年齢がネックだと感じたときの転職対策

2025.7.23
コラム

〜もう遅い? いいえ、“年齢”は武器にもなります〜

はじめに

「年齢のせいで書類が通らないのでは?」
「面接官がみんな年下で話しづらい…」

40代・50代の転職では、こんなふうに“年齢”が気になること、ありますよね。
自分のキャリアに自信があっても、「年齢で切られてるのかな」と不安になることも。

でも実は、年齢を重ねたからこそ評価される部分も、たくさんあるんです。
問題なのは「若い人と同じ基準で競ってしまうこと」。
少し視点を変えるだけで、あなたの価値がきちんと伝わるようになります。

今回は、そんな「年齢の壁」を感じたときに試してほしい転職対策を、事例とあわせてわかりやすくご紹介します。


1. 年齢がハンデになるのは「若さと比べてしまう」から

【事例①】41歳・営業職の男性の場合

41歳の営業マンが転職活動を始めたものの、なかなか書類が通らない。
「年齢で落とされてるのかな…」と落ち込み気味に。

ところが、転職エージェントに相談したところ、
「応募先が若手向けばかり。経験を活かせる求人を選んでいない」とアドバイスされます。

また、職務経歴書も“仕事内容”だけの羅列で、「成果」や「強み」が伝わっていませんでした。

そこで、「数字で成果を伝える」「マネジメント経験を強調する」ように書類を修正。
さらに、応募先を「経験豊富な人材を求めている企業」にしぼったところ、面接が続々と決まりました。

そして2か月後、条件に合った企業から内定を獲得しました。


対策ポイント

  • 若手向けの求人で勝負すると不利になりやすい
  • 年齢に見合った「経験」や「実績」を伝える
  • 自分が企業の“何を解決できるか”を意識して伝える

2. キャリアの棚卸しで「強み」を見える形に

【事例②】49歳・事務職の女性の場合

長年、事務職として働いてきた49歳の女性。
会社の業績悪化により転職することに。

ただ、「ITスキルが不安」「若い人と比べられそう…」と自信を持てずにいました。

そこで、まずは自分のキャリアを棚卸し。
これまでやってきた仕事を細かく振り返ってみると——

  • ミスの少ない処理能力
  • 新人育成の実績
  • チームの調整役としての立ち回り

など、たくさんの「貢献」に気づきました。

それらを「誰のために、何をして、どう役立ったか」の形で職務経歴書に落とし込んだところ、書類の通過率が大きくアップ。
年齢層の高い人材を活かしている企業に内定が決まりました。


対策ポイント

  • ただ「何をしたか」だけでなく、「どう役立ったか」まで書く
  • 小さな仕事でも“意味”を明確にすれば強みになる
  • 経験を活かせる職場を選ぶと、自分らしさが出しやすい

3. 「学ぶ姿勢」がある人は年齢関係なく評価される

【事例③】52歳・未経験職にチャレンジした男性

製造業で長年管理職をしていた52歳の男性。
会社の閉鎖をきっかけに初めての転職活動へ。
「今さら新しい業界は無理かも…」と感じていましたが、思い切って興味のあったIT業界に挑戦してみることに。

まずは独学でITスキルを学び、オンライン講座も受講。
履歴書にも「○○資格を勉強中」と記載しました。

その努力が伝わり、未経験ながらIT企業のサポート部門に採用されました。
「積極的に学ぼうとする姿勢が印象的だった」と、面接官も高評価だったそうです。


対策ポイント

  • 年齢よりも「学ぶ意欲」が見られている
  • 勉強中のことでも、伝えれば大きなアピールになる
  • 過去の経験×新しい知識 = オリジナルの価値になる

年齢の壁を超える5つの転職対策まとめ

年齢を理由に不安になる気持ちはよくわかります。
でも、やり方次第でその壁は超えられます。


✅1. 若手向け求人は避け、自分の経験が活きる場を選ぶ

✅2. 成果や実績は、数字やエピソードで伝える

✅3. キャリアを棚卸しして、自分の強みを再確認する

✅4. 「今、何を学んでいるか」を見せる

✅5. 同年代が活躍している会社を狙う


おわりに 〜年齢は“マイナス”じゃない〜

「年齢がネックだ」と感じたときは、つい焦ったり自信をなくしたりしがちです。
でも、年齢があるからこそできる仕事、人間関係、役割もあります。

年齢そのものが悪いのではなく、“どう伝えるか”“どう選ぶか”が大切なんです。

あきらめるのはもったいない。
あなたの経験は、誰かにとって必要な力です。

どうか、「もう遅い」ではなく、「今からでもできる」と思って、前に進んでください。


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