応募が集まらない…採用広報で人材を惹きつける方法とは?

2025.6.08
コラム

「求人を出しても反応がない」
「せっかく募集をかけても、欲しい人から応募がこない」
そんな悩み、感じていませんか?

採用活動において、ただ求人広告を出すだけでは、なかなか思うような成果が出ない時代になってきました。そこで注目したいのが「採用広報」です。

この記事では、「応募が集まらない…」と悩む企業が見直すべき採用広報のポイントを、実際の成功事例を交えて分かりやすく紹介していきます。


採用広報ってなに?求人広告との違い

まず、「採用広報」と「求人広告」の違いから整理しておきましょう。

簡単に言えば、
求人広告=“今すぐ応募してもらうための短期施策”
採用広報=“将来応募してもらうための長期施策”
です。

比較項目求人広告採用広報
目的応募数の獲得企業の魅力づけ・認知拡大
対象層今すぐ転職したい人転職を考えていない人も含む
掲載場所求人媒体自社サイト・SNS・YouTubeなど
情報内容条件・仕事内容中心人や文化・雰囲気など“リアル”重視
実施期間数週間〜数ヶ月半年〜継続的に

つまり、「いい人材に、いつかうちで働きたいと思ってもらう」ための土台作り。それが採用広報なんです。


なぜ今、採用広報が必要なの?

1. 求職者の行動が変わったから

いまの求職者は、求人票だけでは動きません。
SNSや企業サイト、YouTube、口コミまで調べて、「この会社、自分に合いそうかな?」と判断しています。

求人票に条件や給与を書くだけでは、なかなか刺さらない時代。
だからこそ、自分たちで“企業の魅力”を発信していく必要があるんです。

2. 転職“潜在層”を狙うべき時代に

「いますぐ転職したい」という人は、実は全体のごく一部。
大多数は、「良い会社があれば考えたいな〜」という“潜在層”。

採用広報は、そうした“まだ転職モードではない人たち”に、「この会社、なんかいいかも」と思ってもらうためのアプローチです。


成功事例から学ぶ「採用広報ってこうやる」

では実際に、採用広報をうまく活用して応募者を増やした企業の事例を3つご紹介します。


【事例1】飲食業D社|社員のリアルな姿をSNSで発信し、応募数2.5倍

飲食チェーンのD社では、求人広告に頼らず自社発信を強化。

  • アルバイトの1日を追った動画(YouTube)
  • 社員のキャリア紹介をnoteで公開
  • Instagramで現場の雰囲気を日々投稿

こうしたコンテンツが話題になり、
「実際の職場の雰囲気が見えて安心できた」
といった声が応募者から多く寄せられました。

結果、**自社サイトからの応募が半年で2.5倍に増加。**広告費もぐっと抑えることができました。


【事例2】地方の製造業E社|社員インタビューで共感を呼ぶ

人材確保に悩んでいた地方企業のE社では、社員インタビュー記事を制作。

  • なぜ地元で働こうと思ったのか
  • 文系から技術職へのチャレンジ
  • 若手社員の本音と成長ストーリー

といった等身大の内容を、自社サイトやWantedlyで発信。さらに地元大学のキャリアセンターとも連携。

その結果、翌年の新卒応募数は前年比180%。「地元でこんな会社があるなんて知らなかった」という声も多数寄せられました。


【事例3】ITベンチャーF社|技術発信×イベントで採用単価を40%削減

エンジニア採用に苦戦していたF社では、技術ブログや開発の裏側をまとめたオウンドメディアを立ち上げ。

  • エンジニア対談
  • 技術選定の裏側
  • 実際の失敗談も含めたリアルな情報

さらに、オンライン勉強会も開催して潜在層と接点を増やしていきました。

結果、応募前から共感している候補者が増え、内定辞退も減少。採用単価は40%以上削減されました。


採用広報で大事なのはこの3つ!

1. 「リアル」を発信すること

求職者は、「何をしてる会社か」よりも
「どんな人が、どんな思いで働いてるか」に興味があります。

  • 社員のエピソード
  • 仕事のやりがい
  • チームの雰囲気や考え方

など、“ウソのないリアル”を届けることが、応募の決め手になることも少なくありません。


2. SNSやYouTubeをうまく使う

大手のように大規模な広報は難しくても、
InstagramやX(旧Twitter)、note、YouTubeなど、
無料で発信できるツールはたくさんあります。

日々のちょっとした出来事を発信するだけでも、
「この会社の雰囲気、好きかも」と感じてもらえるきっかけになります。


3. 社内を巻き込む仕組みを作る

採用広報は、人事だけが頑張っても続きません。
社員インタビューに協力してもらったり、現場メンバーに投稿をお願いしたり。
社内全体で“採用はチーム戦”という意識を持つことが大切です。


まとめ:まずは「知ってもらうこと」から始めよう

応募がこないのは、企業に魅力がないからではなく、
まだ“知られていない”だけかもしれません。

「選ばれる企業」になる前に、
まずは“見つけてもらえる企業”になること。

その第一歩が、採用広報なんです。


最初の一歩はこの3つ!

  1. 自社の強み・らしさを整理してみる
  2. 発信できそうなネタを洗い出してみる
  3. 無理なく続けられる方法を考える(SNS?note?ブログ?)

はじめから完璧を目指す必要はありません。
小さく始めて、じわじわと魅力を伝えていくことで、
気づけば「共感してくれる人」が集まってくるはずです。

「自社の魅力、どう発信すればいい?」
「社員インタビューのやり方が分からない」
そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。


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