転職初日にやるべきこと(営業職編)——第一印象で信頼をつかむ行動リスト

2025.11.09
コラム

転職初日。
どんなに営業経験があっても、この日ばかりは緊張しますよね。
「どんな顔をして出社すればいい?」「何から話せばいい?」「最初に意識するべきことは?」

実はこの“初日”の過ごし方ひとつで、その後の人間関係も評価も大きく変わります。

この記事では、営業職として新しい職場に入った初日にやるべきこと・やってはいけないことを、実際の事例を交えながらわかりやすく紹介します。
初日を「緊張の日」から「信頼のスタート」に変えていきましょう。


1. 初日は“成果”よりも“信頼づくり”

営業職の転職では、「早く成果を出さなきゃ」と焦る人が多いもの。
でも、初日に大事なのは数字ではなく、周囲との信頼関係をつくることです。

第一印象は「この人、感じがいい」でOK

営業は人との関係が命。
だからこそ、最初に「感じがいい人」と思われることが最優先です。

ある営業マネージャーはこう言います。

「初日に笑顔で挨拶できる人は、それだけで印象が良い。緊張していても笑顔なら大丈夫です。」

姿勢、表情、声のトーン。
ほんの数分の印象が、半年先の評価を左右することもあります。


2. 初日にやるべき5つの基本行動

ここからは、営業職の初日に絶対押さえておきたい行動を5つ紹介します。


出社は“15分前”がベスト

初日はとにかく時間厳守。
ただし、あまりに早く行くと相手の準備を邪魔してしまうこともあります。

理想は会社の近くに15分前到着、入室は5〜10分前。

事例:
営業のBさんは初日に30分前に到着。受付前で待っていたところ、上司が通りかかって「早いね!」と声をかけてくれました。
この一言をきっかけに、その後のコミュニケーションがスムーズに。
“早すぎず遅れない”は信頼の基本です。


挨拶は「笑顔+一言」で印象を残す

初日は社内の多くの人と会います。
このとき、ただ「よろしくお願いします」だけではもったいない。

たとえば——

「本日から営業部に配属されました○○です。早く皆さんのお役に立てるよう頑張ります!」

この一言を添えるだけで印象がぐっと良くなります。

ポイント

  • 挨拶は立ってする
  • 目を見て笑顔で話す
  • 相手の名前はその場で復唱して覚える

メモを取る姿勢が信頼をつくる

初日は新しい情報の嵐。
社内ルール、顧客情報、ツールの使い方——全部覚えようとしても無理です。

だからこそ、メモを取る姿勢が大事。
「この人、真剣に学ぼうとしているな」と伝わります。

事例:
前職でトップ営業だったCさんは、転職初日から何でもメモ。
その日のうちに質問をまとめて上司に確認したところ、「理解力が高い」と信頼を獲得。
1週間で顧客訪問に同行できるようになりました。


④ “聞く力”を見せる

営業では話す力だけでなく、聞く力も評価されます。
ただ黙って聞くのではなく、相づちやリアクションを意識しましょう。

「なるほど」「ありがとうございます」「確認してみます」

こうした一言が、前向きで印象の良い人という評価につながります。
営業の世界では「反応のある人」が覚えられやすいのです。


ランチや休憩は“雑談力”の見せ場

初日の昼休みは、社内の雰囲気をつかむチャンス。
もし誘われたら、ぜひ一緒に行きましょう。

仕事の話にこだわらず、
「この辺でおすすめのランチありますか?」
「通勤はどのくらいですか?」など、自然な会話で距離を縮めましょう。

ただし、前職の愚痴や待遇の話は絶対NG。
“面倒くさい人”と思われてしまいます。


3. 営業職の初日に確認しておくこと

初日は緊張しながらも、実務面でチェックしておきたいことがあります。

項目確認ポイント
名刺支給の有無・表記の確認
顧客リスト担当エリア・業種の把握
使用ツールSFAやCRMの使い方
報告ルール日報やSlackなどの報告方法
営業方針架電・訪問・オンライン営業の割合
同行予定初回同行の時期と担当者

4. 言葉づかいと態度で信頼を積み上げる

営業職は言葉で信用を得る仕事。
初日から「丁寧で自然」な話し方を意識しましょう。

良い例

  • 「ありがとうございます。確認してみます!」
  • 「教えていただき助かります。」
  • 「なるほど、そういう背景があるんですね。」

悪い例

  • 「了解です」「あ、そうなんですね」だけで終わる
  • 「前の会社では〜」と比較する
  • 無表情・無反応

話の最後までしっかり聞き、メモを取る。
その姿勢が“信頼される営業”の第一歩です。


5. 初日にやってはいけないこと

過去の実績を語りすぎる

「前職では〇〇の実績がありまして」と話しすぎると、比較ばかりする人に見えます。
最初は新しい環境に素直に馴染む姿勢を見せましょう。

指示待ちになる

「何をすればいいですか?」と聞くだけでは受け身です。
「〇〇を確認してもよろしいでしょうか?」と、自分から動く意欲を見せると印象が良くなります。

ネガティブな話をする

「前の職場が合わなくて…」は禁句。
「新しい環境で成長したくて転職しました」と前向きに言い換えましょう。


6. 初日成功・失敗のリアル事例

成功例:積極的な質問で信頼を得たDさん

転職初日から丁寧にメモを取り、翌日に「昨日のお話を整理して質問したいのですが」と上司に確認したDさん。
質問の内容が的確で、「理解が早い」と評価されました。
1か月後には主要顧客の営業同行を任されるまでに。

失敗例:静かにしていたら“やる気がない”と誤解されたEさん

緊張で発言を控えていたEさん。
「まだ慣れていないので…」という姿勢を続けた結果、上司から“消極的”と誤解されてしまいました。
その後チャンスが減り、信頼を得るまで時間がかかることに。
初日こそ、前向きな姿勢を見せる勇気が大事です。


7. 初日の夜は“振り返りメモ”を残そう

仕事が終わったら、その日のうちに簡単でいいので振り返りを。
ノートやスマホに以下をメモしておきましょう。

  • 教わったこと・ルール
  • 話した人の名前と印象
  • 職場の雰囲気
  • 明日の目標

翌朝読み返すだけで理解が深まり、上司から「昨日言ったことを覚えてるね」と信頼を得るチャンスにもなります。


8. まとめ:初日は“勝負”ではなく“準備の日”

転職初日は、数字を出す日ではなく信頼を築く準備の日
営業職として成功するには、まず人として信頼されることが何より大切です。

今日からできる3つの行動

  1. 笑顔で明るく挨拶する
  2. メモを取り、質問を恐れない
  3. 前向きな言葉で会話を終える

この3つを意識するだけで、あなたの転職初日はきっと成功します。
その日が、新しい営業キャリアの最高のスタートになるでしょう。


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