IT業界営業職への転職ガイド|未経験でもチャンスをつかむ方法と成功事例
はじめに|今、IT業界の営業職が熱い理由
今、あらゆる業界で「IT化」や「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が進んでいます。
その中心にあるのが、IT業界です。AI・クラウド・データ活用など、企業の課題解決を支える技術が次々と生まれ、営業職の需要も急増中です。
特に「営業×ITスキル」を持つ人材はどの企業からも引っ張りだこ。
しかも、IT営業は未経験からでも挑戦しやすく、結果を出せば高収入・キャリアアップも十分狙えます。
ただ、「専門知識がないと難しそう…」と感じる人も多いはず。
そこで今回は、未経験からでもIT業界の営業職に転職できる方法を、実際の成功事例を交えてわかりやすく解説します。
1. IT業界の営業ってどんな仕事?
まずは、IT業界の営業職がどんなことをしているのかを整理してみましょう。
主な仕事内容
- 法人営業(BtoB):企業にIT製品やサービスを提案する。
例)クラウド、ソフトウェア、システム開発、ネットワーク構築など。 - インサイドセールス:電話やメール、オンライン商談で見込み客をつくる。
- カスタマーサクセス:契約後の顧客フォローや活用支援を行う。
- パートナー営業:代理店や販売パートナーと協力して販売網を広げる。
つまり、IT営業は「モノを売る」よりも「課題を解決する営業」。
お客様の悩みを聞き、最適なITサービスを提案するコンサル型営業が主流です。
2. 未経験でも採用される理由
「ITのことは詳しくない…」という人でも大丈夫。
実は今、営業経験を持つ人材を求めているIT企業が急増しています。理由は3つあります。
① IT企業は営業人材が不足している
多くのIT企業では、エンジニアは豊富でも営業担当が足りません。
技術力はあるのに「どう売るか」が課題になっているため、営業スキルを持つ人が重宝されるのです。
② IT知識は入社後に学べる
ITの基礎知識は、入社後の研修やOJTで十分身につきます。
最近はYouTubeやChatGPTなどで簡単に学べる環境も整っているため、“学ぶ姿勢”さえあれば問題なしです。
③ 市場が拡大し続けている
DX化・クラウド化の波は止まらず、常に新しいサービスが登場しています。
未経験者でも挑戦できるポジションが多く、早期に結果を出しやすい業界です。
3. IT営業の種類を知ろう
IT営業といっても、仕事内容や関わるお客様によってタイプが分かれます。
| タイプ | 主な仕事内容 | 向いている人 |
| SES営業 | エンジニアを企業に派遣・紹介する営業 | 人材営業や調整が得意な人 |
| ソフトウェア営業 | SaaSやパッケージ製品を販売 | ロジカルに説明できる人 |
| SI営業 | システム開発プロジェクトの提案 | コンサル型営業に興味がある人 |
| ITコンサル営業 | DX支援や経営課題の解決提案 | 高付加価値の営業を目指す人 |
同じ「IT営業」でも、業務内容や求められるスキルが違います。
まずは自分の得意分野に合うタイプを選ぶのが成功の第一歩です。
4. 未経験からの転職成功事例
事例①:通信機器営業 → クラウドサービス企業へ
(30代前半・男性)
前職では通信機器の法人営業を担当。価格競争に疲れ、将来性のあるIT業界に転職を決意。
クラウドサービス企業の「インサイドセールス職」に未経験で入社しました。
最初はクラウドの基礎もわからず苦労しましたが、半年後にはリード獲得数で社内トップに。
お客様の話をしっかり聞く「ヒアリング力」が強みとなり、現在は外勤営業に昇格。
年収は前職の1.5倍にアップしました。
事例②:アパレル販売員 → SaaS企業へ
(20代後半・女性)
人と話すのが好きで販売職をしていましたが、コロナ禍で将来に不安を感じ転職を決意。
SaaS企業のカスタマーサクセス職に採用されました。
入社後は顧客サポートを担当し、丁寧な対応力が評価されて提案営業にも挑戦。
1年後にはチームリーダーに昇進し、接客経験が営業に活きた好例となりました。
このように、IT未経験でも「営業力」や「コミュニケーション力」があれば十分通用します。
特に「聞く力」と「提案力」はどの業界でも共通の武器です。
5. 転職活動で意識すべき3つのポイント
① 転職理由は“前向き”に
「将来性のある業界で挑戦したい」だけでは弱いです。
採用担当者が納得するのは、
「顧客課題をより深く解決できる営業を目指したい」
といった目的意識のある理由です。
② ITの基礎を軽く押さえておく
以下の用語は、面接前に理解しておくと安心です。
- クラウド(SaaS/IaaS/PaaS)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)
- CRM/SFA(営業支援ツール)
- セキュリティやネットワークの基礎
「全て完璧に理解」する必要はありません。
“知っている”という意識の差が印象を大きく変えます。
③ 転職エージェントを活用する
IT業界に強い転職エージェントを使えば、
未経験OKの求人や、スキルに合ったポジションを紹介してもらえます。
面接対策や年収交渉までサポートしてくれるので、効率的に転職活動が進められます。
6. 面接で好印象を与えるコツ
① 顧客理解力をアピール
IT営業は「お客様の課題をどう理解するか」がカギ。
過去の営業経験から、「どんな課題を聞き出し、どう解決したか」を具体的に話しましょう。
② 成果を数字で示す
「前年比120%達成」「月10件の新規契約」など、数字を交えることで説得力が倍増します。
③ 学ぶ姿勢を伝える
「現在、IT資格を勉強中です」「業界ニュースを毎日チェックしています」
といった姿勢は、未経験者にとって最大のアピールポイントです。
7. 転職後のキャリアパス
IT営業職で経験を積むと、次のようなキャリアが広がります。
- 営業マネージャー/リーダー職
- 営業企画・マーケティング職
- カスタマーサクセス・アカウントマネージャー
- ITコンサルタント
- 独立・フリーランス営業支援
成果次第では、20代で年収700万円以上も可能。
また、リモート営業など柔軟な働き方ができる点もIT業界の大きな魅力です。
8. まとめ|“売る営業”から“支える営業”へ
IT業界の営業職は、「モノを売る営業」から「課題を解決する営業」へと変化しています。
これまでの営業経験、コミュニケーション力、傾聴力はすべて武器になります。
技術は入社後にいくらでも学べます。
大切なのは、お客様の課題を解決したいという姿勢。
未経験からでも、IT業界でキャリアを築くチャンスは必ずあります。
今こそ、“成長産業で自分の営業力を活かす一歩”を踏み出してみましょう。