「このままでいいの？」30代でキャリアに不安を感じたときに読む話
はじめに：30代って、キャリアの“中間地点”かもしれない
20代は、とにかくがむしゃらに働いてきた。
仕事を覚えて、結果を出して、周りに認められたくて頑張った。
でも、30代に入った今――。
ふと立ち止まって考えること、ありませんか？
「このままで本当にいいのかな？」
仕事には慣れてきた。部下もできた。給料も少しは上がった。
だけど、心のどこかでモヤモヤが残ってる。
「この会社で、この仕事を、このままずっと続けていけるのか？」
「自分の成長、止まってない？」
「同年代と比べて、自分だけ取り残されてる気がする…」
今回は、そんな“30代ならではのキャリアの不安”を感じているあなたに向けて、
共感できる理由や、実際に行動した人たちの事例、そして今すぐできる行動についてお話しします。
なんで30代になると、不安になるの？
1. 先が見えちゃうから
20代の頃は、「自分にはまだまだ可能性がある」って思えた人も多いと思います。
でも30代になると、だいたいの仕事の流れがわかってきて、
「このままいくと、自分の10年後ってこんな感じかな」って想像できるようになる。
それが安心につながる人もいるけど、
逆に「え、これでいいの？」と立ち止まってしまう人も少なくありません。
未来が見えるようになったからこそ、不安になるんです。
2. 同世代と比べちゃう
SNSを見れば、同年代の活躍が目に飛び込んでくる時代。
- 「年収1000万円突破！」
- 「ベンチャー企業で取締役に就任しました」
- 「フリーランスで自由な働き方を実現！」
みたいな投稿を見ると、自分とのギャップに落ち込んでしまうことも。
たとえ実際はうまくいってなくても、“輝いてる人”ばかりが目につく。
ついつい、周りと比べて「自分は遅れてるんじゃないか」と感じてしまうんですよね。
3. ライフイベントとの両立が難しくなる
30代は、結婚・出産・マイホーム購入など、人生の大きな選択が重なるタイミング。
- 「転職したいけど、子どもが生まれたばかりでリスクがとれない」
- 「住宅ローンがあるから、今の会社を辞めるのは不安」
など、キャリアと生活のバランスに悩む人も多くなります。
守るものが増えると、「身動きが取りづらい」と感じるのは自然なことです。
実際に行動した30代たちのリアルな話
では実際に、この不安をどう乗り越えた人たちがいるのか、いくつかの事例をご紹介します。
■ 事例①：出世が幸せじゃないと気づいた営業マン
佐藤さん（35歳・営業職 → IT企業のカスタマーサクセスへ転職）
大手メーカーで営業職として10年以上勤務。
順調に昇進して、課長代理になったものの…「なんか違う」と感じ始めました。
管理職になると、部下の評価や会議資料ばかりで、自分で営業する時間が減ってしまった。
「数字を追いかけるのが好きだったのに、今はそれができない…」
悩んだ末、思い切ってIT企業に転職。お客さんのサポートをするカスタマーサクセスという職種に。
年収は少し下がったけど、今はやりがいを感じながら働けているそうです。
ポイント：出世＝正解とは限らない。自分がやりたいことを軸に選んでみよう。
■ 事例②：成長を求めて、ベンチャーに飛び込んだ人事担当
中村さん（32歳・中堅企業の人事 → スタートアップの人事責任者）
中堅の安定した会社で人事を担当していた中村さん。
仕事には慣れていたけど、ルーティン業務ばかりで「成長してない」と感じていたそうです。
そんなとき、知人に誘われて社員数5人のベンチャー企業に転職。
裁量が大きく、何でも自分で決められる環境にワクワクしているとか。
「正直、大変。でも“生きてる感覚”があるんです」
ポイント：成長したいなら、あえて“安定を手放す勇気”もアリ。
■ 事例③：副業から独立したエンジニア
山口さん（38歳・元SE → フリーランスのWebライター）
IT企業でエンジニアとして15年働いていた山口さん。
安定していたけど、毎日どこか気持ちがモヤモヤ。
「自分には他にできることがあるんじゃないか？」と思い、
副業でWebライターを始めました。
最初は趣味感覚。でも、続けていくうちに収入が伸びてきて…
1年後には副業だけで本業の収入を超え、フリーランスに転身。
今は、自分のペースで働きながら家族との時間も大切にできているそうです。
ポイント：“副業”はリスク少なめに可能性を広げられる。
キャリアに悩んだら、まずやってみてほしい3つのこと
1. 「理想の働き方」を書き出してみる
転職や独立を考える前に、まずは紙とペンを用意してみてください。
- どんな仕事にやりがいを感じる？
- どんな人と働きたい？
- どんな生活を送りたい？
意外と、自分が何を求めているのかって普段はっきり考えていなかったりします。
言語化することで、ブレない軸が見えてきます。
2. 今の職場でできることを探してみる
「この会社じゃもう無理」と思っていても、実はまだ挑戦できることがあるかもしれません。
- 部署異動を希望してみる
- 社内プロジェクトに手を挙げる
- 資格を取って違うキャリアを目指す
いきなり辞めるのではなく、“今の場所”で新しい動きをしてみるのも一つの選択です。
3. 他の人のキャリアをのぞいてみる
自分一人で考えていると、視野が狭くなりがち。
Voicy、YouTube、note、ブログなどで、いろんな人の働き方に触れてみてください。
「こんな生き方もアリなんだ」って思えるだけで、気持ちが軽くなりますよ。
まとめ：大事なのは「納得できるキャリア」かどうか
30代のキャリアの不安は、誰もが一度は感じるもの。
むしろ、真剣に人生を考えているからこそ出てくるものです。
周りと比べる必要はありません。
一番大切なのは、「自分が納得できる選択」をしているかどうか。
転職するもよし、現職で頑張るもよし、副業を始めるもよし。
選択肢はたくさんあります。
焦らず、一歩ずつ、自分らしいキャリアを築いていきましょう。
最後に：悩んだら、誰かに話してみよう
- 「自分の強みがわからない」
- 「キャリアの方向性に迷ってる」
- 「なんとなくモヤモヤしてる」
そんなときは、キャリア相談サービスや信頼できる人に話を聞いてもらうのも手です。
一人で抱え込まず、誰かと一緒に整理することで、スッキリすることもありますよ。