「営業が好き」だけでは伝わらない!志望動機の磨き方

2025.12.14
コラム

好きを成果につなげる理由”まで語れる人が選ばれる

営業職の志望動機でよくあるのが、

  • 「営業が好きだからです」
  • 「人と話すのが得意です」

という表現です。
ただ、これだけでは採用担当者には響きません。

理由は簡単で、採用側が本当に知りたいのは
「なぜあなたが営業として成果を出せるのか」
だからです。

この記事では、「営業が好き」だけでは伝わらない理由と、志望動機を“選ばれるレベル”まで磨く方法を、事例付きでわかりやすく解説します。


「営業が好き」が弱い理由

営業職の応募では、似たような志望動機が大量に届きます。

  • 「営業が好き」
  • 「コミュニケーションが得意」
  • 「人と接するのが好き」

これらは悪くありませんが、
あなたを採る理由にはなりません。

採用担当者がほしい情報は次の3つです。

  1. なぜその会社で営業をしたいのか
  2. 営業としてどんな成果を出せるのか
  3. その会社にどう貢献できるのか

つまり、志望動機は
好き → 成果 → 貢献”
の順で語ることが大切です。


志望動機を磨く3ステップ


ステップ1:あなたの「営業が好き」の正体を明確にする

「営業が好き」の中身は、人によって完全に違います。
例えば──

  • 新規開拓の0→1が好き
  • 課題発見が面白い
  • 交渉や提案ストーリーを組み立てるのが得意
  • 他社が獲れない案件を落とすのが快感

まずは、あなたの“好きの源泉”を言語化するところから始めましょう。


ステップ2:その“好き”が成果につながった事例を書く

採用側が知りたいのは、あなたの強みの 再現性 です。

■ NG例(抽象的)

「お客様に寄り添って提案していました。」

これでは評価しようがありません。

■ OK例(具体的)

「課題を深掘りし、平均単価30万円の商品を80万円で3件受注しました。」

数字やプロセスが入ると、一気に説得力が上がります。


ステップ3:応募企業で“どう活かせるか”まで説明する

志望動機の最終形は、
あなたの強み × 企業の営業スタイル
がぴったり合うことです。

例:

  • 提案型で成果 → 課題解決型の企業と相性◎
  • スピード商談が得意 → WEBサービス系と相性◎
  • 関係構築の深さ → 既存深耕営業で活きる

企業とあなたの営業スタイルが一致した瞬間、
「この人はうちで活躍できる」
と確信してもらえます。


【事例付き】志望動機の磨き方


事例①:法人向けIT営業 Aさん

Before

「営業が好きで、提案できる仕事に魅力を感じました。」

→ どのIT企業にも言える弱い志望動機。

After

「営業の中でも課題発見のプロセスに最もやりがいを感じています。前職では業務フローを分析し、手作業を自動化するツールを提案した結果、年間200時間の削減を実現しました。
御社は顧客の業務改善に深く入り込む営業スタイルであり、課題深掘りの強みが最も活かせると感じ、志望しました。」

→ “好き”が“強み”に変わり、企業とのフィット感が伝わる。


事例②:ルート営業から人材業界へ Bさん

Before

「人と話すのが得意なので応募しました。」

→ 抽象的すぎる。

After

「既存顧客の深耕が得意で、ニーズの変化を捉え追加提案につなげてきました。前職では生産管理の課題を捉え、追加サービスを提案し、契約額を年間30%増加させました。
採用課題は日々変化するため、変化を見逃さず関係を深める力が必要です。御社の伴走型営業で強みを活かせると考え志望しました。」

→ 相性の説明が入ることで一気に“採る理由”になる。


事例③:未経験からSaaS営業へ Cさん

Before

「営業として成長したいと思い応募しました。」

→ 抽象的で熱意だけ。

After

「DX領域に関心があり、社内ツールの運用改善を自主的に担当し、作業時間を20%削減しました。これをきっかけに、業務改善の提案に面白さを感じました。
SaaS営業は業務課題を理解し改善提案する仕事であり、現場目線で課題を整理する力と相性が良いと感じ志望しました。」

→ 未経験でも“相性 × 努力の証拠”があれば武器になる。


そのまま使える志望動機テンプレ

【営業職向け 志望動機テンプレ】

  1. 自分が営業で好きなポイントの核心
  2. その好きが成果に結びついた具体的エピソード
  3. 応募企業の営業スタイルとどう合うか
  4. 入社後どう貢献できるか

この4点を押さえるだけで、伝わる志望動機が作れます。


まとめ:志望動機は“好き”で終わらせない

  • 「営業が好き」だけでは差別化できない
  • “好きの正体”を言語化すると個性になる
  • エピソードで強みの再現性が伝わる
  • 企業との相性を語ると説得力が一気に上がる
  • テンプレを使えば誰でも構造的に書ける

志望動機は、あなたを“採る理由”を伝える最も強力な材料です。
ぜひ、
「好き × 強み × 企業との相性」
で磨き上げてください。


必要であれば、応募企業名とあなたの経歴を教えていただければ、
そのまま選考で使える志望動機作成をサポートします。
いつでもどうぞ。

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