金融営業職の転職書類で強調すべき実績とは

2026.1.20
コラム

― 数字だけでは評価されない理由と、通過する書き方 ―

金融営業職の転職では、
「何を書いたか」以上に「どう伝えたか」で書類通過率が大きく変わります。

実際、次のような声は非常に多く聞かれます。

  • 実績はあるのに書類が通らない
  • 数字は書いているのに評価されない
  • 金融営業として何を強調すべきか分からない

原因の多くは、金融営業特有の評価ポイントを外した実績の書き方にあります。

本記事では、
採用担当者の視点から
金融営業職の転職書類で本当に強調すべき実績を、具体例とともに解説します。


1. 採用担当者が金融営業の書類で見ている3つの視点

金融業界は成果主義の世界です。
しかし、見られているのは「数字」だけではありません。

採用担当者が特に重視しているのは、次の3点です。

  • この成果は 再現できるか
  • リスク管理・コンプライアンス意識があるか
  • 長期的に顧客価値を生み出せるか

一時的な高実績よりも、
「安定して成果を出せる人材かどうか」が判断されています。


2. 強調すべき実績①

数字は「背景」とセットで書く

よくあるNG例

  • 年間売上1億円
  • 目標達成率120%

数字としては立派ですが、評価は限定的です。
なぜなら、背景が見えない数字は再現性を判断できないからです。

評価される数字の書き方

数字を書くときは、必ず次の要素を添えます。

  • 顧客属性(個人/法人、規模、業界)
  • 取扱商材
  • 自分の役割(新規/既存)
  • 成果までのプロセス

事例(証券営業)

富裕層個人顧客を中心に資産運用提案を担当。
リスク許容度とライフプランを踏まえた提案を徹底し、
新規資金導入額は年間1.5億円、預かり資産残高は前年比130%を達成。

「どうやって出した数字か」が伝わることで、評価が一段上がります。


3. 強調すべき実績②

継続性・ストック型の成果

金融営業では、
一時的な売上よりも 継続性 が重視されます。

評価されやすい指標は次の通りです。

  • 更新率・継続率
  • 解約率の低さ
  • 長期取引顧客数
  • 紹介・リピート実績

事例(保険営業)

個人・法人向け保険提案を担当。
加入後の定期フォローを徹底し、更新率95%を維持。
既存顧客からの紹介は年間30件以上。

この種の実績は、
信頼関係を構築できる営業である証明になります。


4. 強調すべき実績③

リスク管理・コンプライアンス意識

金融営業では、
**「成果を出す人」以上に「問題を起こさない人」**が求められます。

特に評価されるのは次のような実績です。

  • クレーム抑制
  • 監査・規程遵守
  • 与信・審査精度
  • トラブル未然防止

事例(銀行法人営業)

法人融資営業として与信管理・稟議作成を担当。
財務分析を徹底し、在任期間中の貸倒・延滞案件はゼロ。
支店全体の審査精度向上にも貢献。

「何も起こさなかった」ことは、金融では大きな実績です。


5. 強調すべき実績④

課題解決型の提案力

近年の金融営業は、
商品販売ではなく 課題解決型営業 が主流です。

評価されるポイントは以下です。

  • 課題の整理・言語化力
  • 複数商品を組み合わせた提案
  • 社内外との調整力

事例(法人向け金融営業)

中小企業向けに、資金調達・事業承継・保険を組み合わせて提案。
税理士・社労士と連携し、中長期の経営課題に対応。
取引商品数を平均2.1から3.4へ拡大。


6. 強調すべき実績⑤

社内評価・役割経験

数字以外で差がつくのが、社内での役割実績です。

  • 表彰歴
  • 新人育成
  • リーダー経験
  • 業務改善

事例

新人営業の育成担当として同行・ロープレを実施。
指導した後輩3名全員が、2年目で目標達成。

将来性・マネジメント適性の評価につながります。


7. まとめ

金融営業の実績は「数字 × 信頼 × 再現性」

金融営業の転職書類で評価されるのは、

  • どんな顧客に
  • どんな提案を行い
  • どんな価値を継続的に提供したか

数字は「結果」にすぎません。
結果に至るプロセスを言語化できるかどうかが、書類通過の分かれ目です。

金融営業として積み重ねてきた経験は、
伝え方次第で確実に評価されます。


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