経験はあるのに将来が不安…ベテラン人材がつい陥る5つの落とし穴とは?

2025.6.04
コラム

「それなりにキャリアも実績もある。なのに、なぜかこの先が不安になる…」

そんな思いを抱えている40代〜50代の方、意外と多いのではないでしょうか?
とくに転職を意識し始めたとき、「自分の市場価値はあるのか」「今さら転職して通用するのか」といったモヤモヤが浮かんできます。

本記事では、そんなベテラン世代が転職活動でつまずきやすい“5つの落とし穴”を、実際の事例を交えてご紹介します。
「これからのキャリア、どう進めるべき?」と感じている方にこそ読んでいただきたい内容です。


なぜ、実績があるのに不安になるのか?

長年働いてきて、それなりのポジションや経験がある。
にもかかわらず、「転職先が見つからない」「書類が通らない」「面接で落ちる」といった現実に直面し、自信を失ってしまう。
こうしたケース、実はよくあります。

原因は年齢だけではありません。
むしろ、“経験があるからこそ”陥りやすいポイントがあるのです。


ベテラン層が転職でつまずく「5つの落とし穴」

過去の実績ばかりに目が向いている

事例:営業部長のAさん(48歳)
大手メーカーで20年以上活躍してきたAさん。部長としてチームを牽引し、業績も上げてきました。
でも転職活動を始めたら、書類がなかなか通らない。
「この経歴で通らないなんて、年齢のせい?」と不安に。

実は…
職務経歴書に並んでいたのは「過去に何をやってきたか」ばかり。
企業が知りたいのは「今後どう貢献してくれるのか」。そこが抜けていたのです。

対策:
これまでの経験をもとに、「次はどんな課題に取り組みたいか」「どんな価値を提供できるか」を言葉にしましょう。未来志向で話せるかどうかがカギです。


スキルのアップデートが止まっている

事例:経理課長のBさん(45歳)
長年、同じ会社で経理業務を担当してきたBさん。
経験には自信があったのに、書類も面接もなかなかうまくいきませんでした。

実は…
慣れ親しんだ会計ソフトしか使えず、クラウドツールやDXの知識が不足していたのです。
そのため企業側からは「今後の変化についてこれるか不安」と見られてしまいました。

対策:
今あるスキルを棚卸ししつつ、新しいツールや知識も積極的にキャッチアップしましょう。
学ぶ姿勢があるかどうかは、年齢に関係なく評価されます。


謙虚すぎて強みが伝わらない

事例:人事担当のCさん(50歳)
採用・制度設計・教育まで幅広く経験してきたCさん。
でも面接では「チーム全体でやったことですから…」と控えめな受け答えに終始。

結果は…
「どんな成果を出せる人なのか」が企業に伝わらず、印象に残りませんでした。

対策:
遠慮せず、自分の役割や成果はしっかり伝えてOK!
「どのような工夫をして」「どう成果に繋げたか」を具体的に話せば、自信があるようにも見え、好印象になります。


年下上司に対する抵抗感がにじみ出てしまう

事例:SEのDさん(47歳)
ベンチャー企業への転職を目指していたDさん。
面接で「年下の上司とも協力できますか?」と聞かれ、「正直、少し苦手かも」と本音を漏らしてしまいました。

その結果…
「柔軟性がない」「マネジメントに口出ししそう」と懸念され、不採用に。

対策:
「年齢よりも役割で考える」「チームで成果を出すために協力したい」という姿勢を見せることが大切です。
組織は変化します。柔軟に対応できる人こそ、評価されます。


条件面だけにこだわりすぎている

事例:営業マネージャーのEさん(52歳)
転職先の希望条件は「現年収キープ」「管理職ポジション限定」。
その条件に当てはまる求人が少なく、応募先も限られてしまいました。

企業から見ると…
「条件に合うかどうか」でしか判断しておらず、「うちの会社で何がしたいのか」が見えてこない。
結果として「受け身な姿勢」に映ってしまったのです。

対策:
条件も大事ですが、それ以上に「どんな価値を提供できるか」を主軸に考えてみましょう。
「この人に来てほしい」と思ってもらえれば、条件交渉もスムーズに進みます。


不安を自信に変える3つのヒント

では、これからの転職活動を前向きに進めるにはどうすればいいのでしょうか?
ベテラン層だからこそ意識したい、3つのポイントをご紹介します。

1. 「これからやりたいこと」を明確にする

過去の経歴ではなく、「これからの自分はどうなりたいか」を言葉にしてみましょう。
キャリアの目的地が見えると、企業にも「この人は主体的に動ける人だ」と伝わります。

2. スキルを棚卸しして“今の市場”に合わせる

今の自分が持っているスキル・実績を見直し、今後の市場ニーズとどうつながるかを考えることが大切です。
足りない部分は、学んで補えばOK。

3. 第三者のアドバイスを取り入れる

自分ひとりでは気づけない強みや改善点も、他人の視点があれば見えてくるもの。
転職エージェントやキャリアコンサルタントなど、プロの意見をうまく活用してみましょう。


まとめ:変化に対応できる人材は、いくつになっても必要とされる

年齢を重ねること自体がハンデになるわけではありません。
大切なのは、「これまでどう生きてきたか」よりも、「これからどう成長していくか」。

企業が求めているのは、“変化に強い人材”。
ベテランだからこそできることも、たくさんあります。


あなたの経験を“未来に向けた力”に変えてみませんか?

転職は不安なもの。でも同時に、自分の価値を再確認するチャンスでもあります。
少し視点を変えるだけで、未来の可能性は大きく広がっていきます。


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