異業種から営業職に転職する際の自己PR例文

2025.12.16
コラム

──未経験でも“強みが伝わる”書き方と成功事例──

異業種から営業職へ挑戦する人は年々増えています。しかし、

  • 「経験がないから不利では?」
  • 「どんな強みをアピールすればいいのか分からない」

と悩む方は多いものです。

実際には、営業で評価されるスキルの多くは他職種でも身につきます。
重要なのは、 “経験を営業スキルに変換して伝えること” です。

ここでは、未経験者でも採用担当者に刺さる自己PRの作り方を、例文と事例を交えてわかりやすくまとめました。


異業種から営業職を目指す人が増える理由

最近は、営業経験がなくても採用されるケースが増えています。その背景には次の変化があります。

コミュニケーションの形が変わった

営業では「話す力」だけでなく、「課題を聞き取る力」が重視されるように。
接客やカスタマー対応経験者の強みが活きます。

デジタル営業の拡大

SaaSやインサイドセールスが普及し、
論理的思考や改善力 を持つ異業種人材が求められています。

ポテンシャル採用の増加

人材不足の影響で、企業が未経験者を育成する動きが活発に。
意欲と適性を重視する選考が増えています。


営業職が本当に求めている能力

営業職で結果を出すために必要なのは、以下の5つです。

  1. 傾聴力(相手の意図を汲む力)
  2. 目標達成力(数値管理・計画性)
  3. 課題解決力(原因分析・改善提案)
  4. 粘り強さ(プロセスを積み上げる力)
  5. 顧客視点(相手に寄り添う姿勢)

これらは多くの職種で身につけられるため、
異業種出身者が活躍しやすい土台があります。


異業種経験を“営業向きの強み”に変える方法

◎ STEP1:これまでの経験を棚卸し

例)接客、事務、店長、エンジニア、教育など。

◎ STEP2:その経験で得たスキルを抽出

例)

  • クレーム対応 → 「傾聴力」「冷静さ」
  • 資料作成 → 「要点整理」「論理的思考」
  • 店舗運営 → 「数字管理」「改善力」

◎ STEP3:営業でどう活かすか説明

例)
「ニーズを汲み取る力を活かし、課題の本質を捉えた提案を行います」

この“変換”ができると、未経験でも一気に評価が高まります。


【例文】異業種から営業職へ挑戦する際の自己PR

使いやすいように職種別に整理しました。
そのまま書類に使える構成です。


例文①:接客業 → 営業職

前職のアパレル販売では、多くのお客様と接する中で「ニーズを引き出す会話力」を磨いてきました。指名で相談いただくことも増え、個人売上は常に店舗上位でした。
営業職でも信頼関係の構築が重要だと考えています。接客で培った傾聴力を活かし、顧客の課題に寄り添う提案を行いたいと考えています。


例文②:事務職 → 営業職

営業事務として受発注管理や資料作成を担当し、課題分析や業務改善にも取り組んできました。データを整理し、成果につながる形で仕組み化する力を強みとしています。
この「数字をもとに改善する力」を営業活動に生かし、提案の質を高めていきたいと考えています。


例文③:エンジニア → IT営業(SaaS)

システム開発では、要件定義を通じて顧客の課題を深掘りし、解決策を提示してきました。技術とビジネスの両方を理解した上で説明できる点が強みです。
営業としては、顧客にわかりやすく価値を伝える役割を果たし、導入後の成功まで伴走していきたいと考えています。


例文④:教師 → 営業職

教師として生徒一人ひとりに合わせた提案やサポートを行い、信頼関係を大切にしてきました。相手の状況を正確に把握し、最適な方法を考える姿勢は営業にも通じると考えています。
寄り添いながら成果に導く経験を活かし、顧客の課題解決に貢献したいと考えています。


例文⑤:飲食業(店長) → 営業職

店長として売上管理・スタッフ育成・店舗運営に携わり、地域特性に合わせた商品構成の見直しで前年比120%の売上を達成しました。
顧客ニーズを分析し改善を実行する力を営業の場でも活かし、課題に合わせた提案を行っていきます。


未経験者が営業転職に成功する人の特徴

転職成功者に共通するのは次の3点です。

● ① 経験を営業スキルに言い換えている

“雑務”ではなく“改善力”
“話す”より“聞く力”
…といった言語化が重要。

● ② 成果を数字で示している

売上、来客数、改善率など数値は非常に強い武器。

● ③ 「なぜ営業なのか」が明確

ここが弱いと落ちやすいため、動機は必ず言語化しておきましょう。


自己PRの型(そのまま使えるテンプレート)

1. 経歴(職種・年数)

2. 得たスキル(強み)

3. 成果(数字や改善内容)

4. 営業でどう活かすか

5. 企業を選んだ理由

この構成でまとめると、説得力が一気に増します。


まとめ|異業種経験は営業職の大きな武器になる

異業種で培った経験は、視点・強み・学びの宝庫です。
営業職は多様なバックグラウンドを歓迎するため、未経験でも十分に勝負できます。

本記事の例文を参考に、あなたの経験に置き換えて作成してみてください。


必要であれば、
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職種と経験年数を教えていただければ、すぐに作れます。

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