不動産業界転職で書類選考に通過する「実績」の書き方とは?
― 採用担当者に伝わる実績の言語化を事例で解説 ―
不動産業界への転職を目指す人の多くが、書類選考の段階でつまずきます。
特に多いのが、「実績はあるのに評価されない」というケースです。
営業成績が良かった人でも、職務経歴書の書き方によっては、その実力が十分に伝わらないことがあります。採用担当者が知りたいのは「何をしていたか」ではありません。
**「どのような成果を出し、それが再現できるのか」**です。
この記事では、不動産業界の書類選考で評価される実績の書き方について、具体的な事例を交えて解説します。
不動産業界の書類選考で見られているポイント
まず理解しておきたいのは、採用担当者が実績を見る目的です。
不動産会社は成果主義の業界です。そのため、「売上を生み出せる人材かどうか」が非常に重視されます。
書類選考では、主に次のポイントが見られています。
・売上に貢献できる人材か
・営業力や提案力があるか
・成果を再現できるか
・数字で成果を説明できるか
つまり、「頑張りました」という表現では評価されません。
成果を数字とプロセスで説明することが重要です。
NGな実績の書き方
まずは、評価されにくい実績の書き方を見てみましょう。
例(NG)
・不動産営業として顧客対応を担当
・新規顧客の開拓を実施
・売上向上に貢献
一見すると問題がないように見えます。しかし採用担当者は次のように感じます。
「何件契約したのか?」
「売上はいくらなのか?」
「どんな工夫をしたのか?」
仕事内容だけでは、成果のレベルが分からないのです。
書類選考に通過しやすい実績の構成
実績を書くときは、次の流れを意識しましょう。
①担当業務
②課題
③取り組み
④成果
この順番で書くことで、採用担当者は「どのような営業をする人物なのか」を具体的にイメージできます。
事例① 売買仲介営業の実績
まずは売買仲介営業の事例です。
改善前
売買仲介営業として顧客対応を担当。
新規顧客の開拓を行い、売上拡大に貢献。
改善後
売買仲介営業として、個人顧客向けの住宅売買を担当。
反響営業だけでなく紹介顧客の獲得にも注力し、既存顧客への定期フォローを実施しました。
その結果、年間契約件数を前年の12件から18件へ増加。
売上は前年比150%を達成しました。
数字が入ることで、成果が一目で分かるようになります。
事例② 賃貸仲介営業の実績
次は賃貸仲介営業の例です。
改善前
賃貸仲介営業として接客業務を担当。
顧客の希望条件に合う物件を紹介。
改善後
賃貸仲介営業として来店顧客への物件提案を担当。
ヒアリングの質を高めるため、顧客のライフスタイルまで踏まえた提案を行いました。
その結果、成約率を店舗平均35%から48%まで向上。
月間契約件数で店舗トップを3回獲得しました。
平均と比較した成果を書くと、実力がより伝わります。
事例③ 未経験から不動産業界へ転職する場合
未経験の場合でも、実績を書くことは可能です。
ポイントは再現性のある成果を示すことです。
営業職から不動産業界へ転職するケース
法人営業として新規開拓を担当。
テレアポ営業を行う中で、アポイント率を改善するためトークスクリプトを見直しました。
その結果、月間アポイント件数を平均15件から30件へ増加。
年間売上目標を120%達成しました。
このような営業実績は、不動産業界でも十分評価されます。
不動産業界で特に評価される実績
不動産会社が重視する実績には共通点があります。
契約件数
営業力を判断する分かりやすい指標です。
例
年間契約件数20件
月平均契約3件
売上金額
高額商材のため、売上も重要な評価ポイントです。
例
年間売上1億2000万円
仲介手数料売上4000万円
成約率
営業スキルを示す指標です。
例
反響営業の成約率
来店顧客の成約率
社内ランキング
社内順位も評価されやすい実績です。
例
営業30名中3位
店舗トップ営業
実績を書くときの3つのコツ
① 数字を必ず入れる
数字がない実績は評価されにくくなります。
・契約件数
・売上
・成約率
このいずれかは必ず入れましょう。
② 工夫を書く
成果だけでなく、どのような工夫をしたのかを書くことで評価が高まります。
例
・紹介営業の強化
・SNS集客の導入
・顧客フォローの徹底
③ 再現性を示す
採用担当者は「入社後も成果を出せるか」を見ています。
そのため、次のような表現が効果的です。
・営業プロセスの改善
・顧客管理の徹底
・提案資料の作成
書類選考を突破する実績のまとめ方
最後に、実績を書くためのテンプレートを紹介します。
実績テンプレート
・担当業務
・課題
・取り組み
・成果(数字)
例
売買仲介営業として個人向け住宅売買を担当。
紹介顧客の獲得を強化するため、既存顧客への定期フォローを実施しました。
その結果、年間契約件数を12件から18件へ増加。
売上は前年比150%を達成しました。
まとめ
不動産業界の転職では、実績の書き方によって書類選考の結果が大きく変わります。
重要なポイントは次の3つです。
・仕事内容ではなく成果を書く
・数字で実績を示す
・成果のプロセスを説明する
実績を具体的に言語化できれば、採用担当者は「この人は成果を出せる人材だ」と判断します。
不動産業界は実力主義の世界です。
だからこそ、自分の成果を正しく伝えることが転職成功への第一歩になります。
職務経歴書を作成する際は、ぜひ今回のポイントを意識してみてください。