金融営業職の転職書類で強調すべき実績とは
― 数字だけでは評価されない理由と、通過する書き方 ―
金融営業職の転職では、
「何を書いたか」以上に「どう伝えたか」で書類通過率が大きく変わります。
実際、次のような声は非常に多く聞かれます。
- 実績はあるのに書類が通らない
- 数字は書いているのに評価されない
- 金融営業として何を強調すべきか分からない
原因の多くは、金融営業特有の評価ポイントを外した実績の書き方にあります。
本記事では、
採用担当者の視点から
金融営業職の転職書類で本当に強調すべき実績を、具体例とともに解説します。
1. 採用担当者が金融営業の書類で見ている3つの視点
金融業界は成果主義の世界です。
しかし、見られているのは「数字」だけではありません。
採用担当者が特に重視しているのは、次の3点です。
- この成果は 再現できるか
- リスク管理・コンプライアンス意識があるか
- 長期的に顧客価値を生み出せるか
一時的な高実績よりも、
「安定して成果を出せる人材かどうか」が判断されています。
2. 強調すべき実績①
数字は「背景」とセットで書く
よくあるNG例
- 年間売上1億円
- 目標達成率120%
数字としては立派ですが、評価は限定的です。
なぜなら、背景が見えない数字は再現性を判断できないからです。
評価される数字の書き方
数字を書くときは、必ず次の要素を添えます。
- 顧客属性(個人/法人、規模、業界)
- 取扱商材
- 自分の役割(新規/既存)
- 成果までのプロセス
事例(証券営業)
富裕層個人顧客を中心に資産運用提案を担当。
リスク許容度とライフプランを踏まえた提案を徹底し、
新規資金導入額は年間1.5億円、預かり資産残高は前年比130%を達成。
「どうやって出した数字か」が伝わることで、評価が一段上がります。
3. 強調すべき実績②
継続性・ストック型の成果
金融営業では、
一時的な売上よりも 継続性 が重視されます。
評価されやすい指標は次の通りです。
- 更新率・継続率
- 解約率の低さ
- 長期取引顧客数
- 紹介・リピート実績
事例(保険営業)
個人・法人向け保険提案を担当。
加入後の定期フォローを徹底し、更新率95%を維持。
既存顧客からの紹介は年間30件以上。
この種の実績は、
信頼関係を構築できる営業である証明になります。
4. 強調すべき実績③
リスク管理・コンプライアンス意識
金融営業では、
**「成果を出す人」以上に「問題を起こさない人」**が求められます。
特に評価されるのは次のような実績です。
- クレーム抑制
- 監査・規程遵守
- 与信・審査精度
- トラブル未然防止
事例(銀行法人営業)
法人融資営業として与信管理・稟議作成を担当。
財務分析を徹底し、在任期間中の貸倒・延滞案件はゼロ。
支店全体の審査精度向上にも貢献。
「何も起こさなかった」ことは、金融では大きな実績です。
5. 強調すべき実績④
課題解決型の提案力
近年の金融営業は、
商品販売ではなく 課題解決型営業 が主流です。
評価されるポイントは以下です。
- 課題の整理・言語化力
- 複数商品を組み合わせた提案
- 社内外との調整力
事例(法人向け金融営業)
中小企業向けに、資金調達・事業承継・保険を組み合わせて提案。
税理士・社労士と連携し、中長期の経営課題に対応。
取引商品数を平均2.1から3.4へ拡大。
6. 強調すべき実績⑤
社内評価・役割経験
数字以外で差がつくのが、社内での役割実績です。
- 表彰歴
- 新人育成
- リーダー経験
- 業務改善
事例
新人営業の育成担当として同行・ロープレを実施。
指導した後輩3名全員が、2年目で目標達成。
将来性・マネジメント適性の評価につながります。
7. まとめ
金融営業の実績は「数字 × 信頼 × 再現性」
金融営業の転職書類で評価されるのは、
- どんな顧客に
- どんな提案を行い
- どんな価値を継続的に提供したか
数字は「結果」にすぎません。
結果に至るプロセスを言語化できるかどうかが、書類通過の分かれ目です。
金融営業として積み重ねてきた経験は、
伝え方次第で確実に評価されます。