
事務職の給料が安すぎる理由とは?低賃金職種から抜け出す方法

「給料がずっと上がらない…」「責任は増えてるのに評価されない気がする」
そんな悩みを抱えている事務職の方は多いですよね。
事務の仕事は会社の縁の下の力持ち。でも、給料面ではなかなか報われないことも多いものです。
今回は、なぜ事務職は給料が安くなりやすいのかをわかりやすく解説しつつ、
給料が低い状態から抜け出すための具体的な方法を事例を交えてご紹介します。
1. どうして事務職は給料が上がりにくいの?
まずは、事務職の給料が低い理由から見ていきましょう。
■ 仕事が誰にでもできるから人が多すぎる
事務の仕事は資格や特別なスキルがなくても始められるので、応募者がとても多いんです。
そうなると会社からすると「代わりがきく人材」と思われやすくて、給料をぐっと上げる必要性が低くなりがち。
■ 売上に直接つながらない仕事が多い
営業や技術職と違って、事務の仕事は社内のサポートがメイン。
会社の利益にどれだけ貢献しているか見えにくいため、どうしても評価されにくいんですね。
■ 仕事が自動化されつつある
最近はRPAやAIの導入で、事務作業が自動化されてきています。
「なくなりそうな仕事」と見られてしまい、長期的な昇給や投資がされにくい面もあります。
2. 事務職で給料が上がらない現実、どう受け止める?
【事例①】10年以上働いても月給22万円のAさんの場合
東京都の中小企業で経理補助などをしているAさん(42歳)は、新卒からずっと同じ会社で働いています。
10年以上の経験があるのに、給料はほとんど変わらず月22万円。ボーナスもほんのわずかです。
「仕事の責任は増えているのに、給料が上がらないのはつらい」と感じているそうです。
こういうケースは、事務職の昇給やキャリアアップのチャンスがそもそも少ないことが背景にあります。
本人の頑張りだけで給料を大きく変えるのは難しいんですね。
3. 低賃金から抜け出すためにできる3つのこと
では、どうやって給料が上がりにくい事務職から脱出するか?
現実的な方法を3つご紹介します。
方法① スキルをプラスして「事務+α」の人材になる
事務の基本スキルに加えて、簿記やIT、英語などを身につけることで、価値の高い仕事ができるようになります。
例えば…
- 簿記2級+ExcelのVBAで経理スペシャリストに
- TOEIC高得点+貿易実務で貿易事務へ
- ITパスポート+プログラミングで業務自動化担当に
こんな風にスキルアップすれば、年収が100万円以上アップすることも十分可能です。
方法② 事務から別の評価されやすい職種にキャリアチェンジする
事務経験を活かしつつ、より給料や評価が得られる職種へ移るのもおすすめです。
例えば…
- 営業事務 → インサイドセールス(営業サポート+成果に応じた報酬あり)
- 総務 → 人事(採用や評価制度を担当し会社に貢献)
- カスタマーサポート → カスタマーサクセス(顧客の満足度アップに注力)
こうした職種は需要が高く、待遇も良くなる傾向があります。
方法③ 評価してくれる会社に転職する
事務職でも、会社や業界によって給料や評価の基準は大きく違います。
【事例②】中小から外資系企業へ転職し年収200万円アップしたBさん
Bさん(30代後半)は国内の中小企業で年収280万円の事務職でしたが、TOEICで730点を取って英語力をアピール。
外資系メーカーの営業アシスタントに転職し、年収480万円にアップしました。
会社を変えるだけでこれだけ変わるケースもあるので、自分の市場価値を正しく理解して転職活動をするのも大事です。
4. 自分の価値を自分で決めつけないで
「事務職だからこんなもの」とあきらめていませんか?
実は、同じ事務職でも見せ方やスキル次第で評価は大きく変わります。
自分にこんな質問をしてみましょう。
- 「このスキル、他の会社ならどう評価されるだろう?」
- 「経験を数字や成果で説明できるかな?」
- 「自分がいなくなったら誰が困るだろう?」
こうした視点を持つことで、自分の価値に気づきやすくなりますよ。
5. まとめ:事務職のままで終わらせないキャリアづくり
事務職は会社に欠かせない存在ですが、給料が上がらないのは本人の努力不足ではなく、会社の評価制度や職種の構造的な問題です。
だからこそ、自分の市場価値を正しく見つめて、
「事務職+α」のスキルを身につけたり、違う職種にチャレンジしたり、環境を変えたりすることが大切です。
最後に
「自分には無理かも…」と思わず、まずは一歩踏み出してみてください。
情報収集、資格取得、転職相談、どれでもいいです。小さな一歩が未来を変えます。
“事務職だから仕方ない”じゃなくて、
**“自分のスキルで新しい可能性を切り開く”**と思って進んでみてくださいね。