中途採用営業職面接の流れと準備ポイント|事例つき解説

2025.9.24
コラム

営業職はどの業界でも必要とされる職種です。特に中途採用では「即戦力性」が求められるため、面接でのアピール次第で結果が大きく変わります。

この記事では、営業職の面接の流れを分かりやすく整理し、各段階での準備ポイントを紹介します。さらに、実際の成功・失敗事例も交えて解説します。


1. 面接の一般的な流れ

営業職の面接は、次の順番で進むのが一般的です。

  1. 書類選考(履歴書・職務経歴書)
  2. 一次面接(現場マネージャー・人事)
  3. 二次面接(部長クラス)
  4. 最終面接(役員・社長)
  5. 内定通知
  • 書類選考 → 実績の確認
  • 一次面接 → 即戦力性・人柄の確認
  • 最終面接 → 企業理念やカルチャーとの相性

という流れで見られます。


2. 書類選考で意識すること

営業実績は数字で示す

営業職は「どれだけ成果を出したか」が最重要です。

  • ✕「新規開拓を頑張りました」
  • 〇「新規開拓で年間20件の契約を獲得。売上前年比130%を達成」

数字・期間・成果をセットで書きましょう。

成果が出なかった経験も強みに

失敗も「改善力」を示す材料になります。
例:

成果が伸び悩んだ時期に提案書を改善。上司同行を増やした結果、翌年には社内トップ3の成績を達成。

「課題にどう向き合ったか」が評価されます。


3. 一次面接で見られるポイント

一次面接は現場マネージャーや人事が担当。即戦力性とコミュニケーション力が評価されます。

よく聞かれる質問

  • 前職での営業実績は?
  • 新規営業と既存営業、どちらが得意?
  • 成果を出すために工夫したことは?
  • 成績が出ないときの対応は?

成功事例

質問:「前職での成果を教えてください」
回答例

法人新規開拓営業を担当し、1年目は20件、2年目は35件の契約を獲得。大手企業にはエンジニアと連携し、課題解決型提案を実施。契約単価を平均30%引き上げました。

「数字+工夫+成果」で答えると説得力が増します。

失敗事例

質問:「成績が出ないとき、どう対応しましたか?」
NG回答

特に工夫はなく、努力を続けていたら自然と成果が出ました。

再現性がないためマイナス評価に。必ず具体的な改善行動を伝えましょう。


4. 二次面接で見られるポイント

二次面接は部長クラスが出席。戦略性やチームへの貢献度が評価されます。

よく聞かれる質問

  • 将来どんな営業を目指したいか?
  • 部下や後輩を育てた経験は?
  • 当社の商品をどう売るか?

成功事例

質問:「当社の商品をどう売りますか?」
回答例

主力製品Aは競合よりコスト優位性があります。ただ価格競争に陥りやすい点が課題です。そこで「導入後のサポート体制」を前面に出し、紹介制度を活用して新規獲得を増やしたいと考えます。

「調査+具体的な施策」を盛り込むと効果的です。


5. 最終面接で見られるポイント

最終面接は役員や社長が担当。重視されるのは「価値観の一致」と「将来性」です。

よく聞かれる質問

  • なぜ当社を選んだのか?
  • 5年後のキャリアビジョンは?
  • 当社で実現したいことは?

成功事例

質問:「なぜ当社を選んだのですか?」
回答例

営業を「販売」ではなく「顧客課題の解決」と捉える姿勢に共感しました。これまでの法人営業経験を活かし、顧客の成長に貢献すると同時に、将来的にはマネージャーとしてチームを牽引したいです。

理念への共感を伝えると、経営層に響きます。


6. 面接前に必ず準備すること

  1. 自己PRの軸を決める
    「数字に強い営業」「提案型営業」など、一言で言えるように。
  2. 企業研究をする
    • HPやニュースで事業内容を把握
    • 競合比較
    • 市場動向の理解
  3. 逆質問を用意する
    例:
    • 御社で成果を出す営業担当者の共通点は?
    • 新規事業に営業はどう関わるのか?

逆質問は「意欲」と「理解度」を示す場です。


7. 成功・失敗事例

成功例

30代男性(法人営業経験7年)
一次面接で「成約率を15%→28%に改善した実績」を提示。二次面接では「新市場開拓の提案」を実施。最終面接で理念への共感を伝え、即戦力として採用。

失敗例

40代男性(個人営業経験15年)
「頑張ります」と精神論ばかりで具体性なし。企業研究も不十分で「御社の商品は何ですか?」と逆質問。不採用。


まとめ

中途採用の営業職面接で大切なのは次の3つです。

  1. 数字で成果を語る
  2. 課題克服のプロセスを示す
  3. 企業研究を徹底し、志望動機や逆質問に活かす

営業職の面接は「結果」よりも「結果を出せる根拠」を示すことがカギです。しっかり準備して臨みましょう。


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