年収はそこそこ。でも、なんだか満たされない。その理由とは?

2025.6.05
コラム

「収入に不満はない。でも、なぜか心が満たされない。」

そんな風に感じている人、実は少なくありません。
一見すると順調。年収もそこそこ。でも、ふとした瞬間に「このままでいいのかな?」と、モヤモヤした気持ちがよぎる…。

今回は、「なぜ、そこそこ稼いでいるのに満たされないのか?」というテーマで、いくつかの実例を交えながら、その原因と対処法を探っていきます。


1. 「年収は問題ないのに心がザワつく」現象

都内のIT企業に勤めるAさん(35歳・男性)は、年収750万円。
マンションも購入し、家族と穏やかな日々を送っています。

でも、ある日こんなことを漏らしました。

「このまま今の仕事を10年続けるのかと思うと、不安になるんです。
毎日会議ばかりで、休みの日も仕事のことが頭から離れない。
何のために働いているんだろう、って。」

生活に困っているわけではない。むしろ、平均よりずっと良いはず。
それでも心が満たされないのは、「お金の先にある何か」が欠けているからかもしれません。


2. 実例で見る「満たされなさ」の正体

事例①:「成果は出してる。でも…」外資系メーカー勤務・Bさん(40代)

外資系の企業で働くBさんは、年収1000万円を超えるハイスペック人材。
昇進も早く、社内での評価も上々です。

でも本人は、ある葛藤を抱えていました。

「数字を追い続けて給料は上がったけど、達成感がないんです。
自分が何のために働いているのか、だんだんわからなくなってきました。」

実はこの「意味が感じられない」という感覚が、心をじわじわ蝕んでいくのです。


事例②:「収入は増えたけど時間がない」広告代理店勤務・Cさん(30代後半)

Cさんは、数年前に昇進し年収も500万円台から800万円台へアップ。
キャリア的には順風満帆です。

ですが、こんな風に語ってくれました。

「給料は上がったけど、毎日時間に追われて、家族との時間も、自分の趣味もどんどん削られていくんです。
気づけば“働くために生きてる”ような気分で…。本当にこれでいいのかなって。」

収入アップと引き換えに、自由やゆとりを失ってしまうケース。
これは非常に多くの人が経験しています。


3. お金と幸福は“比例しない”という事実

実は、さまざまな調査や研究で、「年収が一定以上を超えると、幸福度とは比例しなくなる」と言われています。

特に日本では、年収600〜800万円あたりを境に「収入=幸せ」という構図が崩れ始めるというデータも。

なぜかというと、「生活に困らない」という土台が整った後は、
幸福感を左右するのは「人とのつながり」や「やりがい」など、お金では手に入らないものだからです。

満たされない理由、こんなものが多いです:

  • 今の仕事に意味を見いだせない
  • 自分の成長を感じられない
  • 毎日が「こなすだけの作業」になっている
  • 感謝されたり、誰かの役に立っている実感がない
  • 自分らしさを出す場がない

4. 「満たされない働き方」から抜け出すヒント

では、どうすればこのモヤモヤから抜け出せるのでしょうか?
ポイントは、「お金以外の価値」を見つけていくことです。

自分にとっての“働く目的”を思い出す

あなたは、なぜ働いていますか?

  • 家族を養うため?
  • 社会の役に立ちたいから?
  • 自分のスキルを活かしたいから?

この問いに対して、しっくりくる答えがあると、働き方に軸が生まれます。
モヤモヤしているときこそ、立ち止まって自分に問いかけてみる価値があります。

「ありがとう」と言われる瞬間を大切にする

お金の報酬よりも、「感謝の言葉」や「信頼されている実感」のほうが、心を満たしてくれることってありますよね。

社内外問わず、小さな“ありがとう”に気づけるようになると、仕事への見方が変わってくることがあります。

「お金のために時間を犠牲にしていないか」を見直す

「収入はあるけど、心が疲れている」人に共通するのが、時間の余白がないこと。

まずは、こんな工夫から始めてみませんか?

  • 1日30分でも“予定を入れない時間”をつくる
  • 家族との時間を「最優先の予定」に入れる
  • 土日は“やらないことリスト”を作ってみる

ほんの少しの余白が、心に余裕を生み出してくれます。

本業以外で“自分らしさ”を発揮する場所を持つ

副業やボランティア、地域活動など、収入以外の軸を持っている人は、精神的に安定しやすい傾向があります。

たとえば:

  • 趣味の分野でSNS発信をしてみる
  • キャリアに悩む若手の相談に乗ってみる
  • 週末に小さなイベントや読書会を開いてみる

「誰のために」「何のために」を自分で決められる活動は、働くモチベーションにも良い影響を与えてくれます。


5. 本当の「豊かさ」って、なんだろう?

ここで改めて考えたいのが、「豊かさとは何か?」ということ。

本当の豊かさとは、お金だけでなく——
時間と心のゆとりも含めてバランスが取れていることだと思います。

収入が増えることは素晴らしい。
でもそれだけでは、満足できる働き方・生き方にはつながりません。

だからこそ、「今、満たされていないかも」と気づいたあなたは、次のステージに進む準備ができているということなのです。


まとめ:「お金」よりも「納得感」のある働き方を

年収がそこそこあっても、なんだか満たされない——
それは、あなたが“次のステージの幸せ”を求めているサインかもしれません。

このまま流されるように働き続けるのではなく、
自分らしくいられる働き方・生き方を選び取っていく。

そんな一歩を、今日から踏み出してみませんか?


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