え
「以前は数字管理が得意ではありませんでしたが、ExcelやCRMを使い改善しました。今では数字を基に行動できています。」
6. 「安定して働きたいです」
- NG理由
安定を求める気持ちは自然ですが、営業は挑戦と変化の連続。安定重視は「意欲が低い」と思われます。 - 事例
「安定した会社で働きたい」と話したFさんは、「現状維持型」と見られ不採用に。 - 良い言い換え
「長期的に成長できる環境で成果を上げ、会社に貢献したいと考えています。」
7. 「営業スタイルにはこだわりがあります」
- NG理由
「こだわり」は一見プラスですが、「柔軟性がない」と受け取られる危険があります。 - 事例
「自分のやり方で営業してきたので、マニュアルは苦手です」と答えたGさん。結果は「組織に馴染まない人」と判断されました。 - 良い言い換え
「これまでの経験を活かしつつ、御社の営業スタイルも柔軟に取り入れていきたいです。」
8. 「残業はしたくありません」
- NG理由
ワークライフバランスは大切ですが、営業は顧客都合で残業もあり得ます。「やりたくない」と先に言うと協調性がない印象に。 - 事例
「定時以降は働きたくない」と語ったHさんは、「顧客対応に柔軟性がない」と見られました。 - 良い言い換え
「効率的に成果を上げるため、時間内に最大限の成果を出す工夫をしてきました。」
9. 「ノルマが厳しいのは嫌です」
- NG理由
営業に目標数字はつきものです。否定的に言うと「プレッシャーに弱い」と思われます。 - 事例
「厳しいノルマは無理です」と答えたIさんは、「成果志向が低い」と判断されました。 - 良い言い換え
「高い目標でも、計画を立てて行動すれば達成できると考えています。」
10. 「特にやりたいことはありません」
- NG理由
やりたいことがない=モチベーションが低い、と受け止められます。営業は「何にやりがいを感じるか」が大切です。 - 事例
「特にやりたいことはない」と語ったJさんは、「成長意欲が低い」と評価されました。 - 良い言い換え
「顧客の課題を解決し感謝いただけることにやりがいを感じます。特に〇〇業界でその経験を活かしたいです。」
まとめ
営業職の転職活動では、言葉一つで印象が変わります。
- 「稼ぎたい」→「成果を上げて貢献したい」
- 「前職が悪かった」→「強みを活かすために転職したい」
- 「やる気はある」→「具体的なスキルを活かしたい」
こうした工夫だけで、面接官の受け止め方は大きく違ってきます。
営業職で転職を成功させるには、言葉の背景にある意図をポジティブに伝えること が大切です。ぜひ参考にして、次のチャンスを掴んでください。