営業職転職で失敗しやすい3つの落とし穴|実例から学ぶ回避策

2025.8.25
コラム

はじめに

営業職は求人数が多く、他の職種よりも転職しやすいと言われます。
「もっと収入を増やしたい」「裁量を持って働きたい」と転職を考える人も多いでしょう。

ただし、その一方で「思っていた仕事と違った」「条件は良いのに続けられなかった」と後悔する人も少なくありません。

本記事では、営業職転職で失敗しやすい3つの落とし穴を取り上げ、実際の事例とともに避ける方法を紹介します。


営業職転職でつまずく3つの落とし穴

営業転職で多い失敗は次の3つです。

  1. 収入だけを基準に会社を選ぶ
  2. 仕事内容や営業スタイルを確認しないまま入社する
  3. 企業文化や上司との相性を軽視する

どれも「入社してから気づく」ケースが多いのが特徴です。


落とし穴①:収入だけを基準に会社を選ぶ

よくあるケース

求人票にある「年収800万円以上可」といった言葉に惹かれて応募するケースです。
営業職は歩合給やインセンティブが多く、求人情報が魅力的に見えやすいのですが、実際に稼げる人は限られています。

事例

40代のAさんは、法人ルート営業で年収550万円を得ていました。もっと稼ぎたいと考え、不動産営業会社へ転職。

しかし給与体系は「固定給20万円+歩合」。成果が出なければ生活が成り立たず、飛び込み営業や電話営業で毎日追い込まれる日々。1年もたたずに退職することになりました。

回避策

  • 求人票の「想定年収」の根拠を確認する
  • 固定給と歩合の割合をチェックする
  • 「平均的な社員の年収」を面接で質問する
  • 自分の営業スタイルで実現可能かを考える

収入だけでなく、無理なく働き続けられるかを基準にしましょう。


落とし穴②:仕事内容や営業スタイルを確認しない

よくあるケース

営業職には、ルート営業・新規開拓・法人営業・個人営業など様々な形があります。
にもかかわらず「営業経験があるから大丈夫」と思い込んでしまうと、入社後に大きなギャップを感じます。

事例

30代のBさんは、大手メーカーで法人ルート営業をしていました。顧客との信頼関係を大切にし、安定した成果を上げていましたが、「もっと裁量を持ちたい」と考えてスタートアップに転職。

ところが仕事内容は、テレアポや飛び込み中心の新規開拓。信頼ゼロから関係を築く営業に苦戦し、半年で退職。再びルート営業に戻りました。

回避策

  • 「新規開拓かルート営業か」を明確に確認する
  • 法人向けか個人向けかを把握する
  • 営業手法(電話・訪問・Web商談など)を確認する
  • 自分の得意な営業スタイルを整理する

落とし穴③:企業文化や上司との相性を軽視する

よくあるケース

営業職は成果重視ですが、実際には企業文化やマネジメントのスタイルで働きやすさが大きく変わります。
「体育会系の雰囲気に合わない」「合理的な評価をしてもらえない」といった理由で早期退職につながることも。

事例

20代後半のCさんは、外資系でデータ重視の営業を経験しました。さらなる成長を求めて国内ベンチャーに転職。

しかし、そこは根性論中心の文化。数字未達の社員は早朝から夜遅くまで会議や同行。合理的な環境を望んでいたCさんには合わず、8か月で退職しました。

回避策

  • 面接時に「成果の評価方法」を質問する
  • 上司のマネジメントスタイルを確認する
  • 社員インタビューや口コミを調べる
  • 可能なら現場社員とカジュアル面談をする

転職を成功させるための4つの視点

  1. 求人票を鵜呑みにせず、実態を確認する
  2. 自分の営業スタイルや強みを整理する
  3. キャリアの先にどんな成長があるか考える
  4. 収入・仕事内容・文化の3つをバランスよく見る

転職はゴールではなくスタートです。短期的な条件ではなく、長く活躍できる環境を選びましょう。


まとめ

営業職転職で失敗しやすいのは、次の3点です。

  • 収入だけを基準に会社を選んでしまう
  • 仕事内容や営業スタイルを確認せずに入社する
  • 企業文化や上司との相性を軽視する

これらの落とし穴を避けるには、情報収集を徹底し、自分のスタイルを理解しておくことが大切です。

営業転職はチャンスが多い反面、ミスマッチのリスクもあります。ぜひ冷静に見極め、納得のいくキャリアを築いてください。


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