営業職の職務経歴書で「提案力」を伝える方法
~採用担当者に伝わる書き方と事例紹介~
営業職に求められる能力の中でも「提案力」は評価の中心です。しかし、職務経歴書でただ「提案力があります」と書いても伝わりません。採用担当者は、
- どんな課題を見つけたか
- どう考えたか
- どんな提案を行い
- どのような成果が出たか
というプロセスを知りたがっています。
この記事では、職務経歴書で提案力を伝える方法を、使えるテンプレートや事例を交えて分かりやすく解説します。
1.営業における「提案力」とは
企業が営業に期待する提案力は、単なる商品説明ではありません。要素を分解すると以下が含まれます。
- 顧客課題を正しく把握できる
- 潜在ニーズを見つけられる
- 顧客に合う解決策を提案できる
- 価格ではなく“価値”で勝負できる
- 論理的に説明できる
- 提案後も検証・改善できる
つまり提案力とは、
課題発見から解決まで導く力
と言い換えられます。
そのため職務経歴書では、
「何を見て考え、どう行動し、どう成果につながったか」を具体的に書くことが大切です。
2.提案力は「結果だけ」で語れない
よくあるNG表現は次のようなものです。
提案によって売上に貢献しました。
これでは、
- なぜその提案をしたのか
- どんな分析や根拠があったのか
- 結果までの流れ
が分かりません。
提案力を伝えるには、以下5つの流れで書くと伝わりやすくなります。
【書き方の5ステップ】
- 顧客の課題
- その課題を見つけた行動
- 仮説や判断理由
- 実際の提案内容
- 成果(可能なら数字)
この流れがあるだけで、
「再現性のある営業」
と評価されやすくなります。
3.そのまま使える職務経歴書テンプレート
【顧客課題】
売上が前年同月比15%減。客層の高齢化が進行。
【分析】
来店客アンケート、購買データを分析。若年層不足を主要課題と仮定。
【提案】
SNS広告、キャンペーン商品、POP改善を実施し、会議も主導。
【成果】
3ヶ月で新規来店客数25%増、該当商品の売上150%達成。
採用担当者が知りたい情報が一目で伝わる構成です。
4.事例①:既存顧客の売上回復
●改善前
自社商品の提案により売上が向上。
●改善後
担当店舗の売上が前年18%減。顧客アンケートとデータ分析によりニーズ変化を把握。
体験型売場の設置、POP改善、スタッフ研修を提案し実施。
結果、3ヶ月で前年同月比138%に回復。
プロセスが見えるため、成果に納得感が生まれます。
5.事例②:高単価商品の販売に成功
客単価の低さが課題。購買データから「体験価値を重視する層」が一定数いると特定。
上位機種の体験ブース設置を提案。費用回収シミュレーションを提示し納得を得た。
導入初月で販売数5倍、年間利益は140%に向上。
課題→分析→提案→結果が明確で読みやすい形です。
6.事例③:新規開拓で差別化
競合との値下げ競争が激化。単なる価格勝負では成約しないと判断。
ヒアリングから在庫管理工数に課題があると特定。
データ管理システムによる業務改善を提案。
経営層向けに資料化し、効果を説明。
成約率12%→28%に改善。
価格ではなく価値で選ばれる営業であることが伝わります。
7.数字を入れると説得力が増す
提案力は、結果を数字で示すと伝わり方が格段に変わります。
■数字の例
- 売上〇%増
- 成約率〇%→〇%
- 客単価〇円→〇円
- 利益〇%アップ
- 工数〇時間削減
数字が出せない場合は、
- 前年比
- 業界平均
- 競合比較
など、客観的な指標を入れると良いです。
8.職務経歴書に使える表現例
- ヒアリングとデータ分析から課題を特定
- 複数の選択肢を提示し効果比較
- 費用対効果を数値化
- 判断材料を資料化し説明
- 潜在ニーズを顕在化
- 反論に備え説明材料を準備
- 提案後の検証まで実施
思考プロセスが伝わる言葉は、それだけで「仕事ができる人」という印象につながります。
9.職務経歴書そのものが“提案書”
採用担当者は膨大な書類を読みます。
読みやすい職務経歴書は、
- 情報が整理されている
- 結論が先にある
- 数字が使われている
- 無駄がない
つまり、
職務経歴書自体がロジカルな提案になっている
ということです。
10.提出前のチェックリスト
- 課題→提案→成果の流れがある
- 主語が自分になっている
- 数字や根拠がある
- 他社でも再現できる内容
- 抽象的な言葉だけで終わっていない
この形ができていれば、
「理由を説明できる営業」
として高評価につながります。
■まとめ
営業の提案力は、結果ではなく
“どう考えて行動したか”
を示すことで伝わります。
この記事で紹介した
- 書き方のステップ
- テンプレート
- 事例
- 言い回し例
を使えば、職務経歴書が格段に分かりやすくなります。
必要であれば、個別の添削やリライトにもご相談下さい。