【中高年のあなたへ】職場で評価されないと感じたときに考えたいキャリアの見直し方

2025.6.06
コラム

「なんで自分だけ評価されないんだろう?」──そのモヤモヤ、放っておかないで

  • 「若い頃はもっと認められていたのに…」
  • 「後輩がどんどん出世していく」
  • 「このまま働き続けて大丈夫なんだろうか?」

40代・50代になると、こんなふうに感じること、ありませんか?
仕事は手を抜かずにこなしているのに、なぜか評価されない。声をあげても反応は薄い。会社の中で“透明人間”のように扱われている気さえする…。

でも、そんな状況を「年齢のせいだから仕方ない」とあきらめてしまうのはもったいないです。

今回は、職場で評価されなくなってきたと感じるときに、どんな行動を取るべきかを、実際の体験談を交えながらお伝えします。


どうして中高年になると評価されにくくなるの?

年齢を重ねたからといって、能力が下がるわけではありません。
けれど、なぜか中高年になると評価が伸び悩む…。その理由には、いくつか傾向があります。

1. 成長しているのに“成長していない”と思われがち

若い人はちょっとした成果でも「すごいね!」と褒められます。
でも中高年になると「できて当たり前」と見なされやすく、努力や結果が目立たなくなるんです。

2. 昇進の椅子がそもそも少ない

上のポジションって数が限られています。だから企業としては、長く活躍してもらえる若手にチャンスを与えることも多くなります。

3. 時代の変化と評価のズレ

昔のやり方で頑張っていても、今の価値観とズレていると評価されにくい。
特にデジタルスキルやチームでの柔軟性が重視される今、アップデートできていないと見られがちです。


【実例①】製造現場から社内ITサポートにキャリアチェンジ(50代・男性)

Kさん(53歳)は、長年大手メーカーの製造ラインで働いてきました。
まじめに取り組んできたのに、評価は頭打ち。後輩がどんどん昇進し、自分は置いていかれる感覚に…。

ある日、ふと「昔からパソコンが得意だったな」と思い出し、社内のIT部門に異動希望を出しました。すると、あっさり異動が決定。今では社内ヘルプデスクとして頼りにされています。

「50代で新しい仕事に挑戦するのは怖かったけど、“できること”に目を向けてよかったです」

ポイント: “これまでの自分”にこだわらず、得意なことに活路を見出した成功例です。


【実例②】大企業の課長から中小企業の経営サポートへ(40代・男性)

Sさん(45歳)は、大手企業で営業課長として働いていました。
ところがある日、組織変更で部下だった人が上司になり、自分は降格…。やる気が一気に下がってしまいました。

このまま終わりたくないと転職活動を始め、最終的に選んだのは30人規模のベンチャー企業。
そこでは“営業のプロ”として迎えられ、経営にも深く関われる立場に。

「大企業にいないとダメだと思ってたけど、小さな会社の方が裁量もやりがいもあると気づきました」

ポイント: 組織の規模ではなく、「自分を必要としてくれる環境」を選んだ逆転事例。


【実例③】パート勤務からWebライターに転身(50代・女性)

Mさん(52歳)は、子育てが一段落してからスーパーでパート勤務。
でも、いくら頑張っても「便利な人」で終わってしまい、評価される実感がありませんでした。

そこで、自宅でできる仕事を探し、Webライターに挑戦。最初は小さな仕事から始め、コツコツ続けるうちに企業のオウンドメディアからも声がかかるように!

「まさか50代からライターになるなんて思ってもいませんでした。でも、自分の言葉で価値を出せる世界があるんだなって思えました」

ポイント: 小さな一歩をきっかけに、まったく新しい働き方を手に入れた事例です。


評価されないと感じたとき、やってみてほしい5つのこと

1. 自分の頑張りを“見える形”にして伝える

「やってます」だけでは伝わりません。
数字や具体例を使って、目に見える形で成果をアピールしましょう。

たとえば、

  • クレーム件数を半減させた
  • 研修で新人の離職率を減らした
  • 業務改善で○時間の効率化を実現した

こうした成果は、ちゃんと伝えれば評価につながります。


2. 社内の“別のポジション”に目を向ける

今の仕事で評価されないなら、社内異動という選択肢もあります。
得意なことを活かせるポジションがあれば、そこで再び評価されるチャンスも。


3. 新しいスキルを身につける

資格やデジタルスキル、マネジメント知識などを学び直してみましょう。
勉強をすること自体が、周囲の見る目を変えるきっかけになります。


4. 外の世界とつながる

社外のキャリア相談や転職エージェントに話を聞くだけでも、自分の価値や強みに気づけます。
「意外と評価される存在なんだな」と思えるだけでも、気持ちが軽くなりますよ。


5. 思い切って環境を変える

評価されない場所にしがみつき続ける必要はありません。
あなたをちゃんと見てくれる場所は、必ずあります。

転職、副業、独立──年齢を理由にあきらめる必要はありません。


最後に:評価は、場所が変われば受け取れる

今の職場で評価されないと、「もう自分は価値がないんじゃないか」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

でも、本当はそうじゃありません。
あなたが悪いのではなく、「あなたの良さが伝わっていないだけ」かもしれないのです。

大事なのは、自分を活かせる場所を探すこと。
自分にとって心地よく、成長できる環境を選ぶこと。

人生は、何歳からでも再スタートできます。
焦らず、一歩ずつ。自分の未来を、自分の手で切り拓いていきましょう。


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