
転職活動に疲れたときに読みたい。心を立て直す5つのリセット術

転職活動は、想像以上にエネルギーを使います。
履歴書を書き、面接対策をし、企業研究をしながら、普段の仕事や生活もこなさなければならない。
頑張れば頑張るほど、「なんでうまくいかないんだろう」と心が疲れてしまうこと、ありませんか?
今回は、そんな“転職疲れ”に陥った方々のリアルなエピソードを紹介しながら、心をリセットするためのヒントをお届けします。焦らず、無理せず、あなたらしく前に進むための参考にしてください。
1. 「疲れてる自分」を責めないことから始めよう
◆事例:営業職・34歳男性
“頑張らなきゃ”のプレッシャーに潰れかけた日々
Aさんは、仕事を続けながら転職活動をしていました。
平日は残業、夜や週末は書類作成や面接準備。気がつけば10社以上の選考に落ちて、心も体もヘトヘト。
「自分の努力が足りないせいだ」と責め続けていたある日、同僚からこう言われました。
「それ、単に疲れてるだけじゃない?」
その言葉に救われたAさんは、思い切って転職活動を1週間ストップ。何もせず、心を休める時間を取りました。すると、不思議と気持ちが落ち着き、再び前を向けるようになったそうです。
2. 情報から一度、離れてみる
SNSや求人サイトを見続けていると、どうしても人と比べてしまいます。
◆事例:人事職・28歳女性
“情報疲れ”で、自分の軸が見えなくなった
Bさんは、SNSで流れてくる「内定報告」や「転職成功体験」に焦りを感じていました。
「私はまだ何も決まっていないのに……」と、自信をなくしていったのです。
あるとき思い切って、SNSアプリを削除。転職関連の情報は一旦シャットアウトして、週末はカフェでのんびり本を読んだり、散歩したりする時間にあてました。
「情報から距離を取ると、自分の気持ちが見えてくる」
その後は自分のペースで応募を進め、3ヶ月後には理想の企業から内定を得ることができました。
3. 小さな「できた」を積み重ねよう
転職活動が長引くと、自信を失いやすくなります。
◆事例:技術職・39歳男性
“自分にはもう価値がない”と感じたときに救ってくれたもの
Cさんは20年以上勤めた会社を辞めて転職活動を始めましたが、なかなか結果が出ず落ち込んでいました。
そんなある日、地域のプログラミング教室で子どもたちに教えるボランティアに参加。
子どもからの「ありがとう!」の一言が、心に深く響いたそうです。
「自分にもまだ、できることがあるんだと思えた」
その経験をきっかけに、自分の強みを再認識し、「教育×IT」という軸で再スタート。結果的に、教育系のスタートアップに転職が決まりました。
4. 一人で悩まない。「話すこと」が心を軽くする
誰にも相談できず、ひとりで抱え込むのはとてもつらいものです。
◆事例:事務職・30歳女性
言えなかった気持ちを“話す”だけで救われた
Dさんは、転職活動していることを誰にも言えず、どんどん追い詰められていました。
このままじゃダメだと思い、勇気を出してキャリアカウンセラーに相談。
30分間、思っていたことを全部話すだけで、心が軽くなったといいます。
「“つらかったですね”の一言で、涙が出そうになった」
誰かに話すだけで、自分の考えが整理されたり、孤独感が和らいだりします。家族でも、友人でも、専門家でもかまいません。話すことで、前に進む力が湧いてきます。
5. ゴールは「内定」じゃなく、「納得できる選択」
内定をもらうことが目的になっていませんか?
本当のゴールは、“自分が納得できる働き方”を見つけることです。
◆事例:企画職・33歳男性
早く内定をもらったけど、心はモヤモヤしたまま
Eさんは転職活動を始めてすぐに、ある企業から内定を獲得。
でも、「本当にここでいいのか?」という違和感が残りました。
悩んだ末、その内定は辞退。半年かけて、自分にとって“働く意味”を見つめ直しました。
その結果、今は志向にぴったりのベンチャー企業で、やりがいを感じながら働いています。
「内定より、“納得できる決断”がいちばん大事だった」
おわりに|疲れたら、一度立ち止まってもいい
転職活動は、頑張れば頑張るほど疲れてしまうもの。
でも、立ち止まることは“サボり”じゃありません。むしろ、自分の心を守るために必要なことです。
心がしんどくなったら、次の5つを思い出してみてください。
- 疲れている自分を責めない
- 情報から一度離れる
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 誰かに話してみる
- 「内定」より「納得」を大切にする
転職活動はマラソンのようなもの。
ときには歩いたって、休んだっていい。自分のペースで、納得できるゴールを目指しましょう。