40代営業職が転職で通る志望動機の作り方
―経験を“強み”に変える実践ガイド―
40代の営業職が転職する際、採用担当者は「即戦力として活躍できるか」「経験が再現性を持つか」を最も重視します。
その判断材料となるのが 志望動機の完成度 です。
この記事では、40代営業職が書類選考を突破するために必要な志望動機の作り方を、事例付きでわかりやすく解説します。
1. 40代営業職の志望動機が通りにくい理由
まず、採用担当者がつまずくポイントを理解しておきましょう。
● 転職理由が曖昧
「また辞めるのでは?」と不安を持たれます。
● 経験と企業のニーズが噛み合っていない
豊富な経験があっても、事業と繋がらなければ評価されません。
● 想いだけの志望動機になっている
40代は、熱意より「数字」「再現性」のほうが重要です。
2. 通る志望動機は「5つの要素」でできている
40代営業職が書類通過率を上げる志望動機は、次の5ステップで作成します。
【1】前向きな転職理由
現職の不満ではなく、
「経験を活かすための前向きな選択」
として伝えるのが重要。
【2】営業経験の“型”を示す
- 新規開拓
- 深耕営業
- 代理店営業
- 有形/無形商材
など、自分がどのタイプの営業なのかを明確にすることで、企業側は「どこで活躍できるか」を判断しやすくなります。
【3】企業の課題を読み取る
営業採用の背景は、主に次のいずれかです。
- 新規顧客を増やしたい
- 既存顧客を深耕したい
- 営業組織を強化したい
- 新規事業を伸ばしたい
企業の方向性と自分の経験を接続させましょう。
【4】数字で成果を示す
40代は数字の説得力が不可欠。
例:
- 年間売上1.2億円
- 目標120〜150%達成
- 休眠顧客300社へ再アプローチしアポ率30%
- 150店舗への販路拡大
【5】入社後の貢献を描く
採用担当が最も知りたいのはここです。
3. 応用しやすい志望動機テンプレート
どの業界でも使える構成です。
- 前向きな転職理由
- 営業経験・実績
- 企業の課題に対して活かせる経験
- 入社後の貢献イメージ
- 最後に応募理由をまとめる
4. 【事例①】40代・IT法人営業(新規開拓型)
◆志望動機例(読みやすく整形した文章)
これまで12年間、法人向けのITソリューション営業に従事し、年間1億〜1.3億円の売上を安定して担当してきました。
新規開拓を中心に、一貫した提案プロセスを強みに実績を積んでいます。
貴社がクラウド領域の拡大を推進されている中で、中堅・中小企業への新規顧客開拓が重要なテーマだと理解しています。私の営業スタイルは貴社の事業モデルと高い親和性があると感じています。
入社後は、地方企業向けの開拓フロー構築や若手育成にも携わり、組織全体の成果向上に貢献したいと考えております。
5. 【事例②】40代・メーカーのルート営業(深耕型)
◆志望動機例
製造業において取引先約40社を担当し、年間3〜5億円規模の深耕営業を行ってきました。
顧客課題の吸い上げと社内共有の仕組みを整え、担当エリア売上を3年連続110%以上に伸ばした経験があります。
貴社が重視されている既存顧客の安定化に対し、私の深耕営業の経験は大きく活かせると考えています。
入社後は、顧客満足度向上と長期的な関係構築に貢献し、貴社の安定成長に寄与したいと考えております。
6. 【事例③】40代・営業マネージャー(プレイングマネージャー)
◆志望動機例
営業部門でプレイングマネージャーとして5名をまとめ、年間2億円規模の新規案件に関わってきました。
営業プロセスの標準化を進めたことで、チームの受注率を15%向上させた経験があります。
貴社が掲げる「営業組織の強化」の中で、私の経験は即戦力として貢献できると感じています。
入社後は、プロセスの見える化やメンバー育成を通じて、組織全体の生産性向上に取り組みたいと考えております。
7. 40代営業職が避けるべきNGワード
●「成長したい」だけの志望動機
40代は“貢献”が軸。
● 現職の不満をそのまま記載
人間関係・待遇の不満はマイナス評価に直結。
● 抽象的な表現
「提案力があります」だけでは弱い。
数字・具体例がセットで初めて響きます。
8. まとめ:40代の志望動機は「納得感」と「即戦力」が鍵
40代営業職の志望動機で大切なのは次の3つです。
- 経験と企業ニーズの一致
- 数字で示す再現性
- 入社後の貢献イメージ
これらが揃うと、採用担当者は「この人なら活躍できる」と判断します。
必要であれば、
✔ あなたの経歴に合わせた志望動機の作成
✔ 応募企業ごとの最適化
✔ 職務経歴書との整合性チェック
も行えます。
お気軽にご相談ください。