
昇進も転職もできない…キャリアが“詰んだ”と感じたときの打開策

「昇進も見込めないし、転職もうまくいかない」
そんなふうに、キャリアが行き止まりのように感じてしまうことはありませんか?
まるで出口の見えないトンネルにいるような不安と焦り。
特に30代後半から40代にかけて、そんな気持ちに直面する人は少なくありません。
この記事では、「もう進めない」と感じたときにこそ試してほしい、キャリアを切り拓くための考え方と具体的な打開策を、実際の事例とともにご紹介します。
1. キャリアが“詰んだ”と感じる理由とは?
まずは、なぜ私たちはキャリアに行き詰まりを感じるのでしょうか?
よくある理由は、次の3つです。
① 昇進のチャンスがない
社内の役職が長年固定されていたり、年功序列の文化が根強かったりすると、どれだけ成果を出してもポストに空きが出ません。「頑張っても報われない」と感じてしまうのも無理はありません。
② 転職市場で評価されない
今の会社では評価されていても、いざ転職をしようとすると「通用しない」と言われることも。特に大企業の中でしか通用しないスキルや経験だと、他社からは魅力が伝わりにくくなります。
③ 年齢の壁
35歳を過ぎると、転職市場では「即戦力」や「マネジメント経験」が求められます。ただし、プレイヤーとしては優秀でも、管理職経験がないと評価されにくくなってしまうのが現実です。
2. 事例①:営業職・Tさん(40代)の打開策
●状況
Tさんは大手メーカーで15年以上営業職として勤務。成績は常にトップクラスでしたが、管理職のポストは空かず、昇進は難しい状況。転職活動も複数社に挑戦しましたが、「マネジメント経験がない」と不採用が続いていました。
●取り組んだこと
① 社外での実績づくり
地域のプロジェクトにボランティアで参加。営業戦略の設計や資料作成を手がけたことで、会社の外でも「評価される経験」を積むことができました。
② 転職の軸を少し変える
エージェントと相談し、「営業マネージャー」ではなく「営業企画+育成担当」などのポジションに方向転換。結果、成長中の中小企業に転職が決まりました。
③ 新たな学びで武器を増やす
オンライン講座でマーケティングを学び、「営業×マーケ」のスキルとして強みに。これが転職面接でも高評価につながりました。
3. 事例②:内勤職・Mさん(30代後半)のキャリア転機
●状況
Mさんは、事務職として10年以上同じ部署に勤務。異動もなく、昇進の見込みもない中で、転職市場では「何が強みか分からない」と言われてしまうことに悩んでいました。
●取り組んだこと
① 業務改善の提案にチャレンジ
業務の非効率さに気づき、自らマクロや自動化ツールを学んで提案。結果、作業時間を30%削減することに成功し、社内で高く評価されました。
② 実績をポートフォリオにまとめる
改善施策を「見える化」してポートフォリオ化。転職活動でも「ただの事務職」ではなく、「業務改善ができる人材」としてアピールできるようになりました。
③ 転職先で活躍できる場所を発見
SaaS系の企業で、社内のDX推進を担うポジションに採用。前職での改善経験が、そのまま新しい武器になりました。
4. キャリアの行き詰まりを乗り越える3つのヒント
「もう無理かも」と感じたときこそ、視点を変えることが大切です。
次の3つのアプローチを試してみましょう。
① 社外に活躍の場を求める
会社の中だけがキャリアの舞台ではありません。副業や地域活動、セミナー登壇などに挑戦してみると、新しいつながりや自信が生まれることもあります。
② スキルの掛け合わせで強みにする
「営業×マーケティング」「事務×業務改善」「接客×SNS」など、スキルを組み合わせて新しい強みをつくりましょう。掛け合わせこそ、今後のキャリアに活きる“武器”になります。
③ 転職にこだわらず社内での変化を探す
もし転職が難しければ、「社内異動」「他部署支援」「社内副業」なども一つの手です。今の会社の中で新しい挑戦ができる場がないか、探してみましょう。
5. キャリアが“詰んだ”と感じたら、それは変化のサイン
キャリアの停滞感は、あなたの中にある「変わりたい」という気持ちの現れかもしれません。
焦らなくて大丈夫。大切なのは、小さくても“行動を変える”ことです。
- スキルを棚卸ししてみる
- 興味のある分野を学んでみる
- 小さな挑戦を始めてみる
こうした動きが、未来の自分を助ける第一歩になります。
◆ まとめ
「昇進もできない、転職もうまくいかない」
そんなときこそ、キャリアを見直すチャンスです。
行き詰まりの原因を整理し、少しだけ視点を変えることで、新たな選択肢が見えてきます。
「詰んだ」と感じたときこそ、新しい一歩を踏み出す絶好のタイミングかもしれません。
あなたの可能性は、まだまだここから広がっていきます。