
前職の退職理由をポジティブに伝える方法(営業職編)
2025.9.19

転職活動でよく聞かれるのが「前職の退職理由」です。
特に営業職は成果が数字で見えるため、面接官も「なぜ辞めたのか?」を重視します。
同じ内容でも、伝え方次第で「成長意欲のある人」にも「すぐ辞める人」にも見られてしまいます。
この記事では、営業職に特化して「退職理由をポジティブに伝える方法」を事例付きで解説します。
1. 企業が退職理由を聞く理由
面接官が知りたいのは「ネガティブな過去」ではなく以下の点です。
- また同じ理由で辞めないか
- 自社に合う価値観か
- ネガティブな事実をどう説明するか
つまり退職理由の内容そのものより、伝え方と前向きさが評価されます。
2. ポジティブに伝える3つの原則
- 不満をそのまま言わない
→ 「ノルマがきつい」「上司と合わない」は愚痴に聞こえます。 - 成長・挑戦に置き換える
→ 「もっと提案の幅を広げたい」「新しい市場に挑戦したい」と表現。 - 志望動機につなげる
→ 「だから御社で挑戦したい」と話を結ぶと説得力が増します。
3. よくある退職理由と変換例
① ノルマが厳しかった
- NG:「ノルマが厳しくて続けられませんでした」
- OK:「数字を追うだけでなく、顧客の課題解決に力を入れたいと思い転職しました」
② 商品に自信が持てなかった
- NG:「商品に自信がなく、売るのが辛かったです」
- OK:「営業として成果を出すには、自分が誇れる商品を扱うことが重要だと学びました。御社の商品力に惹かれ挑戦したいと考えています」
③ キャリアアップしたかった
- NG:「昇進のチャンスがなかったからです」
- OK:「営業スキルを磨けたので、次はマネジメントや戦略立案に挑戦したいと考えました」
④ 社風や働き方が合わなかった
- NG:「上司と合わなかった」「残業が多すぎました」
- OK:「より主体的に顧客へ提案できる環境を求め、転職を決意しました」
4. 話し方のコツ
- 短く端的に(1分以内が目安)
- 結論から話す(「挑戦したい → だから退職」)
- 志望動機へ自然につなげる
5. 会話例(営業職面接)
面接官:「前職を退職された理由は?」
回答例:
「前職では法人営業を担当し、年間目標を達成できました。ただ、既存製品の販売が中心で提案の幅が限られていると感じました。より幅広いソリューションで顧客課題に貢献したいと考え、転職を決意しました。御社は提案型営業を重視されていると伺い、ぜひ挑戦したいです。」
→ 成果 → 気づき → 挑戦意欲 → 志望動機、と流れるので好印象です。
6. 避けたい理由の言い方
- 「給料が低かった」
- 「上司が嫌だった」
- 「残業が多すぎた」
- 「成果が出せなかった」
どうしても触れる場合は、学びや前向きな気づきを必ず添えましょう。
7. 前向きに聞こえる言葉
- 「挑戦」
- 「成長」
- 「スキルアップ」
- 「顧客のために」
- 「幅を広げたい」
- 「長期的に貢献したい」
8. まとめ
営業職で退職理由を伝えるときは、
- 不満を直接言わない
- 成長・挑戦に変換する
- 志望動機と結びつける
がポイントです。
「辞めた理由」ではなく「次に進みたい理由」を語ることで、面接官に前向きな印象を残せます。